1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 21:19:26.10 ID:9Ve2igWs0
シャロ「まだですか~^^」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 21:37:35.44 ID:AukHxX1rO
最近……ミルキィSSが無くて寂しいなぁ……
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 21:50:14.12 ID:IWW/5XJV0
シャロ「修学旅行でロンドンに来ましたー!!」
根津「へっ、お情けで連れてこられて、よくそんな楽しそうにできるなぁ!」
根津(アルセーヌ様もなんでこいつらなんか…!)
コーデリア「シャロ、あんまりはしゃいじゃダメよ」
ネロ「ねぇエリー、ロンドンの有名でおいしい食べ物って何かあったっけ?」
エリー「…」
コーデリア「エリー、どうしたの?」
エリー「…今、誰かが見てた」
ネロ「見間違いじゃないの?」
エリー「…そうかも」
シャロ「みなさーん!早く行かないと置いて行かれますよぉー!」
コーデリア「だから、シャロ!勝手な行動は…!!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:00:13.83 ID:IWW/5XJV0
アンリエット「ではみなさん、一旦、荷物をおいてから、ロビーに集合してください。」
アンリエット「…それと、一応言っておきますが、これは
我がホームズ探偵学院の生徒である、貴方達に、
探偵としての能力を磨いてもらうための旅行です。
このことを忘れないよう、また、ホームズ探偵学院の生徒であることを…」
シャロ「わぁー!すっごい大きいですよー!!」
コーデリア「ほんと、素敵なところねぇ」
エリー「お布団もふかふかかも…」
ネロ「おいしいものいっぱいでるかな?」
アンリエット「…あ、忘れていましたが、ミルキィホームズのあなた方が
泊まるところは、ここではありません。」
シャロ「え?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:06:06.45 ID:IWW/5XJV0
…
ネロ「な、なんだよ!これ!!すっごいボロッボロの家じゃないか!!」
アンリエット「当然です。今やトイズを失い、退学間際のあなた方が、
本来なら、この旅行に参加する資格もないのですが、
それでは、せっかくの機会も無駄となってしまうため、
し か た な く 一緒に連れてきたのです。
わかりましたか?」
シャロ「うわっ蜘蛛の巣ですー!」
コーデリア「これは掃除しなきゃ、とてもじゃないけど
寝ることもできないわね…」
エリー「ホコリが、すごい」
アンリエット「では、あなた方もあとでホテルのロビーに集合してください。それでは」
ネロ「ちぇっ!なんだよ!これじゃあ、いつもとあんまり変わんないじゃないか!」
コーデリア「ネロ、いいからちょっと手伝いなさい。
せめて、ホコリでも拭いておかなきゃ」
シャロ「とにかく早く掃除してみんなと一緒にロンドンの観光にいきましょー!」
コーデリア「どうしたの?エリー、さっきから変よ」
エリー「また、誰かの視線が…」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:08:27.96 ID:4mmiKWno0
俺の視線に気付くとはさすが俺の嫁なだけあるな
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:13:20.01 ID:IWW/5XJV0
アンリエット「二十里先生、いえ、怪盗トゥエンティ…例の計画は順調ですか?」
20「もちろんでございます。アルセーヌ様…」
アンリエット「…それと、怪盗ストーンリバー、あなたの方はどうですか?」
ストーンリバー「はっ!こちらも問題なく…」
アンリエット「二人とも、これはとても重要な仕事ですから、気を抜かぬよう、お願いしますよ」
…
アンリエット「では、これよりロンドンの観光名所を見て回ります。
くれぐれもはぐれないよう気をつけてください。」
シャロ「はーーーーい!」
アンリエット「シャーロック、特にあなた方はトイズがないのですから、
余計に慎重な行動をお願しますよ。」
コーデリア「それで、最初はどこだったかしら?」
ネロ「えーっとなんだっけ、ビッグ弁当…じゃなくて…」
エリー「ビッグベン…ロンドンの有名な時計塔」
ネロ「あぁ、それだそれだ!!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:22:13.87 ID:IWW/5XJV0
…
アンリエット「みなさん、これまでロンドンの観光名所を巡ってきましが、
今度は我らが、学院の名前にもある、
シャーロック・ホームズがかつて住んでいた街…ベイカー街です。」
シャロ「ここが、ベイカー街…おじいちゃんが住んでいたところ…」
アンリエット「どう?シャーロック、感想は?」
シャロ「えっと…その…、なんというか…なんだか恥ずかしいような」
アンリエット「こうやって縁の地を歩くことで、あなたのトイズが戻るといいのだけれど」
シャロ「アンリエットさん…もしかして私たちのために…」
アンリエット「さて、みなさん。次が最後となります。
少々、時間はかかりますがもう少し頑張りましょう…」
コーデリア「…ね、ねぇ、ネロ…なにか、感じない?」
ネロ「なにかって何?」
コーデリア「う、うん、なんか視線…みたいな…、もしかしさっきエリーが言ってたのも…」
ネロ「ってことは、誰かが僕達のあとを付いてきてるってこと?」
コーデリア「そこまでは、わからないけど…」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:28:18.80 ID:IWW/5XJV0
…
アンリエット「さて、今日最後に来たこの場所
知っている方も多いかと思いますが、ここ『ライヘンバッハ滝』は、
かつてシャーロック・ホームズが、犯罪王と闘い命を落としかけた場所です。」
シャロ「うっわーい!滝ですよー滝ですよーーー!!」
ネロ「すごいマイナスイオンを感じる!!」
コーデリア「ちょっと寒いわね…」
アンリエット(準備はいい?ラット)
ラット(もちろんです。アルセーヌ様…)
シャロ「………」
コーデリア「どうしたの?シャロ」
シャロ「私、感じます…」
ネロ「まさか!トイズが!!!」
シャロ「私…、ここに来て思い出したんです」
エリー「何を?」
シャロ「小さいころおじいちゃんに教わった技を!! その名も…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:29:02.05 ID:wZAdhJAY0
かまわん、続けろ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:34:41.41 ID:IWW/5XJV0
バ リ ツ !!
/
Ο¬ ΟL , Ο
. ト-' ー'´ V V/V
∨| . | ┤
ネロ「冗談はいいから…」
シャロ「あ!でもでも!なんか心の奥底に凄まじい何かを感じるんです!!」
シャロ「なんというか、まるで背中が焼けるようなすごい火の気配を!」
コーデリア「ってシャロ!?背中燃えてる!!」
シャロ「…え?」
エリー「お、お水…お水」
ネロ「わぁあああ、どうにかしないと!!そうだ!!シャロ!飛び込め!!下は水だ!!」 ドンッ
シャロ「え?ちょ、ちょっとまってくださいー!!」 ガシッ
コーデリア「シャロ!掴んだら私たちまで!」 ガシッ
エリー「うぅ、引っ張らない…で」 ガシッ
ネロ「ちょちょちょちょっと待ったぁーー!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:39:26.16 ID:IWW/5XJV0
生徒「生徒会長!ミルキィホームズが滝に落ちました!」
アンリエット「まさか、そんなはずはありません。
4人は具合がわるいため先にもどると言って行きましたから」
生徒「え?でも…」
アンリエット「まさかとは思いますが、その「ミルキィホームズ」とは、
あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。
もしそうだとすれば、あなた自身が幻覚を見たということに
ほぼ間違いないと思いますが…いかがでしょうか?」
生徒「え?えっと…あぁ、そういえば幻覚のような…」
アンリエット「あなたも疲れているようですね。
ではそろそろ私たちもホテルに戻りましょう」
アンリエット(これで準備は整った…あとは夜を待つのみ)
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:45:40.95 ID:IWW/5XJV0
シャロ「あいたたたた…エリーさーん、ネロー、コーデリアさーん、大丈夫ですかー?」
コーデリア「えぇ、なんとか急所は外したわ…」
ネロ「ふぅ、一時はどうなることかと思ったよ」
エリー「痛いっ!」
シャロ「エリーさん!?どうしたんですか?まさか、骨が…!!」
エリー「捻挫…したみたい」
コーデリア「よかったわ、大したことなくて…さてと、まだ日があるうちに
近くの街まで戻りましょうか」
ネロ「とか何とか言ってる間に日が暮れちゃったみたいだけど…」
コーデリア「うわああああああああぁああああああああぁぁぁああああああ
暗いの怖いのうわぁあああああああいやあああああああああああああぁあ
助けて助けて観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆…」
シャロ「大変!コーデリアさんが!!」
ネロ「ちょうどいい大きさの石がある!これでコーデリアを!!」 ゴンッ
コーデリア「………」
ネロ「これじゃあとてもじゃないけど歩けないね。
仕方がない、今日はここで野宿しよう」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 22:50:34.36 ID:IWW/5XJV0
コーデリア「Zzz…」
ネロ「Zzz…」
エリー「…」
シャロ「Zzz…… …? エリーさん?起きてたんですか?」
エリー「シャロ…みて、空」
シャロ「うわぁーすっごいきれいな星空ですねー」
エリー「街の光がないから…よく見える」
シャロ「…修学旅行、1日目は散々でしたね」
エリー「…うん」
シャロ「明日はもうちょっと楽しくなるでしょうか?」
エリー「…うん」
シャロ「私、もう寝ますね」
エリー「…うん ……!!」
???「突然ですまないが、そこの淑女達…どうか私を助けてはくれないか?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 23:01:06.49 ID:IWW/5XJV0
コーデリア「あ、あの…シャロ…これは一体…ここは…私たち」
ネロ「シャロ!エリー!これ、どういうことなんだよ!説明しろよ!!」
シャロ「あ!コーデリアさん!ネロ!!起きたんですね!!」
エリー「ここは、車の中で、私たち、大英博物館に向かう途中…」
シャロ「そうなんです!なにやらすごい怪盗が現れて博物館のなんとかっていう
すっごいお宝を盗むらしいんです!!」
ネロ「ちょっと待てよ!!順序立てて説明してくれないとわからないだろ!?」
ネロ「まず僕達、ライヘンバッハ滝の下で野宿していたんだよな?」
コーデリア「そうだったの?まぁいいわ、それでその後は?」
シャロ「えっとですね、」
???「その後は私に説明させてもらいましょう。
運転しながらで悪いですが、ざっと説明するとこうです…」
私は、以前よりある怪盗を追っていました。
その怪盗が、今回狙ったのが、大英博物館に眠るとある秘宝。
しかし、私の力だけでは太刀打ち出来ないことは分かっておりました。
そこで、帝都ヨコハマからホームズ探偵学院の生徒が
この国に来られているということで、ぜひ、協力していただけないかと
思った次第なのです。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 23:09:24.58 ID:IWW/5XJV0
コーデリア「もしかして!今日ずっとエリーや私が感じていた視線は!!」
???「これはいい!レディたちには私が尾行していたことに
気づかれておいででしたか!」
???「と、話しを戻しますと」
その後、ライヘンバッハまで尾行していたのですが、
どうにも怪しい少年が、君たちを滝下へ突き落とそうとしているではないですか…
私はすぐに滝下へ向かいましたが、いかんせん不慣れな土地でしたので、
なかなか辿りつけず、降りたときには日も落ちていました。
しかし、幸運にも怪我も少なく、起きておられたこちらの二人のレディと出会い
こうして私の仕事のお手伝いを願った というわけです。
コーデリア「話はわかりましたけど…私たちにそんなこと…」
ネロ「そうだよ!それに、あんたの正体もわからないしね!!
助けてくれたことにはお礼をいうけど、顔を仮面で隠すなんて
あんたのほうが怪盗なんじゃないの?」
???「ふふふ、どんな状況でも常に冷静。それも探偵には必要なスキルです。
この仮面については、今は外せないのですよ・・・色々と面倒な立場ですので
ですが、私自身については信頼してくれて構いませんよ。
と、そろそろ現場につきます。
とある怪盗がとある秘宝を盗みにくる舞台。
そしてどうやら、向こうも助力を得ているようだ…。」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 23:15:59.65 ID:IWW/5XJV0
シャロ「あれは… 怪盗アルセーヌ!!!!!」
アルセーヌ「分かっていますわね…名もなき怪盗さん…
私たち、あなたに手は貸しますが、あなたの味方ではありません。
私たちは私たちで、目的を達成させていただきます。」
怪盗「それで構いませんよ。レディ・アルセーヌ
では、さっそく、あなたの力、見せていただきましょう…
邪魔な探偵が、小さな雛を連れて見学に来たようですしね…」
アルセーヌ「小さな雛?…!!」
ラット(あ、アルセーヌ様!あいつら、なんでここに!?)
ストーンリバー(おい!ラット!貴様たしかにあいつらを滝下に突き落としたんだろうな!!)
ラット(当たり前だ!!ばーか!)
アルセーヌ「承知いたしましたわ。ではさっそく…『幻惑のトイズ』」
???「アルセーヌ?そうか、あれが怪盗アルセーヌ。
幻惑のトイズを使うという、怪盗アルセーヌか…となれば多少は危険だが…」
コーデリア「ちょ、ちょっとどこに行くんですか!?こっちは博物館の中!」
ネロ「まさかこのまま突っ込むのか!?」
???「そのほうが早いでしょう!それに秘宝も守りやすくなる!!」
シャロ「きゃぁあぁぁぁぁ!!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 23:21:52.45 ID:IWW/5XJV0
怪盗「レディ・アルセーヌ…どうやら彼らはあなたの力届く前に
舞台へと上がったようですね…」
アルセーヌ「…どうか安心を…名もなき怪盗さん…
すでに私の部下が中におりますので…」
警備員「な、なんなんだ君たちは!!」
???「私たちは、この博物館に収められている秘宝を
怪盗から守るために来ました。ここに、博物館の館長及び警察の許可は頂いております。」
警備員「そ、そうか!では私たちも秘宝の元へと急ごう!!」
???「…いえ、此処から先は私たちにお任せを…」
警備員「なんだと!?」
???「私たちは、『怪盗』から秘宝を守るといったのですよ…あなたも含めたね」
警備員「!!」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 23:36:18.40 ID:IWW/5XJV0
???「シャーロック、あなたの思うことを言ってみてください」
シャロ「え!?えっと…警備員さんがひとりなんておかしいです!!(あ、あれ?)」
???「コーデリア、君も思うところがあるのでしょう?」
コーデリア「え、その…車で飛び込んできたら、普通は気が動転します。
あるいは、冷静なら、警察に連絡をするのが普通…
あなたの行為はこうした、普通ではありません!(こ、これって)」
???「ネロ、君ならすでに分かっているね」
ネロ「うん、この怪しい探偵が見せた許可証…
これが偽物かどうかは置いといて、
いきなりやってきた人間が見せた紙が、許可証だからと言って
素直に認めるかな?普通…(まさか、こいつ)」
???「警備員さん、あなたの目的は博物館を警備することでもなく
外敵から守ることでもない…君はそれも分かっているね、エルキュール」
エリー「え、えっと…とにかく秘宝の所へ行こうと焦っているのはなぜでしょうか…
普通なら、やはり先に警察なり仲間の警備員さんを呼ぶなりして
一般の人は中にいれないもの…(もしかして…)」
???「以上のことから、君は警備員ではなく、おそらく『怪盗』
それもとびきり変装の上手な…ね」
???「あぁ、それと、すぐそばに抱き枕が潰されていたよ…
これは、重要なファクターだ」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 23:43:23.36 ID:IWW/5XJV0
20「おおおおおおおおおおおおおお!!美しい君が潰されているぅぅぅぅ!????」
20「な、なんということをぉぉぉ!!貴様ァぁぁぁ許さん!!」
アルセーヌ「お止めなさい!トゥウェンティ!」
???「怪盗…アルセーヌ…」
シャロ「怪盗アルセーヌ!!こんなところにまで来るなんて!!」
コーデリア「今日こそ逮捕するわよ!!」
怪盗「どうやら、レディ・アルセーヌ、君の負けのようだね」
アルセーヌ「…くっ」
???「貴様っ!!!」
怪盗「しかし、仮面の探偵よ、君の負けもすでに決まっている…
我が目的の秘宝は、私の手の中…奪い返せるのなら、奪い返してみるがいい」
怪盗「ふーはっはっはっはっはっはっ」
???「待てぇぇぇ!!みんな追うぞ!!!」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/28(金) 23:51:19.15 ID:IWW/5XJV0
???「くそっ!どこに行ったんだ!!!」
キュイン
コーデリア「…探偵さん!向こうから物音が!!」
???「あっちか!!」
怪盗「ほぅ、よく私の居場所がわかったものだね…
だが、ここがどこだか分かっているのかね?
大英博物館…それなりの警備はあるとおもうのだがね…」
???「警報!?しまった!!扉が!!」
キュイン
ネロ「まかせて!!今なら出来る気がする!!!やった!開いた!!」
???「よくやったネロ!!」
怪盗「ちっ!…だが、これはどうにもなるまい…」 ドガァァァン
???「爆弾!?やばい!天井が崩れる!!」
キュイン
エリー「わ、私が支え…ますっ…!」
???「エルキュール!」
怪盗「今回はしつこいな、探偵くん…雛だと思って侮っていたよ…」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:01:04.60 ID:5u2LPmjG0
???「ここは屋上だ、もう逃げ場なないぞ!!」
怪盗「…今日は天気がいいなぁ探偵くん」
???「何を!」
怪盗「こんな日は、是非、空の散歩をしてみたいとは思わないかね?」
???「まさか!」
怪盗「そのまさかだよ!ふふふふ、さらばだ!」
???「カイトで逃げる気か!!そうは行くか!!シャーロック!このロープを!!」
キュイン
シャロ「……!」
???「どうしたんだ!?シャーロック!奴に逃げられてしまう!!!」
シャロ「違う…違います!!怪盗は、空ではなく…下です!!」
???「下、だって!?」
コーデリア「いた!いました!!壁をロープで降りていきます!!」
怪盗「ふふふふ、はーっはっはっはっはっ
まったく油断だ。油断したよ…侮りすぎていたな。
なんと将来のある探偵の卵たちだ…探偵くん、君よりもずっと…な」
エリー「今私が引っ張ります…
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:06:24.30 ID:5u2LPmjG0
怪盗「力持ちのレディ、君の手は煩わせないよ」 ブチッ
ネロ「自分でロープを切った!?」
シャロ「お、落ちたんですか???」
???「いや、消えたよ…これもいつもの手だ
あらかじめ、この下に何かタネをしかけていたんだろうが…」
???「秘宝を盗まれてしまった…」
「秘宝…とは、これのことでしょうか?」
シャロ「アルセーヌ!!!」
???「それはまさしく…しかしいったいどうして!?
奴が持っていったものは!?」
アルセーヌ「私のトイズをお忘れでしょうか?」
アルセーヌ「それと、私は彼に言っておりましたよ。
『私は私の目的を達成する』…と」
シャロ「だめですーーーーー!!
たとえ、見ず知らずの怪盗さんでも!アルセーヌでも!!
その秘宝は渡しません!!!」
キュイン
シャロ「!!!!」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:12:40.02 ID:5u2LPmjG0
アルセーヌ「…体が!動かない!?」
アルセーヌ「そう、そうなのですねシャーロック…あなたたちトイズを」
コーデリア「そうよ!なんでかしらないけどトイズが戻ったのよ!!」
ネロ「今なら、お前も逮捕できるよ!!」
エリー「もう、逃がしません…」
???「君たち…」
アルセーヌ「うふふ、ふはは、くふふふふ…えぇ、えぇ、私の目的は達成しました
いいでしょう…ラット!!」
ドガァアァン ドガァァァァン ドガァアアアアァアァアアン
シャロ「煙で前が!ま、待って!待ちなさい!アルセーヌ!!」
アルセーヌ「この秘宝はお返ししましょう…
どうやら私には似合わない下品な輝きですからね」
???「どうやら、逃げたみたいですね…」
???「ふむ、言っていたとおり、秘宝は残して言ったようだ
何が目的だったのかはわからないが…ともかく、事件は終わったみたいだな」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:17:16.20 ID:5u2LPmjG0
ネロ「…それはそうとさぁ~~~、あんたもしかして小b」
???「おっと、私もこうしてはいられない。
警察の方に、この秘宝をお返ししないと…すまないが、君たち
あとで迎えは寄越すから、自分たちで帰ってくれないか?」
エリー「ま、待って…ください!」
コーデリア「もしかして、教k…」
???「君たちの協力があって、どうにか秘宝を守ることができた。本当にありがとう。」
シャロ「先生…なんですよね…」
???「……」
シャロ「先生なんですよね!!!その仮面とってください…顔を!」
???「そうだったね、君たちぐらいになら正体を教えてもいいでしょう」
???「これが、僕の素顔です…」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:23:11.60 ID:5u2LPmjG0
アンリエット「とまぁ、こうして3日間の旅行も終わりとなりますが、
学院に帰るまでが修学旅行です。
みなさんもそれまでは、ホームズ探偵学院の生徒として
恥ずべき行為がないよう、飛行機にのってくださいね?」
根津(おい、なんだかアルセーヌ様、
あれからずっと機嫌よくないか?秘宝を逃したのに)
二十里(そんなの決まってるじゃない!
あの得体のしれない怪盗を出し抜くことができたからよ!)
石流(ふむ、そんなところであろうな…)
エリー「シャロ、元気、だして……」
ネロ「そうだよ!あいつが小林じゃなかったからって
もう会えないわけじゃあるまいし…」
コーデリア「あ~ぁ、私絶対!教官だと思ったのに…まさかまったくの別人だったなんて…」
シャロ「……」
ネロ「コーデリア!何言ってるんだよ!!シャロが落ち込んじゃっただろ!!」
コーデリア「そういう、ネロだって!」
エリー「ふたりとも、やめて…」
シャロ「……私」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:24:55.42 ID:WGULfKMF0
こころちゃーん!!!
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:25:44.41 ID:3PcNVfhIO
きれいなミルキィ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:26:07.32 ID:5u2LPmjG0
エリー「シャロ…」
ネロ「シャロ…」
コーデリア「シャロ…」
シャロ「……かまぼこへのおみやげ何がいいでしょうか?」
エリー・ネロ・コーデリア「ズコー」
シャロ「あ!このフィッシュチップスとかいいかもしれません!!
ね!ね!どうでしょうか?」
コーデリア「あ、あーうん、いいんじゃない?」
ネロ「あーぁ、心配して損しちゃったよ!」
エリー「よかった…」
アンリエット「では、ホームズ探偵学院目指してしゅっぱーつ!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:32:52.67 ID:5u2LPmjG0
シャロ「まさか、税関で引っかかるとは思いもよりませんでした…」
コーデリア「あ、あの、シャロ…元気だして!ね?」
ネロ「だから僕みたいに帽子に隠しておけばよかったのに!」
エリー「かまぼこ…おみやげごめんね」
かまぼこ「にゃぁ」
アンリエット「な、なんですって!!トイズが使えない!?」
根津「どうやら、帝都に帰ってくるなりすっかりぽっきり忘れちゃったみたいだな」
二十里「地域限定復活?ってやつかしら?」
石流「ふん、どうせこんなトコロだろうと思っていた」
アンリエット「…ミルキィ…ホームズ………!!貴方達は何度私を苦しめたら…!!」
アンリエット「次の作戦を考えるわよ!!!」
シャロ「うぇーん、かまぼこー」
おわり
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:37:49.64 ID:3PcNVfhIO
乙
小林先生じゃなかったんか
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:39:05.70 ID:C/7Fmy5d0
乙
小林「キメ台詞の重要なファクターを使っておいて僕じゃない…そう、これは重要なファクターだ」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/29(土) 00:54:24.40 ID:vVeqhLi9P
仮面の下の顔が本当だと、誰が言ったかね?
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