1 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:20:43 ID:GKo2EpIs
ハンター(男)「…………」
ハンター(男)「ダメだな」
アイルー「」
ハンター(男)「せっかくだけど、他をあたってくれ」
アイルー「そ、そんニャ!」
ハンター(男)「じゃあな」
アイルー「…………」
2 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:21:41 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「…………」
アイルー(これで何回目ニャ?)
アイルー(……数えるのもバカバカしくなるくらいニャ)
アイルー(…………)
アイルー(ボクは伝説級ハンターさんのオトモになるニャ!)
アイルー(って、大見得切って村を出たのが三ヶ月前……)
アイルー(どうしてボクは雇ってもらえないのかニャ……)
トボ… トボ…
3 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:22:26 ID:GKo2EpIs
メラルー「よう!」
アイルー「あ……メラルー」
メラルー「まだ雇ってもらえないのかニャ?」
アイルー「…………」
メラルー「もう諦めて故郷に帰った方がいいと思うニャ」
アイルー「いやニャ!」
アイルー「ボクは、諦めないニャ!」
ダッ!
メラルー「…………」
メラルー「ネコには、分相応の役割があるニャ……」
メラルー「それが現実ってもんニャ」
4 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:23:18 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
ある日
アイルー「」
アイルー「ほ、本当ですかニャ!? 雇ってくれるんですかニャ!?」
ハンター(女)「んー」
ハンター(女)(お守り、たくさん出たなぁ)
アイルー「精一杯、頑張るニャ!」
ハンター(女)「ほいほい」
ハンター(女)(聴覚保護2……穴が三つあるけど微妙ね)
ハンター(女)(こっちは千里眼8に採取5……穴なし)
ハンター(女)(もうちょっとポイントあればなぁ。 まあキープっと)
アイルー「これで念願のオトモニャ!」
5 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:24:01 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
ハンター(女)「あー、あんたクビね」
アイルー「」
アイルー「そ、そんニャ!?」
アイルー「旦那さん、いきなりすぎですニャ!」
ハンター(女)「まあ、こっちも悪いんだけどさー」
ハンター(女)「使えない奴おいといても迷惑だし」
アイルー「」
ハンター(女)「じゃ、そゆことでー」
6 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:25:15 ID:GKo2EpIs
アイルー「待って欲しいニャ!」
アイルー「せめて……せめて理由を言って欲しいニャ!」
ハンター(女)「えー?」
ハンター(女)「だって、あんたさ……」
アイルー「……」 ゴクッ
ハンター(女)「背水の陣持ちだから」
アイルー「そ、それのどこがいけない事なんですかニャ!?」
ハンター(女)「説明しないとわかんないのぉ?」
アイルー「背水の陣は、オトモの秘められしパゥワーを引き出し」
アイルー「通常より強い力を発揮するスキルニャ!」
アイルー「とっても役立つ……」
ハンター(女)「でも一回乙ったら復活しないでしょ?」
アイルー「そ、それは……」
7 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:25:51 ID:GKo2EpIs
ハンター(女)「秘められたパゥワー(笑)とか言ってるけど」
ハンター(女)「所詮アイルー程度の力が、いくらか引き出されたとしても」
ハンター(女)「元々が大した事ないんだから、意味ないのよね」
アイルー「…………」
ハンター(女)「それよか大型モンスターの標的分散という」
ハンター(女)「肝心要の目的を途中で投げ出されるこっちの身にもなってよ」
ハンター(女)「やられても復活しないオトモに魅力なんてないわ」
ハンター(女)「わかった?」
アイルー「…………」
8 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:26:54 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「…………」
アイルー「ぐぅの根も出ないニャ……」
アイルー(…………)
アイルー(……!)
アイルー(でも待つニャ)
アイルー(あいつは……メラルーはどうして雇ってもらえたのかニャ?)
アイルー(あいつもボクと同じように)
アイルー(背水の陣を修行して会得したニャ)
アイルー(…………)
アイルー(お互い、まだ見ぬ旦那さんの片腕になろうって)
アイルー(夢を語り合ったニャ……)
アイルー(…………)
9 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:28:35 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「メラルー」
メラルー「おっ? アイルーじゃないか」
メラルー「聞いたぜ? やっと雇ってもらったんだってニャ!」
メラルー「良かったニャ」
アイルー「…………」
メラルー「……どうしたんだニャ?」
アイルー「…………」
アイルー「今朝」
アイルー「クビになったニャ……」
メラルー「…………」
10 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:29:32 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
メラルー「そういう事だったのかニャ……」
アイルー「…………」
アイルー「お前は……どうして雇ってもらえたんだニャ?」
メラルー「!」
アイルー「ぜひ聞かせてくれニャ……」
メラルー「…………」
メラルー「……言って聞かせる程の事じゃないニャ」
メラルー「俺は……クエストに出る事を諦めただけニャ」
アイルー「!!?」
11 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:30:29 ID:GKo2EpIs
メラルー「俺の旦那さん」
メラルー「俺のお宝技能と釣り技能が目当てで雇いたいと」
メラルー「最初に言ったんだニャ」
アイルー「…………」
メラルー「背水の陣持ちだから、クエストには連れて行けないけど」
メラルー「それでいいのなら、という条件を出されたんだニャ」
アイルー「…………」
メラルー「俺は……それを受け入れたんだニャ……」
アイルー「…………」
メラルー「…………」
12 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:31:22 ID:GKo2EpIs
メラルー「やってみれば、なんて事ないニャ」
メラルー「少なくとも、俺は役に立ってるって思えるニャ」
メラルー「だから……」
アイルー「…………」
メラルー「…………」
アイルー「……今度」
メラルー「!? う、うん……」
アイルー「今度、出会った旦那さんがダメだったら……」
アイルー「故郷に帰るニャ」
メラルー「…………」
メラルー「そうか……」
アイルー「じゃ……」
トボ トボ トボ…
メラルー「…………」
13 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:31:54 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「……僕のモンニャン隊スキルと釣りスキル」
アイルー「ブーメラン(小)にアロワナ狙い……」
アイルー「正直、パッとしないニャ……」
アイルー「…………」
アイルー「…………」
アイルー「帰る準備、しておくかニャ……」
アイルー「…………」
14 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:32:50 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「初めまして、ハンターさん」
アイルー「僕は……」
女狩人「んー」
アイルー「…………」
女狩人(採取8に気まぐれ5か……悪くないんだけどな)
アイルー「…………」
女狩人(こっちは聴覚保護3のみ……うーん)
アイルー(……デジャヴニャ)
アイルー「あ、あの……」
女狩人「ん? ああ、採用ね。 それでいいから」
アイルー「…………」
15 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:33:45 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
女狩人「あー……君ね」
アイルー「…………」
女狩人「悪いんだけど……」
アイルー「はい……わかりましたニャ……」
女狩人「え?」
アイルー「解雇でしょ?」
アイルー「わかってますニャ……」
アイルー「ボクの採用の時、ちょっと忙しそうだったから」
アイルー「うっかり間違えたんですよね……」
女狩人「……う」
16 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:34:43 ID:GKo2EpIs
アイルー「短い間ですけど……お世話になりましたニャ」
アイルー「それじゃ……」
女狩人(……そこはかとなく、物凄い罪悪感)
女狩人「ま、待ちなさい」
アイルー「はい?」
女狩人「勝手に決め付けるものじゃないわ」
アイルー「え」
女狩人「そ、その……そう!」
女狩人「採取クエ。 採取クエに付き合って欲しい」
女狩人「戦闘スキルなのにごめんねーって意味よ」
アイルー「!!」
17 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:35:39 ID:GKo2EpIs
アイルー「じゃ、じゃあ……」
アイルー「いつか……いつか、狩りクエストにも」
アイルー「連れて行ってくれるんですかニャ!?」
女狩人「う……そ、それは……」
アイルー「…………」
女狩人(…………)
女狩人(……し、仕方ないわね)
女狩人「も、もちろんよ!」
アイルー「!!!!」
アイルー「だ、旦那さん……!」
アイルー「ありがとうニャ……ありがとうだニャ!!」
女狩人「ア……ハハハ……」
18 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:36:47 ID:GKo2EpIs
採取ツアー 遺跡平原
アイルー「頑張って採取しますニャ!」
女狩人「うん。 期待してるわ」
筆頭オトモ「…………」
筆頭オトモ(お嬢……いいんですか?)
女狩人(うん……)
女狩人(その内、クック狩りにでも連れて行くつもり)
筆頭オトモ(……わかりました)
アイルー「ニャ! 鉄鉱石発見ニャ!」
アイルー「次も何か見つけるニャ!」
19 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:37:49 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
女狩人「よし、今回はここまでよ」
女狩人「ありがとう」
アイルー「ニャ!」
筆頭オトモ「成果はまずまず、というところだニャ」
筆頭オトモ「僕から言わせたら、まだまだニャ」
アイルー「次はもっと頑張りますニャ!」
筆頭オトモ「じゃ、もう休むニャ」
アイルー「わかったニャ!」
女狩人「…………」
女狩人「彼、どう?」
20 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:38:20 ID:GKo2EpIs
筆頭オトモ「……まだまだヒヨっ子ですニャ」
筆頭オトモ「でも……」
女狩人「でも?」
筆頭オトモ「昔の……自分を見ているみたいで」
筆頭オトモ「なんか、恥ずかしくなりますニャ」
女狩人「そう」 クスッ
女狩人「さあ、私たちも行きましょう」
筆頭オトモ「わかりました、お嬢」
21 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:39:15 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「メラルー!!」
メラルー「お……アイルー?」
メラルー「元気そうだな。 もしかして雇ってもらえたのか?」
アイルー「それだけじゃないニャ!」
アイルー「今日、採取クエに連れて行ってもらえたニャ!」
メラルー「……!」
アイルー「初めてブナハブラとかアプトノスを間近に見てドキドキしたけど」
アイルー「無事にやっつけられたニャ!」
メラルー「……そ、そうか。 良かったニャ」
22 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:40:20 ID:GKo2EpIs
アイルー「普段はあそこで旦那さん、いろんなモンスターを狩っているそうだニャ!」
アイルー「アルセルタスとか、リオレウスとか」
アイルー「ゴア……なんたらっていう珍しいのもやっつけたそうだニャ!」
メラルー「……ふ~ん」
アイルー「もう見るもの全てが新鮮で……」
メラルー「…………」
―――――――――――
アイルー「じゃ、またニャ! メラルー!」
メラルー「おー」
スタ スタ スタ…
メラルー「…………」
メラルー「……っ」 ギリッ…
23 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:41:04 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
オトモ「おい、メラルー」
オトモ「明日モンニャン隊で出撃ニャ」
オトモ「準備しておけニャ」
メラルー「…………」
メラルー「旦那さん、まだ起きてるかニャ?」
オトモ「ニャ?」
―――――――――――
男狩人「……採取クエに、ね」
25 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:42:05 ID:GKo2EpIs
メラルー「お願いしますニャ! 旦那さん!」
メラルー「もちろんモンニャン隊も頑張りますニャ!」
メラルー「だから、だから……!」
男狩人「…………」
男狩人「……わかった」
メラルー「!!」
メラルー「あ、ありがとうですニャ!」
男狩人「ただし、一度だけだぞ」
メラルー「……はい」
メラルー「わかってますニャ」
メラルー「お休みなさいニャ、旦那さん」
テク テク テク…
男狩人「…………」
27 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:43:31 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
採取ツアー 原生林
男狩人「よーし、キノコ狩りと洒落込むか」
筆頭オトモ「ボス、了解ニャ」
メラルー「アイアイサー!!」
男狩人「一番いるのはハチミツ。 その次は……って聞いてねぇし」
筆頭オトモ「よっぽど嬉しいみたいだニャ」
男狩人「……こんな雑用なのにか?」
筆頭オトモ「ボス……それだけ背水の陣持ちオトモは」
筆頭オトモ「ハンターに毛嫌いされているって事ですニャ」
男狩人「…………」
28 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:44:46 ID:GKo2EpIs
男狩人「……ま」
男狩人「採取くらいなら、たまには連れて行ってやるか……」
筆頭オトモ「きっと、メラルーの奴もよろぶと思うニャ」
男狩人「さて……生肉も少し欲しいし」
男狩人「おい、筆頭オトモ。 あいつもこき使ってやれ」
筆頭オトモ「OK、ボス」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
男狩人「っ!?」
筆頭オトモ「この揺れ……まさか!?」
メラルー「ニャ? 何ニャ??」
29 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:45:34 ID:GKo2EpIs
ゴガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
30 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:47:09 ID:GKo2EpIs
メラルー「!?!???!」
メラルー「ニャギャ―――――――――――!??」
男狩人「ちっ!!」
男狩人「選りにも選って、ジョーの乱入かよ!!」
筆頭オトモ「新入り! 逃げるニャ!」
メラルー「」
筆頭オトモ「あのバカ!! 固まってるニャ!!」
男狩人「俺がジョーを引き付ける!」
男狩人「あいつを連れてエリチェンしろ! その後、俺も逃げる!」
筆頭オトモ「了解ボス!」
男狩人「くそったれ! オラッ! こっちだ! こっち向け!」
男狩人「このランスで串刺しにしてやる!」
31 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:48:35 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「話は聞いたニャ……大丈夫かニャ? メラルー」
メラルー「…………」
メラルー「……俺は何ともないニャ」
メラルー「でも……」
メラルー「旦那さんが……怪我をしてしまったニャ」
アイルー「…………」
メラルー「…………」
メラルー「……っ……ぐっ……」
メラルー「俺……オトモ………失格…ニャ…………」
メラルー「……ううっ……ぐすっ……ひっく…………」
アイルー「メラルー……」
アイルー「…………」
32 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:49:43 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「…………」
女狩人「おーい、アイルー」
女狩人「また採取に……ん?」
女狩人「どうしたの?」
アイルー「…………」
アイルー「旦那さん……実は……」
―――――――――――
女狩人「……そう。 そんな事があったの……」
アイルー「……はいニャ」
33 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:50:57 ID:GKo2EpIs
アイルー「きっと……僕も同じですニャ」
アイルー「メラルーと同じように何もできずに……迷惑をかけてしまいますニャ」
女狩人「迷惑……ね」
女狩人「まー確かに『今』のあんたは、迷惑かもしれないわ」
アイルー「…………」
女狩人「でもさ」
女狩人「あんたこの前の採取、一生懸命だったじゃない」
アイルー「……え?」
女狩人「あたし達ハンターにとって乱入なんて日常茶飯事だし」
女狩人「たぶんだけど。 そのあんたの友達のオトモの主さん」
女狩人「大して気にしてないと思うな」
アイルー「そうなんですかニャ?」
34 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:52:09 ID:GKo2EpIs
女狩人「…………」
女狩人「……なんならさ」
女狩人「その友達、あたしが雇ってあげようか?」
アイルー「!」
アイルー「い、いいんですかニャ!?」
女狩人「もう乗りかかった船よ」
女狩人「あんたの友達なら、きっといい仕事してくれるだろうし」
女狩人「言っとくけど、あんたと二人揃って、きっちり働いてもらうからね?」
アイルー「頑張りますニャ!」
アイルー「さっそくあいつの……メラルーの所に行きましょうニャ!」
女狩人「え……これから?」
35 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:53:38 ID:GKo2EpIs
―――――――――――
アイルー「……という事でメラルー」
アイルー「僕の旦那さんの所に来ないかニャ?」
メラルー「…………」
女狩人「歓迎するわよ?」
女狩人「ああ、もちろん背水の陣持ちなのも知ってるわ」
メラルー「…………」
メラルー「……せっかくですが」
メラルー「俺……今の旦那さんのお役に立ちたいですニャ」
メラルー「迷惑掛けたまま移籍するなんて、できませんニャ」
アイルー「メラルー……」
女狩人「……そっか」
36 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:54:31 ID:GKo2EpIs
女狩人「じゃあ……君の主さん」
女狩人「お見舞いも兼ねて挨拶をしたいんだけど」
女狩人「紹介を頼めないかしら?」
メラルー「あ、はいですニャ」
メラルー「きっと喜んでくれますニャ」
女狩人「お願いね」
―――――――――――
男狩人「はあ? お前の友人の雇い主が見舞いを兼ねて挨拶?」
メラルー「どうも……俺の友達が縁で、俺を雇いたとまで言ってくれまして」
男狩人「ほー……」
男狩人(背水の陣持ちのオトモを二人も……物好きなハンターが居たもんだ)
37 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:55:41 ID:GKo2EpIs
男狩人「……まあ、こんなナリでいいのなら」
男狩人「どんな奴か俺も興味あるし」
メラルー「わかりましたニャ」
メラルー「アイルー、旦那さんのお許しが出たニャ」
メラルー「そちらの旦那さんもどうぞだニャ」
テク テク テク…
男狩人「」
アイルー「お邪魔しますニャ」
女狩人「どうもー」
38 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:56:46 ID:GKo2EpIs
男狩人「す、すみませんっ、こんな格好でっ」///
女狩人「え? 特に気にしないけど?」
男狩人「こっちがしますっ」///
男狩人(お、おいっ! メラルー!)
男狩人(なんで女の子ハンターなの黙ってた!?)
メラルー「え? 特に問題ないと思って……」
男狩人「こっちが大アリだっての!」///
女狩人「ふふ、元気そうみたいね」
男狩人「え、ええ、まあ……」///
女狩人「初めまして。 あたし女狩人っていいます」
女狩人「よろしくね」
39 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 20:57:59 ID:GKo2EpIs
男狩人「!」
男狩人「というと、ヴァルキリー・アーチャーの?」
女狩人「時々、桜舞う弓使い、なんて呼ばれる事もあるわ」
男狩人「君みたいな娘だったのか……」
女狩人「で? あなたは?」
男狩人「俺は男狩人」
女狩人「あー! 最近よく聞く、蒼きランサーってあなただったの」
男狩人「へえ? 俺って有名なのか……」
女狩人「ええ、有名よ」
女狩人「ギルクエでモンスそっちのけで、青石採取しまくってるって」 クスクス
男狩人「くそっ……そっちかよ」///
40 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:00:08 ID:GKo2EpIs
アハハ… フフフ…
アイルー「なんか盛り上がってるみたいニャ」
メラルー「旦那さん……なんか嬉しそうだニャ」
アイルー「…………」
メラルー「…………」
アイルー「なあ、メラルー」
メラルー「アイルー。 もう言わなくても分かってるニャ」
アイルー「え?」
メラルー「俺は……これからも」
メラルー「この旦那さんの為に一生懸命頑張るニャ!」
アイルー「メラルー……!」
アイルー「……っ」
アイルー「僕も……負けずに頑張るニャ!」
41 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:01:10 ID:GKo2EpIs
それから……意気投合した僕らの旦那さん達は
よく二人で狩りに行く様になったニャ。
僕ら背水の陣持ちは、相変わらず採取がメインだけど
この前、ドスジャギィの討伐を手伝ったニャ。
途中で乙してしまったけど……でも、旦那さんは
また行こうねって言ってくれたニャ。
42 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:02:00 ID:GKo2EpIs
そして
今日は、筆頭オトモが代理してくれと言われて
お互いの旦那さんのオトモをする事になったニャ。
僕らは、どんな狩りのオトモなのかと
心臓が破裂しそうなくらい緊張してたんだけど……
43 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:04:41 ID:GKo2EpIs
BC(ベースキャンプ)
男狩人「はあっはあっはあっ」
パンパンパンッ
女狩人「んっ……はっ……あっあっ……んっ!」
女狩人「いいよっ……今日も……んっ……はっ……」
パンパンパンッ
女狩人「あんたの……んんっ……ランスっ…いい感じ…んはっ……あんっ!」
パンパンパンッ
男狩人「はあっはあっはあっ……くっ……」
男狩人「もう……イキそう……はあっはあっ……!」
パンパンパンッ
女狩人「いいよ……んっはっ……きてっ……中にっ……んっ!」
男狩人「俺たち……はあっはあっはあっ……こっちの相性も……」
男狩人「最高だな……はあっはあっ……うっ……!」
44 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:06:27 ID:GKo2EpIs
アアア……
アイルー「……またやってるニャ」
メラルー「筆頭オトモが代理を任せた理由がよくわかったニャ……」
アイルー「…………」
メラルー「…………」
ネエ…… モウイッカイ…… ンッ……
アイルー(……まだやる気かニャ)
メラルー(……もう3回目ニャ)
アイルー「…………」
メラルー「…………」
45 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:07:18 ID:GKo2EpIs
アイルー「はあ……」
メラルー「はあ……」
アイルー「採取に行きたいニャー……」
メラルー「モンニャン隊が懐かしいニャー……」
アイルー「…………」
メラルー「…………」
でも、いつか立派なオトモになってみせるニャ!!
おしまい
46 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:09:25 ID:GKo2EpIs
ふと、こんな話を思いついた。背水持ちの気持ちってどんなのかなーと。
お付き合いありがとう。
47 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/29(木) 21:22:54 ID:KrtunpII
乙!面白かったよ。
48 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/30(金) 01:26:58 ID:dR4OrHvg
背水持ちを排水とか呼んでたのに、解雇できなくなるじゃないかw
乙!
49 :
以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/30(金) 13:02:34 ID:nTWeMZHg
乙!
猫可愛いよ猫
転載元
アイルー「頑張らさせていただきますニャ!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1422530443/
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まあぶっちゃけ匠以下だけど