1 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:55:11.25 ID:S8FDc4ZW0
【片方だけだから大丈夫】
春香「千早ちゃ―ん?」
千早「…………」
シャカシャカ♪
春香「ちーはーやーちゃん?」
千早「…………」
シャカシャカ♪
春香「ねぇ!千早ちゃんってば!」
千早「え?ああ、春香……どうしたの?」
春香「あのね?人の趣味に口出しするのはよくないって思うんだけどね?」
千早「うん」
春香「両耳にイヤホン着けるのは、ちょっと遠慮して欲しいかなーって」
千早「え?ああ、そうね。ごめんなさい」
シャカシャカ♪
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1378979710
2 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:55:52.34 ID:S8FDc4ZW0
春香「それでね?これは図々しいお願いだって分かってるんだけどね?」
千早「うん……」
シャカシャカ♪
春香「人と話す時は、イヤホン外してくれないかな―って」
千早「うん……」
シャカシャカ♪
春香「ねえ千早ちゃん。聞いてる?」
千早「うん……え?何?」
春香「だからね?話をしてる時は、イヤホン外して欲しいなーって」
千早「ああ……でも、片方だけならちゃんと話も聞こえているから」
春香「でもさっきは聞いてなかったよね?」
千早「偶然よ」
シャカシャカ♪
3 :
以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/12(木) 18:56:41.52 ID:S8FDc4ZW0
春香「もういいや。話を続けるけど……」
千早「うん……」
春香「今度のお休みが重なったら、駅前に新しくできた……」
千早「そうね……」
春香「ケーキ屋さんに……」
千早「ええ……」
春香「一緒に行きたいなって……」
千早「成程ね……」
春香「……千早ちゃん?」
千早「そうね……」
春香「千早ちゃん!」
千早「はいっ!?ななな何かしら!?」
4 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:57:18.72 ID:S8FDc4ZW0
春香「話してる時はイヤホン外してって言ったよね?」
千早「はい……」
春香「聞こえてるって言ってたけど、聞いてなかったよね?」
千早「それはその……聞こえているけど、素通りすると言うか……」
千早「意識が音楽に傾くと言うか……」
春香「それを聞こえてないって言うの!」
千早「はいっ!」
春香「今度からは、ちゃんとイヤホン外して話を聞く事!はい、復唱!」
千早「アイアイマム!今度からは、ちゃんとイヤホンを外して話を聞きます!」
春香「よろしい」
聞こえるようで聞こえないイヤホン編――END
5 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:57:46.52 ID:S8FDc4ZW0
【つ、爪が……】
P「ふぅ……喉渇いたな」
律子「暑いですからねぇ……」
P「そうだ、飲み物買ってこようか。律子は何がいい?」
律子「あー……スポーツドリンクでお願いします。えーっと、お金は――」
P「いや、俺が出すよ。ちょっと待っててくれ」
タッ
律子「あっ……もう。借りができちゃったじゃない……」
律子「次は私が出さないとね……」
6 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:58:23.71 ID:S8FDc4ZW0
P「お待たせ。はい、律子の分」
律子「ありがとうございます。プロデューサーは何にしたんですか?」
P「俺?俺はコーヒーだよ」
律子「喉渇いてるのにコーヒーって……まあ、個人の自由ですけど」
P「確かに言いたい事は分かるけど……実は、ちょっと寝不足でさ」
律子「駄目ですよ。いくら忙しいからって、睡眠時間削っちゃ」
P「気をつけます」
律子「分かればよろしい。それじゃ、頂きますね」
P「どうぞ。さて、俺も飲むか……」
カシッ……
P「あら?」
7 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:58:49.54 ID:S8FDc4ZW0
カシッ……ググッ……
P「何だろう。凄く怖い……」
律子「プロデューサー?飲まないんですか?」
P「え?ああ、飲むよ?うん。すぐ飲むから」
律子「いえ、別に慌てて飲む必要はないですけど……」
P(何故だ?プルタブが開けられん……)
カシッカシッ……
P(いや、正確には『開けられない』と言うよりも……)
グッ……メリメリッ!
爪「痛い痛い!剥がれるっつーの!」
P(爪が悲鳴を上げている……)
8 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:59:23.19 ID:S8FDc4ZW0
P(思えば、ここ最近は忙しくて爪を切る暇もなかった……)
P(それがこんなところで裏目に出るとは……)
カシッ……ググッ……メリッ!
P(痛い痛い!プルタブ開ける前に爪がやられる!)
爪「だからあれほど切れって言っただろうが!アホかお前は!」
爪「もう伸びすぎてギャルみたいだろーが!おかしいと思えよこのマヌケが!」
P「くっ……これは……」
P(強行突破してみるか……?)
ググッ……!メリメリッ!
爪「痛い!超痛い!剥がれる脱げる全裸になる!止めろおおぉぉぉ!」
P(無理だ……)
律子「プロデューサー?何をしているんですか?」
P「いや、これは……その、あの……」
P(仕方あるまい……こんな事はしたくなかったが……)
P「すまない律子……プルタブ、開けてくれないか……?」
律子「はぁ!?」
P「ごめんなさい!」
9 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 18:59:53.25 ID:S8FDc4ZW0
律子「全く……女性に開けさせるとか恥ずかしくないんですか?」
P「すみません……」
律子「大体、爪ぐらいちゃんと切っておいてください。身だしなみですよ?」
P「返す言葉もございません……」
律子「爪が剥がれたらどうするつもりなんですか?痛いんですよ?」
P「痛感しております……」
爪「まだ痛ぇ……」
律子「それと、車のキーとか持ってましたよね?」
P「え?まあ持ってるけど……それがどうした?」
律子「てこの原理で開ければよかったじゃないですか」
P「おお!その手があったか!」
律子「その前に爪を切ってください」
P「はい……」
爪には荷が重いプルタブ編――END
10 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:00:19.98 ID:S8FDc4ZW0
【パーティ開け】
亜美・真美「ただいまー!」
シーン……
亜美「あれ?誰も居ないっぽい?」
真美「ホント?うーん、いきなりヒマになっちゃったね」
亜美「だねー。それにしても、ちょいと小腹が空きましたな」
真美「ほほう、奇遇ですなぁ……」
亜美「何かあったかな?」
真美「確か、給湯室の棚に……あった!」
亜美「お、これは子供に大人気の……」
真美「ポテチさんです!いぇーい!」
11 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:01:05.32 ID:S8FDc4ZW0
亜美「皆が居ない今なら……」
真美「二人で半分こできるね」
亜美「お主も悪よのう……」
真美「いえいえ、お代官様こそ……」
亜美・真美「フォッフォッフォ!」
真美「という冗談はさておいて、開けちゃいますか」
亜美「真美に任せた!」
真美「任されました!じゃあ、いっくよー!」
グッ……!
真美「あれ?開かない……」
亜美「そういう事もあるんじゃない?」
真美「だよね。では、もう一度――」
ググッ……!
真美「開かない……」
亜美「情けないなぁ……亜美に貸してっ!」
バッ!
12 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:02:18.89 ID:S8FDc4ZW0
真美「あ、ちょっと亜美!」
亜美「だいじょぶだいじょぶ!いくよー!」
グググ……!
真美「待って亜美!そんなに勢いよくやったら……!」
亜美「こんにゃろー!」
グッ!
ポテチ「Surprise Party!」
パァーン!
パラパラ……
ポテチ「あーあ、飛び散っちゃいましたねぇ……残念ですねぇ……」
ポテチ「折角楽しみにしてたのに、こんなのってないですよねぇ……」
亜美「あわわわわ……どーしよこれ……」
真美「超パーティ開けだよ……完全究極態グレートパーティだよ……」
13 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:02:53.35 ID:S8FDc4ZW0
亜美「どーする!?拾って食べる!?」
真美「それは駄目だよ!片付けて捨てないと……」
ポテチ「そうですよ……どーせあたしゃ捨てられる運命でさぁ……」
亜美「でもでも!事務所の掃除ってやよいっちがやってるから……」
真美「ゴミ箱を覗かれたら……終わる!」
ポテチ「おや?食べてくれるんですかい?」
亜美「だったら亜美達がゴミを捨てれば……!」
真美「それ採用!じゃあ、すぐに片付けを……」
ポテチ「いや、もう遅いんでさぁ」
ガチャッ
やよい「ただいまですー!あれ?亜美、真美……何してるの?」
亜美・真美「イヤアアァァァ!」
爆発四散のポテチ編――END
14 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:03:19.72 ID:S8FDc4ZW0
【どこからでも……】
貴音「お腹が空きましたね……」
響「そういえば、プロデューサーがカップラーメンあるって言ってたぞ」
貴音「なんと!では早速頂きましょう!」
響「一応、これって人の物なんだけど……いや、食べてもいいって言ってたけどね?」
貴音「ならば何も問題ありませんね」
響「大ありだぞ」
貴音「らぁめんの前にはもらるなどあってないようなものです」
響「あって然るべきだと思うけどな」
15 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:03:48.61 ID:S8FDc4ZW0
貴音「という訳で持ってきました」
響「人の話はちゃんと聞こうよ」
貴音「響はどちらにしますか?わたくしはこちらの豚骨にしますが」
響「それってもう選択肢ないよね?選ばせる気ゼロだよね?」
貴音「うっ……で、では……断腸の思いで、こちらの豚骨を譲るとしましょう……断腸の思いで」
響「あーもう!分かったから!自分が醤油食べればいいんでしょ!?」
貴音「響、愛していますよ」
響「値段にして100円ちょっと愛とか要らないよ……」
16 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:04:16.79 ID:S8FDc4ZW0
貴音「では、いざ開封です」
ベリベリ……
響「ま、自分もお腹減ってたし……」
ベリベリ……
貴音「まずは、かやくと液体すぅぷの袋を取り出します」
響「うんうん」
貴音「かやくを入れて、液体すぅぷを……」
ググッ……
貴音「おや……?」
17 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:04:50.85 ID:S8FDc4ZW0
響「貴音?どうしたんだ?」
コポポポ……
貴音「いえその、袋が開かないのです……」
ググッ……
貴音(おかしいですね……『どこからでも開けられます』と書いてありますのに……)
袋「どこからでもかかって来いよ」
貴音「くっ!負けません!」
袋「ハッハァ!甘いなァ!」
ググッ……ヌルッ!
貴音「なっ!?」
貴音(油でヌルヌルになっている……!?)
響「貴音―?自分、先に食べるぞー?」
貴音「あっ、はい!どうぞ先に食べていてください!」
響「分かったー。頂きまーす」
18 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:05:23.18 ID:S8FDc4ZW0
貴音(何故です……何故開けられないのです……)
貴音(響はもう食べています。それはつまり、この袋を打倒したという事……)
貴音(わたくしと響の違いは一体……)
袋「もう終わりか?」
貴音「いいえ!諦めません!」
貴音(響はどうやってこれを開封したのでしょうか……)
貴音(何か手掛かりは……あ、あれはっ!)
ハサミ「おん?俺の助けが必要かい?」
貴音(鋏っ!?響はこんな文明の利器を!?)
ハサミ「腹減ってるんだろ?早く使いな」
19 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:05:52.91 ID:S8FDc4ZW0
貴音「そうです。これを使えば……!」
サクッ……
袋「ギャアアァァァアアア!」
袋「き、貴様っ!俺達の企業努力を何だと思ってやがる!」
袋「絶対に……絶対に許さんからなアアァァァ!」
貴音「ふぅ……やっと開封できました……」
ハサミ「おい」
貴音「おや?」
ハサミ「せめて調味油ぐらい拭き取れコロヤロウ」
貴音「そ、そうでした……」
フキフキ
響「ごちそうさまー」
貴音「あぁっ!?響が食べ終わってしまいましたっ!」
どこからでも開くようで開かない袋編――END
20 :
以下、新鯖からお送りいたします [saga]:2013/09/12(木) 19:07:40.82 ID:S8FDc4ZW0
以上で完結となります。お楽しみ頂ければ幸いです
イヤホンはまあ……どちらが悪いという訳でもないの難しいですね
あと、マジックカットは許しません。高確率でヌルヌルしてますし
21 :
以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/12(木) 19:11:09.73 ID:eJ/oiqzAO
おつおつ
マジックカットは開かないのがデフォ
22 :
以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/12(木) 19:22:23.22 ID:53+e53qno
マジックカットに切れ込みがあるのは何なんだろうなw
25 :
以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/13(金) 01:46:11.98 ID:URCGzzFPo
乙
どこからも開かない袋の多いこと多いこと
26 :
以下、新鯖からお送りいたします :2013/09/13(金) 10:04:25.00 ID:TI/pmNL7o
おつ
転載元
P「どこにでもある困った一時」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378979710/
壽屋 (2013-11-30)
売り上げランキング: 1,887
- 関連記事
-