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◆njLdTg/Bz6 [saga]:2014/05/15(木) 12:20:37.01 ID:aj5qGc5Bo
違和感を覚えたのは何時の頃からだっただろう。
たった一人だけのアイドルとして、プロデューサーと二人三脚で活動し始めて。
アイドル同士で競い合うライブバトルに出て、最初は負けてばかりだったけど少しずつ勝てるようになったり。
その度に『良くやった』、『流石は凛だ』って笑顔で誉めてくれたり。
地方の小さなイベント出演に始まって色んなお仕事をして。
私はまだまだ元気なのに、プロデューサーは疲れたような顔して。
そのことに触れると、少し気まずそうに「スタミナ不足かなぁ」なんて言ってドリンクを飲んでいた。
その後で「よし、これで元気回復だ」なんておどけて言って無理して笑顔を見せてくれたり。
そんな風にプロデューサーと一緒に過ごしている内に、どんどん親愛を感じるようになって……。
やがて、私以外のアイドルも所属するようになった。
事務所に自分以外のアイドルが増えたことが嬉しい一方で、少しだけ寂しい気持ちもあったりして。
そんな中で、プロデューサーは私をユニットのリーダーに選んでくれた。
すごく、嬉しかった。たくさんアイドルが所属しても、私を特別に思ってくれているような感じがして。
楽しい時間。ずっと続いていくのだと思っていた時間。
けれど、そんな時間にもやがて終わりが来た。
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