1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:43:22.22 ID:8XKUwTr40
アイドルマスターのキャラクター、水瀬伊織のSSです。
また、この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。
ご了承の上、お読みください。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:45:15.67 ID:8XKUwTr40
8月上旬/午後/765プロ事務所
亜美・真美「あっづ~い……」ヘター
春香「ほんとに、夏はつらいよね~」パタパタ
亜美「壊れたエアコン!」
真美「オンボロのエアコン!」
亜美&真美「役立たずのエアコン!」
あずさ「そうねえ~……。ちょっと、胸元が蒸れちゃうわ~」ヒラヒラ
ハム蔵「ktkr」ガタッ
響「こらハム蔵~。見ちゃダメだぞ~」ヘタリ
あずさ「あらあら。ハム蔵ちゃんはエッチなのね~」
千早「くっ……」ググッ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:46:37.61 ID:vYD92zM50
わるくない
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:47:46.16 ID:8XKUwTr40
伊織「それでね……、カーナビが示していたのは……」
伊織「ふか~い崖の、向こうだったの」
雪歩「ひぃっ」
真「……」ゴクッ
伊織「その時……耳元で……」
伊織「落ちればよかったのに……」ボソッ
雪歩&真「いやああああ!」ビクビクッ
伊織「にひひっ! どう? 涼しくなったでしょ?」
真「こ、怖すぎるよ伊織ぃ!」ガタガタ
伊織「まったく、感謝しなさいよね? それよりも……」
伊織「…………」
伊織(本当に暑いわね……)
伊織(スケジュールも真っ白。こんなんで良いのかしら……)
雪歩「……伊織ちゃん? どうしたの?」キョトン
伊織「へっ? な、なんでもないわよ」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:49:26.26 ID:vYD92zM50
デジャヴ?
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:51:09.39 ID:8XKUwTr40
扉「ガチャ」
P「みんなー、アイス買ってきたぞ~!」
亜美「やったー! 兄(C)愛してる~!」パアア
真美「さっすが真美の見込んだオトコだねっ!」タタタ
春香「プロデューサーさん、お疲れ様です~」
響「真~! アイス食べるぞー!」
真「わかった! 行こ、雪歩」ガシッ
雪歩「うん! 伊織ちゃんも」
伊織「…………」
雪歩「伊織ちゃん?」ハテナ
伊織「そ、そうね。行きましょ」ガタッ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:54:53.85 ID:8XKUwTr40
P「ん? 伊織、食べないのか?」
伊織「しょ、食欲ないのよっ」
P「そっか。しかし、こう暑いと……捗らないよなあ」
伊織「はかどるも何も、仕事全然ないじゃない」ハア
P「うう、耳が痛い」
伊織「ね、ねえ……あんた」
P「なんだー?」ペロペロ
伊織「……ちょっと、話があるんだけど」
P「悩み事か? それじゃ、ちょっと場所移そう」
…………
……
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 21:57:54.36 ID:8XKUwTr40
午後/765プロ事務所屋上
P「何もわざわざこんな場所に来なくても……」
伊織「い、いいのよ。ほら、ちゃんと日陰もあるでしょ?」
P「まあ、そうだな。座ろう、伊織」
伊織「ええ……」チョコン
P「…………」
伊織「…………」
P「……って、何か話せよっ!」バシッ
伊織「…………」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:01:35.10 ID:8XKUwTr40
P「……伊織、どうしたんだ?」
伊織「ねえ、私たち……もっと出来る事があるんじゃないかしら」
P「……仕事が少ないことを言ってるのか?」
伊織「何ていうか、その……」
P「不安なのか? この先」
伊織「ま、まあ……そんなところよ」シュン
P「確かに、今の状況を見れば、焦る気持ちも分かるよ」
伊織「どうすれば、いいんだろ……」
P「でもさ。ちょっとずつ頑張っていくしか無いと俺は思うよ。皆と一緒にさ」
伊織「そんなの……わかってるわよ」プイ
P「…………」
伊織「…………」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:04:23.48 ID:8XKUwTr40
P「……なあ、伊織」スタッ
伊織「なによ」
P「どっか、行きたいところ無いか?」クルリ
伊織「!? な、なんでそんな事……」アセアセ
P「どこか連れてってやろうと思って。あ、流石に海外とかは無理だぞ?」ニコッ
伊織「……ふ、2人で?」
P「伊織が嫌じゃなければ、それでも良いよ」
伊織「…………あんた、へ、ヘンな事考えてるんじゃないでしょうね」ジトッ
P「はは。そんなわけないだろ」
伊織「…………」
伊織「……そうね」
P「……ん?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:08:03.58 ID:8XKUwTr40
伊織「海に、行きたいかな」
P「よし。それじゃ、今度の休みに行こうか」
伊織「ねえ、これって……その」
伊織「で、デート……ってやつ?」カアア
P「2人で行くんなら、そうなるんじゃないか?」
伊織「……ま、まあ? 本来なら伊織ちゃんがアンタなんかと、で、デートするはずないんだけど? どうしてもって言うのなら付き合ってあげるわ」フンッ
P「おっ! 何だかいつもの調子に戻ってきたみたいだな」
伊織「う、うるさいわね。それより……」クルリ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:11:57.49 ID:8XKUwTr40
P「な、なんだよ……」
伊織「いいこと? この事は、ゼッタイに秘密よ?」ビシッ
P「何でだ? 別にプライベートで海に行くことくらい……」
伊織「そ、そうじゃなくって! その……」
伊織(は、恥ずかしいなんて、言えない。それに、喋ったら春香たちも着いてくるかも……)
P「……わかった。この事は、二人だけの秘密な」
伊織「わ、わかればいいのよっ」フイッ
P「はいはい。それじゃ、そろそろ戻ろう」
…………
……
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:14:20.28 ID:8XKUwTr40
前日/19:00/水瀬邸
電話『ぷるるる』
執事『はい……水瀬でございます』
執事『これはこれは……。少々、お待ちくださいませ』
扉「トントン」
執事「お嬢様。菊池真様からお電話です」
伊織「ちょっと今手が離せないの。そう伝えてくれるかしら?」
執事「……明日は、海水浴へ行くのでしたね」
伊織「え、ええ。だから、お願いね」
執事「はい。お身体に気を付けて、楽しんで下さいませ」
執事『お待たせいたしました。生憎、お嬢様はお忙しいようで……』
執事『ええ。その件でしたら、既にお嬢様は……はい。とても楽しみにしておられる様です……』
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:15:20.70 ID:TXsLUt+Pi
え
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:18:31.09 ID:8XKUwTr40
伊織「…………」ウロウロ
伊織「…………」ウロウロウロウロ
伊織「ど、ど、どうしよ……」
伊織「何となく海に行きたいなんて言っちゃったけど……」
伊織「…………」
伊織「ていうかそもそも、どうしてプロデューサーなんかとこの伊織ちゃんがデートすることに……?」カアア
伊織「ま、まずは落ち着きましょ。そう、ただの慰安旅行みたいなものよ。リフレッシュ目的なんだから」
伊織「あ、明日の水着選ばなきゃ。プロデューサーはどんなのが好みなのかしら……?」
伊織「…………って」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:18:51.89 ID:AzBKR4h90
あかんで
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:21:25.37 ID:8XKUwTr40
伊織「ど、どうしてアイツの好みなんかに合わせる必要があるのよ~!」バタバタ
ベッド「ばふん」
伊織「…………」
伊織「どうしちゃったんだろ……私」
伊織「ねえ、うさちゃん。分かる?」
うさちゃん「…………」
伊織「わかるわけ……ないよね」ハア
伊織「…………」
伊織「……準備済ませて、早く寝なきゃ」
…………
……
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:25:10.98 ID:8XKUwTr40
当日/7:30/765プロ事務所前
伊織「…………」
春香「あっ! 伊織おはよー」ノシ
美希「もう、でこちゃん遅いよ~」
真「はは。美希もさっき来たばかりじゃないか」
伊織「な、何でアンタたちが居るのよ!?」
亜美「いやあ、絶好の海水浴びよりですなあ」
真美「いよ→っし! 今日は遊びまくるよ~!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:28:44.37 ID:8XKUwTr40
やよい「海なんて何年振りかなあ~」キラキラ
あずさ「やよいちゃんは、海が好きなの~?」
やよい「はいっ! しっかり体操しなきゃですねっ!」
雪歩「響ちゃん。ハム蔵って泳げるの?」ハテナ
響「もちろん泳げるぞ! なっ! ハム蔵♪」
ハム蔵「おう」
貴音「潮の香りが待ち遠しいですね……」
千早「プロデューサー。荷物、全員載せ終わりました」
P「ああ。ありがとな。千早」
伊織「…………」ジトーッ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:30:56.30 ID:8XKUwTr40
P「や、やあ……おはよう、伊織」
伊織「……」ツカツカ
伊織「ちょっと……こっち来なさいよっ」
P「わわっ! 引っ張るなよ伊織」
伊織「アンタ、皆に話したの?」コソコソ
P「誤解しないでくれよ。俺は何も……」コソコソ
伊織「じゃあ、何でこうなってるのよっ!」
P「いやあ、実は昨日の夜……」
…………
……
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:34:06.82 ID:8XKUwTr40
昨夜/20:00/765プロ事務所
P「ふう……やっと終わった」
P「もう遅くなっちゃったし。さっさと帰ろう」
携帯「ブルルル……。ブルルル」
P「誰からだ? ……わっ! 社長からだ!」
P『お疲れ様です。社長」
社長『いやあ、突然済まない。今どこに居るのかね?』
P『事務所ですが……、これから帰るところですよ』
社長『遅くまで悪いね。それより君、明日の予定はどうなっているんだね?』
P『明日ですか? 実は……海に行く予定がありまして……』
社長『もしや……〇×△浜かね?』
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:37:01.15 ID:8XKUwTr40
P『ええ。そうですが……。どうかしたんですか?』
社長『いやね、私の古い友人が旅館を経営していてね。事務所のアイドルも連れて遊びに来ないかと、誘われてしまったんだよ』
P『ええ!? って言っても……、もう21時ですよ?』
社長『今日になって、突然部屋が空いたらしくてねえ。既に、アイドル諸君には連絡網で伝えてもらっているんだが……』
P『そ、そうだったんですか……急な話ですね』
社長『そこで、君にアイドル諸君の引率を任せたいんだよ。いや、安心してくれたまえ。律子君も、音無君も来てくれるそうだ』
P『は、はあ……了解しました』
社長『すまないね。それでは、明日は楽しもうじゃないか。はっはっは』
携帯『ブチッ。ツー、ツー』
P『伊織……。すまん』
…………
……
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:40:55.53 ID:8XKUwTr40
P「とまあ、そんなわけで」
亜美「兄ちゃ~ん、早く出発しようよ~」ヤンヤ
真美「海が真美達を呼んでるよ~」ヤンヤ
伊織「……それなら、昨日のうちに電話くらい寄越しなさいよね」プイッ
P「すまん! 俺に連絡が来たのが遅かったから、迷惑かなと思ったし、準備とかで忙しくって」
伊織「……浮かれてた私がバカみたいじゃない……」ボソッ
P「ほんとにすまん!」
春香「プロデューサーさん! 準備おっけーですよ~」
P「わ、わかったー! 伊織。機嫌直してくれよ。せっかくの海なんだしさ」
伊織「……仕方ないわね。もう」
…………
……
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:44:07.15 ID:8XKUwTr40
9:00/海・浜辺
春香「わあー! ウェミダー!」キラキラ
美希「ミキがいっちばんなのー!」タタタ
真「あっ! ずるいよ美希! ボクも!」タタタ
亜美「浮き輪よしっ!」
真美「水鉄砲よしっ!」
亜美&真美「いざ、突撃ぃ~!」タタタ
P「おーい! ちゃんと体操しろ~、怪我するぞ~」
律子「みんな、楽しそうですね」
P「そうだな。急な話だったのに、まさか全員で来れるなんて」
小鳥「みんな、どれだけ暇なんですかね~」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:48:38.30 ID:8XKUwTr40
P「いや……それ小鳥さんも同じじゃ……」
小鳥「放っといてください」ズウーン
P「そ、それじゃ、ちょっと社長に会って来ます」タッタッタ
律子「お疲れ様です。それじゃ小鳥さん、私たちも泳ぎましょう」
小鳥「そ、そうですね~。あ、律子さんは先にどうぞ~」
律子「そうですか? じゃあお先に」テクテク
小鳥「…………」
小鳥(水着になんてなれないわよ。常識的に考えて)ハア
小鳥「…………ぐすん」
…………
……
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:52:36.31 ID:8XKUwTr40
11:00/浜辺・パラソル
春香「ちーはーやーちゃん」テクテク
千早「春香。どうしたの?」
春香「千早ちゃんこそ。泳がないの?」
千早「わ、私は……」
春香「ほらTシャツ脱いで! 皆で遊ぼうよ!」
千早「ちょ、春香ぁ、自分で脱げるから……」バタバタ
春香「千早ちゃんの水着、とっても可愛いよ?」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:55:08.78 ID:cIGpDi7M0
いおりんきゃわわ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:55:36.06 ID:8XKUwTr40
千早「そ、そうかしら……?」モジモジ
あずさ「ええ。千早ちゃんらしくて良いと思うわよ~」
貴音「このような日陰でくすぶっているのは、勿体ないと思いますよ、千早」
春香「あずささんに貴音さん……い、いつの間に」
千早「…………」ジーッ
あずさ「……? どおしたの?」キョトン
貴音「なにやら胸に視線を感じるのですが……」
千早「な、なんでもありません……」
千早「…………」
千早「くっ」
…………
……
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 22:59:56.59 ID:8XKUwTr40
12:00/浜辺
P(やっぱり伊織には悪いことしたな)
P(お詫びにはならないだろうけど、昼飯でもご馳走してあげよう)
P(えーと、伊織はどこだ?)キョロキョロ
伊織「…………」
P「よ。みんなと遊ばないのか?」
伊織「別にアンタには関係ないでしょ。それに、今はこうして海を眺めていたいの」ツーン
P「そっか。なあ、伊織」
伊織「……何よ」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:02:38.06 ID:8XKUwTr40
P「その水着、似合ってるよ」
伊織「……う、うそよ//」
P「いや、本当に」
伊織「……ほんとにホント?」
P「ああ。可愛いと思うよ」
伊織「……そ、そう! まあ、このスーパーアイドル伊織ちゃんの水着姿なんだから、見蕩れて当然よねっ!」パアア
P「自分で言うなよ。それと、ごめんな。こんな事になっちゃって」
伊織「……べ、別に気にしてないわよ」フンッ
P「本当か?」
伊織「いいのよ。社長の頼みだし、アンタは断れる立場じゃないのもわかってる」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:03:07.34 ID:+DeAMvaY0
オラッ支援しろ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:06:07.59 ID:8XKUwTr40
P「ほんとに、悪いな」
伊織「もういいわ。それより、伊織ちゃんお腹空いちゃった」
P「ああ。何が食べたい?」
伊織「なんでもいいわよ。アンタが決めなさいっ」ビシッ
P「ええ? 俺伊織の好みなんてわからないぞ?」
伊織「プロデューサーなんだから、アイドルの好き嫌いくらい把握しときなさいよねっ?」
P「はあ……わかったよ。とりあえず、行こう」
伊織「…………」
伊織(水着……か、かわいいって……///)
P「伊織~。早く来~い」
伊織「わ、わかってるわよ~」タタタ
…………
……
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:10:41.96 ID:wdjUZXQM0
ハイッ!ハイッ!
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:11:23.13 ID:8XKUwTr40
12:15/海の家「ラビット」
P「結構混んでるなー」
伊織「まったく、なんで伊織ちゃんが、こんな人混みの中で食事しなきゃいけないのよ」
P「はは。仕方ないだろ。むしろ、そういう騒がしさを楽しまないと」
伊織「そういうものかしら?」
P「そういうもんさ。それじゃ、何頼もうかな」ペラ
伊織「とりあえず、オレンジジュースね♪」
P「え? オレンジジュース?」キョトン
伊織「な、何よその顔。なんか文句あるわけ!?」
P「いや、子供っぽいなと……痛っ!」ゲシッ
伊織「悪かったわね……子供で」
P「あ、足を蹴るなよ……。でも」
伊織「でも……なによ?」ジト
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:23:42.43 ID:8XKUwTr40
P「それはそれで、可愛いと思うよ。俺は」
伊織「か、かわいい?」
P「まあ、なんとなくだけど」
伊織「……そっか。可愛い、ね。ふ~ん」
P「伊織? どうしたー?」
伊織「な、なんでもないわよっ! それより、オレンジジュースは身体に良いんだから。アンタも飲みなさいよね?」ビシッ
P「はいはい。わかったよ。他には何頼もうか?」
伊織「やっぱり海に来たんだから、普段とは違う料理が食べたいわね」
P「そうは言っても、伊織は一般人の俺とは違って、舌が肥えてるだろうしなあ。眼鏡に適うものがあるか……」
伊織「……あんた、間違ってるわよ」
P「え?」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:27:30.14 ID:8XKUwTr40
伊織「とびきり高くて良い素材を使った料理でも、一人で食べてちゃ美味しくないものなのよ」
P「誰かと一緒に食べることが重要ってことか?」
伊織「以前、やよいの家の夕食に招かれた時に、そう思ったの」
P「へえ……そんな事があったのか。それで、どうだった?」
伊織「それがね、やよいったらスーパーで、もやしばかり大量に買うから何を作るのかなって思ったら」
P「思ったら?」
伊織「炒めたもやしをそのまま」
P「やよい……。慎ましく、頑張っているんだなあ」ホロリ
伊織「でもね? とっても美味しかったのよ。やよいの兄妹と、テーブルを囲んで、『もやし祭り』開催だーっ! ってね」
P「そっか。俺も一度参加してみたいな」
伊織「きっと快く招待してくれるわよ」ニヒッ
P「そうだといいな。それじゃあ、シーフードカレーでも食べるか?」
伊織「いいわね。あまり長居するのもお店に悪いし、さっさと注文しちゃいましょ」
…………
……
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:31:16.88 ID:8XKUwTr40
13:30/浜辺
伊織「あれ? 雪歩じゃない?」
P「ほんとだ。……あ、あいつ何をしてるんだ?」
雪歩「トンネルを~抜けたらそこは~♪」
伊織「雪歩……。アンタ余程暇なのね……」
雪歩「わっ! い、伊織ちゃん? それに、プロデューサーも……」
P「すごいなこれ。砂の城?」
雪歩「は、はい! もう少しで完成なんですよ~」キラキラ
伊織「もうこれは遊びというより芸術レベルね」ハア
P「雪歩は器用なんだなあ」
雪歩「そ、そんなに褒めないで下さい~///」
伊織「はいはい。せいぜい頑張って掘りなさい」
P「完成したら、呼んでくれよー」
雪歩「はいっ! 頑張ります~」グッ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:35:43.96 ID:8XKUwTr40
14:30/浜辺
春香「プロデューサーさん! ビーチバレー、やりませんか?」トテテ
美希「ちょうど、でこちゃんも居るから2対2で勝負なの!」
P「春香と美希か。どうだろ? 伊織」
伊織「アンタが良いなら、参加してあげてもいいわよ」フンッ
P「それじゃ決まりな。よし、やろう!」グッ
春香「乗り気ですね~。じゃあ、負けた方は、勝った方の言うことを何でも聞くってコトで!」
美希「それじゃあ、美希たちが勝ったら……」
P「勝ったら?」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:39:12.27 ID:8XKUwTr40
美希「今日1日、ハニーは美希のモノなの!」ピョン
伊織「なっ!」
春香「ええ~? そ、それはずるいよ~」アセアセ
P「って、おい。俺は誰かの所有物になる気はないぞ……」
美希「いいでしょ~? だって、負けなきゃイイんだよ?」
P「ま、まあそうだけどさ」
伊織「そ、そんなのこの伊織ちゃんが許さないわ!」ムムッ
P「い、伊織?」
春香「いきなりどうしたのよ伊織~」
美希「へえ……なら、ミキも本気だすの!」ムムムッ
P「ただの遊びに大袈裟な……」
伊織&美希「アンタ(ハニー)は黙ってて!」
P「」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:43:16.25 ID:8XKUwTr40
―30分後―
P「ま、まだ続けるのか~?」ヘタリ
春香「美希ぃ……もう私動けないよ~」ペタリ
伊織「まだまだ!」バシッ
美希「全然っ、余裕、なのっ!」ドシッ
P「ほんとに、元気だなあ……」
伊織「そろそろ……本気出していいかしら……?」
美希「望むところなの……。じゃあミキも、全力出すねっ!」
バン、バシッ、ドシッ、ピシッ……。
『グシャ』
伊織「あ……」
美希「へ……?」
P「ぐしゃ? 何の音だ?」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:47:59.26 ID:8XKUwTr40
春香「あ……雪歩……」
雪歩「…………」ウルウル
P「ゆ、雪歩? 大丈夫か?」
雪歩「あ、後もう少しで完成だったのに……」ウルウル
伊織「つ、つい夢中になっちゃって……ごめんなさい」
美希「あわわ。ご、ごめんなさい……なの」ペコリ
雪歩「いえ……いいんです……」ズウーン
春香「ゆ、雪歩? 元気だして? 私も手伝うから」トテテ
美希「み、ミキも手伝おっかな!」
伊織「わ、私も!」
P「じゃあ俺も……」スッ
雪歩「が、頑張りましょう……!」ペタペタ
…………
……
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:49:07.86 ID:mU6mExgp0
カワイソス
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:51:05.17 ID:GhtEVJ0O0
雪歩はあの例の乳寄せ水着なんだろうなぁ
可愛すぎる
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:51:38.38 ID:8XKUwTr40
16:00/浜辺
P「結構時間たったなあ」
伊織「涼しくなってきたわね」
風がそよそよ、そよそよと流れてゆく。
穏やかに打ち寄せる波のそばを、わたしはプロデューサーと並んで歩いていた。
P「偶には、こういうのも良いもんだな」
伊織「そうね……。気分がよくなるわ」
P「はは。もう許してくれたか?」
伊織「そ、それとこれとは話が別……と言いたいところだけど。もう気にしてないわよっ」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:55:12.91 ID:8XKUwTr40
水着の上から羽織った、半袖の薄いパーカーが暖かい。
海で泳いだせいで髪が生乾きだったけれど、今はそれさえも心地よく思える。
伊織「ねえ、もう少し向こう側まで行ってみない?」クルリ
P「いいけど、あまり皆と離れちゃまずくないかな?」
伊織「一応、集合まで1時間はあるし……いいでしょ?」
P「……ま、今日は伊織に従うよ」ハア
伊織「トクベツに、あんたを伊織ちゃんのしもべにしたげるわ」クスクス
P「はいはい。お姫様」
…………
……
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/04(金) 23:58:18.08 ID:8XKUwTr40
伊織「ねえ、あれ何かしら?」
P「うーん、洞穴? 洞窟?」
浜辺の端まで歩いたところで、少し入り組んだところに洞穴の様なものを見つけた。
大きな石を重ねて造られているようで、神秘的だなあという印象を受ける。
伊織「ちょっとだけ入ってみない?」
P「危なくないかな?」
伊織「少し中を見てみるだけよ」トテテ
P「わ、わかったから走るなよ」
伊織「はやく来なさいよね~」
十メートルほど歩くと、開けた場所に出る。
と、同時に頭上を見て思わず感嘆の声が漏れてしまった。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:02:01.90 ID:3IZ4zvmF0
いおりん誕生日おめでとー━━━(゚∀゚)━━━!!
伊織「すごい……ここ、中から空が見えるんだ」
P「へえ……。なんか秘密基地みたいだな」
伊織「なによそれ、子供っぽい感想ね」
P「う、うるさいな。男はそういうの好きなんだよ」
伊織「でも……分からなくはないわ」クルリ
徐々に空が赤みがかってゆく。
普段、なにげなく目にしている光景が、この場所からは不思議と特別な様に感じられた。
P「お、伊織、法螺貝だ」ヒョイ
伊織「わっ。大きいわね」
P「貝を耳に当てると、波の音が聞こえるって言わないか?」スッ
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:06:26.64 ID:3IZ4zvmF0
伊織「それって、耳を塞ぐと聞こえる血流の音っていうオチじゃなかったかしら?」
P「伊織……ロマンがないなあ」ハア
伊織「うるさいわねっ。それに、波の音ならここからでも聴こえるじゃない」
P「……まあ、そうだな」
伊織「……ねえ」
P「んー?」
伊織「わたし、トップアイドルになんてなれるのかしら」
P「どうしたんだよ。自信満々な伊織はどこ行ったんだ」
伊織「わたしだって……。不安になる事くらいあるわよ」シュン
P「……何か、あったのか?」
伊織「そうじゃないの」
伊織「何もないから、怖いのよ」
P「…………」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:10:59.35 ID:3IZ4zvmF0
伊織「ねえ、わたしがアイドルになった理由、話した事あったかしら?」
P「聞いたよ。自分の手で何かやってみたい、ってヤツだろ?」
伊織「そう……。ずっと、与えられてばかり居た」
伊織「それはそれで、幸せなのかもしれない。もしかしたら、贅沢を言っているだけかもしれない」
伊織「それでも、私でも何か成し遂げられるんじゃないかって」
伊織「お兄様たちと比較されても、誇れる私になりたかったの」
P「それは……大した志だと思うよ」
伊織「……そうかしら?」
P「……なあ伊織」
伊織「なーに?」
P「俺には、見える気がするんだよ」
P「伊織が、たくさんのファンの前で、歌って踊って、笑顔を届ける姿がさ」
伊織「…………」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:15:37.96 ID:3IZ4zvmF0
P「この業界は、ライバルも多いし、生き残って行くのも大変だ。それでも」
P「伊織なら、前に進めると思うんだよ。お前は強いよ。自信持っていいんだ」
伊織「…………」
伊織「…………ぷっ」
P「……い、伊織?」
伊織「な、なに真顔で恥ずかしいこと言ってるのよっ!」バシッ
P「お、俺なりに励まそうとだな……」アセアセ
伊織「笑っちゃったじゃない。もう、柄にも無い事、言わないでよねっ?」クスクス
P「悪かったな……。もう言ってやらないぞ」
伊織「でも……、その……」モジモジ
P「ん……?」
伊織「あ、ありがと」カアア
P「…………うん」
…………
……
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:21:23.06 ID:3IZ4zvmF0
P「それじゃ、そろそろ戻るか?」クルッ
伊織「わたしはもう少し、ここに残るわ」
P「そっか。集合までには間に合うようにな」タタタ
伊織「いちいち言われなくても、わかってるわよっ」
伊織「…………」
伊織「…………」グスン
伊織「……やだ。どうして?」
頬をつたう涙に気づくまで、数秒はかかった。
自分はこんなにも涙脆かったのかと思い、少し乱暴に目をこする。
伊織「何で、止まらないのよ」
悲しいわけじゃない。むしろ、嬉しかったはずなのに。
まるで今まで我慢していたものが、心の底から溢れ出るように、とめどなく涙が流れた。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:24:51.43 ID:3IZ4zvmF0
伊織「アイツが……、あんなこと言うから……」
伊織なら前に進めると思う。
そう言われて、やっと気付いた。
私は、ただ安堵したかったのだろう。変に思い詰めていただけなのだ。
トップアイドルに成らなければ、という目標の大きさに、ひたすら近道を探していたのかもしれない。
伊織「何で……私に優しくしてくれるのよ……」
先程まで話をしていた、プロデューサーの顔を思い浮かべる。
少し頼りないけど、柔和で優しげな瞳。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:28:58.72 ID:3IZ4zvmF0
別に、私だけが特別、というわけではない。
事務所の抱えたアイドルだから。きっと、それだけ。
伊織「そんなこと、分かりきってるのに」
この気持ちは、何だろう。
そもそも、どうして私は二人で出かけたかった?
どうして、美希に対抗心を燃やした?
散々、水着を選ぶのに時間をかけたのは何故?
そして、それを褒められた時に感じた幸福感は、何から生まれたの?
ああ。悟ってしまった。私は、プロデューサーに……
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:32:18.84 ID:3IZ4zvmF0
伊織「恋してるんだ……」
洞穴の地面の砂浜にしゃがみこみ、人差し指を立てると、曲線を描くように滑らせる。
自分の名前と、プロデューサーの名前を書いて、その周りをハートマークで囲んでみた。
えらく字が不格好になってしまい、思わず苦笑してしまう。
伊織「何やってるんだろ? 私」
急に恥ずかしくなってきて、慌てて手のひらで砂を均す。
これは、許されない恋なのだ。決して成就することのない、儚い感情だ。
伊織「もう……戻らなきゃ」
ぱん、ぱんと手を叩き、砂埃を落とすと、わたしは立ち上がり出口へと歩きだした。
外に出て、夕日に照らされた海を眺める。
いっその事、気持ちごとあの波に攫われてしまえば良いのに。
そう思ったけれど。
居場所を見つけた恋心は、ただただ深く、募るばかりだった。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:36:15.65 ID:3IZ4zvmF0
17:40/旅館「ナツノハナ」
春香「うわー! すごい部屋だね、千早ちゃん!」キラキラ
千早「そうね……。海が綺麗だわ」
美希「ふかふかベッドが気持ち良いの~」スリスリ
伊織「…………」
春香「伊織? どしたの? ボーッとしちゃって」
伊織「へっ? な、なんでもないわよ」アセアセ
春香「そう? あ、見てよ千早ちゃん。有線があるよ」
千早「ジャズとか聴けるのかしら?」
春香「ちょっといじってみよっか」
美希「…………」スヤスヤ
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:40:05.78 ID:3IZ4zvmF0
扉「ガチャ」
真「春香ー! 夕食は6時半だって」スタスタ
春香「ありがと~。ね、真たちの部屋はどんな感じなの?」
真「う~ん、この部屋とほとんど変わらないと思うよ。まあ、あっちはハム蔵もいるから4人と1匹だけどね」
春香「そっかあ。プロデューサーさんは、どこの部屋だっけ?」ハテナ
真「プロデューサーは二人部屋だから……。一つ上の階かな。何か用事?」
春香「一応、部屋割りの紙作っておいたから、プロデューサーさんに渡しておこうと思って」
千早「春香は気が利くわね」
真「まあ、よく転ぶけどね」ハハハ
春香「ちょ、ちょっと真~。それは関係ないでしょー!」プンプン
伊織「…………」
伊織(プロデューサー……)ポーッ
…………
……
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:43:16.14 ID:3IZ4zvmF0
18:30/食堂
P「みんな、揃ったかー」
春香「大丈夫でーす!」ビシッ
美希「ハニー、早く食べたいの~」バタバタ
P「はいはい。それじゃ、いただきまーす」
『いただきまーす!』
P「あれ? 伊織、隣だったのか」
伊織「そ、そうよ? わたしが隣にいちゃいけないわけ?」ドギマギ
P「また捻くれた捉え方をする」
伊織「ふ、ふんっ」プイッ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:46:56.27 ID:3IZ4zvmF0
P「…………美味い!」パクッ
伊織「……確かに……美味しいわね」
P「いやあ、本当に来れて良かったな。伊織」ニコッ
伊織「…………そう、ね」ドキドキ
伊織(もう、どうして話しかけて来るのよ……! 緊張して箸が進まないじゃない……///)
P「ホント、社長には感謝しないとな」
伊織「そ、そういえば、社長は何処に居るのよ?」
P「ああ。さっき古い友人と飲みに出掛けて行ったよ。多分帰るのは夜中じゃないか?」
伊織「ふ、ふ~ん」
伊織「じゃあ、アンタは部屋に一人なわけね」
P「まあな。俺以外女の子ばかりだから、しゃーないよ」
伊織「…………」
P「……どした? 伊織。顔赤いぞ?」
伊織「な、なんでもないわよっ!」カアア
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:49:08.02 ID:hHpFpMt30
え、えろはいらんでぇ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:50:56.67 ID:3IZ4zvmF0
P「そうか……。それより、食べ終わったら風呂だぞ。楽しみだよな」
伊織「そうかしら? 人と一緒に入るのは落ち着かないわね」
P「何でだよ。そんなの気にする必要ないだろ」
伊織「お、女の子にはいろんな事情があるのよっ!」プイッ
伊織(例えば……む、胸とか……)
P「よくわからないな……」パクパク
伊織「放っといてよ……って……」ジーッ
伊織(Pのほっぺたにご飯粒がついてる……)
P「ん? どうしたんだよ伊織。人の顔じろじろ見て」
伊織「ちょ、ちょっと……じっとしてなさいよねっ?」ソーッ
伊織「…………」パクッ
伊織(わ、私ってばなんてことを……///)
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:54:41.11 ID:3IZ4zvmF0
亜美「あ~! いおりんが兄(C)とらぶらぶしてる~!」
真美「ひゅーひゅー、お熱いねえお二人さんっ!」パフパフ
美希「で、でこちゃん! ハニーはミキのハニーなの!」
真「い、伊織って意外と可愛いところ……あるんだね」
伊織「……ちょ、ちょっと亜美、真美!」カアア
亜美「い、いおりんが怒った~!」
真美「怖いから逃げろ~! ごちそうさま!」タタタ
伊織「あ、ちょっと……なんなのよ。もうっ」
P「……い、伊織……」
伊織「み、みっともなかったから、取ってあげただけよ! 感謝しなさいよねっ?」ツン
P「あ、ああ。ありがとう……」
伊織(わ、わたしどうしちゃったのよ~~~///)バタバタ
…………
……
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 00:59:16.65 ID:3IZ4zvmF0
19:00/大浴場
春香「ああ~。生き返るね~」ホワーン
真「あはは。お婆ちゃんみたいだね、春香」
春香「そ、それはひどいよ~」><
千早「……っ、……」プククク←爆笑
春香「ちょ、ちょっと千早ちゃんも笑い過ぎ!」
あずさ「でも、本当に良いお湯ね~」
貴音「ええ……。身体の芯から暖まるようです」
響「ハム蔵も、喜んでるみたいだぞ~」
ハム蔵「パイオツデカイデー」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:01:39.17 ID:OtdPYIXE0
おい、動物を風呂に入れんなwwwww
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:03:12.87 ID:3IZ4zvmF0
雪歩「ほわ~んとしますね~」
やよい「こんなに広いお風呂、初めてです~」キラキラ
亜美「やはり日本の伝統ですなあ~」
真美「よきかな、よきかな」
伊織「…………///」ブクブク
美希「あっ。そういえばミキね? 皆に聞きたいことあったの」
春香「え? 何なに?」
美希「みんな、ハニーの事どう思ってるの?」ハテナ
伊織「!?」ビクッ
春香「へっ……?」キョトン
真「ど、どうって言われても……」
美希「ミキみたいに、好きなのかなーって」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:07:08.14 ID:3IZ4zvmF0
真「は、春香はどうなの?」
春香「わ、私? うーん……好きは好きだけど、信頼してるって言ったほうが良いかな。千早ちゃんは?」
千早「親切だし、面倒見の良い人ね」
真「ボクも……。良い人って印象が強いかな。雪歩は?」
雪歩「へっ!? わ、わたしはそもそも男の人が苦手なので……」アセアセ
真「そうだよね。それじゃ、響は?」
響「自分は、友達って感覚が近いぞー」ウンウン
真「それじゃ貴音は?」
貴音「聡明な殿方と記憶しています」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:11:38.59 ID:3IZ4zvmF0
あずさ「わたしも好きと言えば、好きだと思うわ~。少し抜けたところも、可愛いじゃない?」
やよい「わたしも、皆のために頑張ってくれるプロデューサーのこと好きです~!」ニパッ
亜美「ほんとに、お兄ちゃんってカンジだよねっ! 真美」ポンッ
真美「そだねっ! あんな兄ちゃんが居たら楽しいよねっ!」
伊織「…………」
真「あれ……? 伊織は?」ハテナ
伊織「わ、わたしは……その……///」
春香「伊織? のぼせちゃった?」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:14:46.19 ID:3IZ4zvmF0
亜美「んっふっふ~。さては……いおりん、兄(C)に恋してますな?」キラーン
伊織「……!? そ、そんなわけないじゃない! 何言ってるのよ亜美!」バシャッ
真美「んっふっふ~。この慌てっぷり……クロですな」ギラリ
伊織「いーい!? ゼッタイにわ、わたしが……プロデューサーのこと、すき、とか……、ないんだからね!」ザバッ
伊織「…………」スタスタ
扉「パシン」
亜美「あ、行っちゃった」
真美「ちょっとからかっただけなのに~」
春香「ていうか、あの反応……」
真「ま、まさか。伊織に限ってそれは無いんじゃない?」
……………………
全員(ない……よねえ?)
…………
……
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:18:35.90 ID:3IZ4zvmF0
21:30/Pの部屋
P「ていうか……お前たちいつまでここに居るつもりなんだ」
亜美「だあって~。皆一緒の方が楽しいっしょ~?」ピコピコ
真美「そうだよ~! いっけ~7連鎖!」
春香「パネポン懐かしいな~」
真「うわっ。またやよいが大富豪!? 強いなあ~」
響「ま、まったく勝てないぞ……」ヘタリ
雪歩「あ、新しいお茶淹れてきますね~」タタ
やよい「わあい! トランプではお金持ちになれました~」エヘヘ
真「やよいいい……」ホロリ
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:21:09.11 ID:uzXx9S5o0
俺「やよいいい……」ポロリ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:22:58.25 ID:3IZ4zvmF0
P「それよりも、あずささん、飲みすぎですよ」
あずさ「そうですか~? ほら、プロデューサーさんももっと飲んで飲んで♪」
P「いやあのですね……。もうチューハイ何本目ですか」
あずさ「う~ん……わたし、わかりませぇ~ん」ポワーン
P「…………」
あずさ「ほらほらっ乾杯しましょ? せーの」
あずさ「じゅーしーぽーりいえぇ~~い」カンッ
P「……い、いえ~い」カン
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:26:44.76 ID:3IZ4zvmF0
あずさ「そ~れ~よ~り、プロデューサーさん、伊織ちゃんと、何かあったんですかあ~?」トローン
P「え……? どうしてですか?」キョトン
あずさ「何だかあ~、伊織ちゃん、プロデューサーさんのことが、す、すうき~みたいですよ~?」
P「スキー? 今夏ですよ?」
あずさ「だあからあ……す、き……むにゃむにゃ」
P「あ~あ。春香、千早、ちょっと頼まれてくれるか?」
春香「はいっ! あずささんを、小鳥さんのトコに連れていけば良いんですね?」ビシッ
千早「だ、大丈夫ですか? あずささん……」
あずさ「わ、わたしだって……恋のひとつやふたつ~……」
春香「ささ、行きましょ」ズルズル
扉「ガチャ」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:31:09.81 ID:3IZ4zvmF0
P(そういえば、伊織の姿が見えないな)
P「なあ、伊織がどこに居るか知ってるか?」
真「伊織なら、さっき出ていきましたよ」ハイッ
雪歩「確か……浜辺に行くって言ってたような……」
P「そうか。ありがと。もう遅いし、ちょっと呼んでくるよ」
亜美「いってらっしゃ~い」ピコピコ
真美「しゃ~い」ピコピコ
P「お前たちも、そろそろゲームやめて、部屋にもどるんだぞ~」
…………
……
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:35:40.62 ID:3IZ4zvmF0
22:00/浜辺
伊織「どうすればいいのよ……」
プロデューサーの事が、頭から離れない。
穏やかに揺れる海を眺めていても、ふとした拍子に思い浮かべてしまう。
伊織「こんな気持ち……わかんないわよ」
この歳になって、ようやく異性を好きになることを知った。
思い描いていたよりも、辛くて、とても苦しい。
こんな思いをするなら、恋なんてしなければ良かった。
伊織「好き……って、言っちゃ、ダメよね」
気持ちを伝えてしまえば、今の関係は確実に崩れてしまう。
それが何よりも怖かった。いつも強がってばかりいたはずなのに、わたしはとんだ臆病者だ。
P「伊織。なに、してるんだ?」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:39:21.78 ID:3IZ4zvmF0
突然、背後から声をかけられて、びくりと肩が震えてしまう。
鼓動が速くなって、時計が刻む音とは程遠い不安定な心音が、直接頭の中で響くようだった。
伊織「……見てわからない? 海を眺めてるの」ツン
P「いや、そうじゃなくてだな。そろそろ戻ろう? 風邪でも引いたら大変だ」
伊織「……心配、してくれてるわけ?」チラッ
P「そんなの当然だろ? 俺はプロデューサーなんだから」
伊織「……そう」
プロデューサーだから。
その言葉を聞いて、チクリと胸が痛む。
理解していたつもりだったのに、いざ言葉にされると辛くて、私は自嘲気味に小さく笑った。
P「何か……まだ悩んでるのか?」
伊織「べ、別に悩んでなんか……」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:41:16.10 ID:pTrS1R0l0
いおりんは天使やな
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:42:30.74 ID:3IZ4zvmF0
P「嘘つけ。それぐらい俺にだってわかるよ」
伊織「…………バカ」
もう、いっその事すべて打ち明けてしまおうか。
そうすれば、この胸に抱えたモノは消えるのだろうか?
わからないけれど……。
伊織「ねえ……ちょっと話があるの。着いてきて?」
P「え……? いいけど、あまり遅くはなれないぞ?」
伊織「大丈夫……。すぐ済むから」
月の浮かぶ夜空を見上げる。
月には兎が住んでいると言うが、月の兎には、願いを叶える力があるのだろうか……?
無くてもいい。それでも、わたしは洞穴へと向かう道中、ひたすら月に祈っていた。
どうか、私に勇気を下さい。
…………
……
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:46:34.49 ID:3IZ4zvmF0
22:10/洞穴
洞穴の内部は明るかった。
夜空から注ぐ星と月の光に照らされて、さながら異世界に迷い込んだかのようだ。
P「夜じゃ暗いかと思ったが……すごいな」
伊織「私も驚いたわ。どうしてこんなに明るいのかしら? それに……」
とても、綺麗と思いつつ、まばたきする間も惜しいほど美しい月光に、私は身を委ねた。
中心に立つと、スポットライトに照らされたような気がして、何だか気恥ずかしい。
それでも、私は意を決して、プロデューサーへと向き直った。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:49:56.60 ID:3IZ4zvmF0
伊織「こうしていると、自分が特別な存在になれた気がするわね」
P「…………」
伊織「私ね、ずっと誰かのトクベツになりたかったんだと思う」
伊織「出来の良い兄たちに囲まれて、辛くて」
伊織「社長に無理を言って事務所に入れてもらって。皆に出会って。そして、アンタにも会えた」
P「……うん」
伊織「わたしね、すっごく感謝してるのよ。目標を持って生きるのって、楽しいからね」
伊織「でもね、今日の夕方、ここであんたに励まされた時に気づいちゃったの」
P「伊織?」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:54:00.07 ID:3IZ4zvmF0
伊織「わたしね? 恋、してた」
伊織「皆のために頑張るあんたも、優しいあんたも、ドジなあんたも、ちょっと頑固なあんたも」
伊織「そして、私の背中を押してくれるあんたも、全部、好きになってたの」
P「…………」
これで、こんな気持ちともお別れだ。
こんなに苦しい思いは、これっきりにしたい。今にも泣き出しそうなくらいに、胸が痛くて仕方なかった。
伊織「…………っ」グスン
P「伊織? 泣いてるのか?」
伊織「…………」タタタ
P「……伊織」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 01:58:33.08 ID:3IZ4zvmF0
気づけば、私はプロデューサーの胸に飛び込んでいた。
好きだと伝えた瞬間、消えると思っていた気持ちは、何倍にも膨れて弾けてしまった。
私は間違っていた。忘れることなんて、出来やしなかった。
伊織「ごめん……なさいっ! 迷惑だってわかってる!」
伊織「でも……でもっ! 辛いの、苦しいの。ねえ、助けてよ……」
P「…………」
伊織「ちょっとだけでいいから……甘えさせてよ」
柄にもない事を、口走っていたような気がする。
でも仕方がなかった。だって好きなのだから。
離れたくなくて、プロデューサーの体温を確かめるように、幼子みたいに頬ずりをする。
P「伊織……嬉しいよ。俺の事、そんな風に思ってくれていたなんて」
伊織「……私だって……、さっき気付いたばかりだもん」
P「そっか。でもさ、今は……駄目だよ」
伊織「…………」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:00:04.87 ID:3IZ4zvmF0
P「これから、どんどん仕事も増えると思うんだ。俺も律子も社長も、皆のために走り回ってる」
P「それに、伊織たちだって努力してる。ダンスや歌のレッスンをしたり、オーディションをいくつも受けたり」
P「そういう姿を見てるとさ、こっちまで楽しくなるんだ。俺も頑張らなきゃって、元気が湧いてくる」
P「だからさ、今はプロデューサーの仕事に力を尽くしたいんだよ」
伊織「…………」
伊織「……それじゃ、いつか私と、その……」モジモジ
P「俺も、伊織の事は好きだし、可愛いと思ってるよ」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:04:33.96 ID:3IZ4zvmF0
伊織「な、なな!? う、嘘よっ!」ドキマギ
P「いやホントに。何ていうか、放っておけない感じ?」
伊織「……それって、馬鹿にしてる?」
P「いや、褒めてるよ」
伊織「よくわからないけど……。うれしい」スリスリ
P「お、おい……。でも、その付き合うとか……そういうのは……」アセアセ
伊織「わかってるわよ。でも、今だけは許して欲しいの」
P「……伊織」ナデナデ
伊織「こ、子供扱いしないでよねっ?」プクー
P「……はいはい」
伊織「ね、ねえ……」
P「ん?」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:08:16.95 ID:3IZ4zvmF0
伊織「わたしがトップアイドルになったら……恋人にしてくれる?」
P「なれたらな」
伊織「い、言ったわね? 約束。ずうっと、忘れちゃダメだからね?」パアア
P「わかった」
伊織「……わたし、頑張るから」
P「ああ。俺も応援するよ」
伊織「ね、もう一度言って?」
P「……何を?」
伊織「好きって、言って?」
P「……好き」
伊織「でも、残念! 私の方が、もーっと好きだもんっ///」
…………
……
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:08:34.81 ID:eV8xMYfs0
えんだあああああああああああああああああああああああああ?
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:08:56.90 ID:mzkQ2rU20
いやあああああああああああああああああああ?
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:11:59.88 ID:3IZ4zvmF0
翌日/10:00/旅館「ナツノハナ」前
春香「プロデューサーさーん! 皆準備おっけーです!」
P「わかったー。そろそろ出発しよう」
伊織「…………」
P「おい伊織。置いてくぞー」
伊織「よ、よく考えれば……。昨日の私、すっごく恥ずかしいコト言ってたような……」カアア
P「ああ。そうだなあ」
P「『もっと甘えさせて~』『好きで好きでしょうがないの~』『私の方が好きだもん~』だっけ?」
伊織「ば、バカあああ~~~///」ポカポカ
P「い、痛いって! 冗談だから……」
伊織「つ、次は許さないんだからね?」ツーン
P「わかった。ほら伊織、行こう?」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:15:16.38 ID:3IZ4zvmF0
伊織「ね、約束。お、覚えてるわよね……?」モジモジ
P「ああ、勿論覚えてるよ。伊織がトップアイドルになったら……」
伊織「い、言わないでよもうっ! 皆にバレちゃったらどうするのよ!」
P「も、もうバレているような……」
亜美「真美隊員! いおりんが乙女の顔をしているでありますっ!」ビシッ
真美「こ、これは……間違いなくラヴの香りがするでありますっ!」
美希「も~、でこちゃん! ハニーは美希のなんだよ~?|」プンプン
伊織「亜美! 真美! ヘンなコト言わないでよね!?」カアア
P「ほら、さっさと乗るぞ。みんなが待ってる」
伊織「わかったわよ……」
伊織「ねえ……?」
P「んー?」
伊織『スキスキ、だーい好き!』
FIN
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:16:03.22 ID:Zvv2hKqQ0
いいっすね
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:16:30.72 ID:sv4lftS80
乙
そして誕生日おめでとういおりん
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/05(土) 02:17:33.25 ID:I1xPJUlsi
おつ
いおりん可愛かった
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