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◆WnJdwN8j0. [saga]:2015/01/20(火) 16:22:29.09 ID:v18eES5U0
私は姫であり、王子である――
氷河魔人「貴様が人間達の希望、王子か」
姫「そうだ」
男装に身を包んだ私は嘘をつく。
声を太くし、不安な気持ちを顔から消し去って――
姫「魔王軍、氷河魔人。我が国の平和の為、切らせてもらう!!」
氷河魔人「面白い!」
相手から繰り出される氷のつぶてを剣でなぎ払う。
女の身であっても、剣では男と対等に戦えると私は自信を持っている。
つぶてが顔をかすったが、私は痛みを無視し氷河魔人に接近していく。
氷河魔人「捉えた!!」
氷河魔人の手から大きなつららが生え、その先端がこちらに迫ってきた。
刺さる――
姫「てやあぁ――っ!!」
それを、私は正面から叩き落とした。
つららの氷が弾け、それは氷河魔人の視界から私を一瞬だけ消した。
その一瞬。
氷河魔人「がっ――」
急所は外さない。
姫「終わりだ――氷河魔人」
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