1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 01:43:25.59 ID:zjlZWCGX0
双熾「?...凛々蝶様の仰っている意味が...」
凛々蝶「だ、だから!御狐紙くんも僕がもっと素直な娘だったら良かったのかと聞いているんだ!」
双熾「......」
凛々蝶「......」
双熾「ふふ...ご安心を、僕は凛々蝶様がどんなお方であれ忠誠を誓うつもりでありますので」
凛々蝶「!...ま、まぁ...君みたいな男をSSにするのは僕ぐらいなのだから感謝してほしいくらいだな」
双熾「はい、感謝してもしれきれません、我が主、凛々蝶様」
凛々蝶「ふっ...ではない!御狐神くん!?君は本当に僕の言ってることを理解しているのか!?それともはぐらかしているのか!?」
双熾「?」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 01:44:34.74 ID:K9+kvsOX0
何年もいぬぼくSSを待ってた
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 01:45:07.23 ID:+wgzimZ/0
妖狐×僕SSSS
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 01:53:46.86 ID:zjlZWCGX0
凛々蝶「だから!君もこんな不愛想で、生意気で、いつも人に悪態をつく女の子より...もっと...素直で明るい女の子の方が...」
双熾「......」
凛々蝶「......こんな僕なんかより...」
双熾「凛々蝶様、思い詰めないでください...それに僕は素直であろうが何であろうが、今の凛々蝶様をお慕いしているのです」
凛々蝶「そうではない!君も!できることならこんな僕よりももっと素直で愛嬌のある僕の方がいいと聞いているんだ!」
双熾「そんな......僕は......僕は...」
凛々蝶「......」
双熾「...そうですね...できることならもっと素直でお優しい凛々蝶様であったならば...」
凛々蝶「!?」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:02:12.69 ID:zjlZWCGX0
反ノ塚「ん?ミケ、どうしたその頬」
双熾「いえ、凛々蝶様と少々...」
反ノ塚「あー、なるほどぉ~...アイツは気むずかしいからな、何しでかすか分かったもんじゃない」
双熾「はい...やはりあの解答は間違いでした......あぁ...これから凛々蝶様にどのような顔でお会いすれば...」
反ノ塚「そこまで思い詰めることか?」
双熾「はい...あの凛々蝶様がこの僕に本気の平手...心の中で喜々としてしまった自分が憎い...」
反ノ塚「やっぱお前変態だな」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:11:20.54 ID:zjlZWCGX0
反ノ塚「ふーん、そんなことが...」
双熾「はい...」
反ノ塚「まぁ、意味不明なこと言い出した凛々蝶も悪いけど、それで調子に乗ったお前も悪いよな」
双熾「......やはりそうですか」
反ノ塚「ああ、それにアイツは繊細で傷つきやすくてさらには根にもつタイプだ...これからどうする気だ?」
双熾「......」
反ノ塚「何、安心しろミケ、考えることなんかねぇよ、とっとと謝ってアイツの悪態の一つや二つに耳を貸せば済む話だ、だろ?」
双熾「...そうですね...ありがとうございましたお兄様、では行って参ります」
反ノ塚「おお、今度は蹴られるかもなぁー」
双熾「!......全身全霊を賭けて、行って参ります」
反ノ塚「そんなギラギラした目で行ったらホントになるかもな」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:20:13.70 ID:zjlZWCGX0
4号室
双熾「凛々蝶様、先の無礼、お許しください...僕があんな発言をして凛々蝶様の機嫌を損ねてしまったのは分かっています...ですが...」
凛々蝶「...もういい...僕は気にしてなんかいない」
双熾「り、凛々蝶様...この僕を許してくれるのですか...?」
凛々蝶「ああ...あの言葉は君の本意だ...それを否定する気なんて毛頭ないさ」
双熾「では何故...あの様な真似を...」
凛々蝶「......」
双熾「!申し訳ありません!凛々蝶様!またいらぬ発言を...」
凛々蝶「いい...ほら、ラウンジに行こう...小腹が空いた」
双熾「......承知致しました」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:26:41.89 ID:zjlZWCGX0
カルタ「あ、ちよちゃん」
凛々蝶「髏々宮さん...まだ昼食の時間には早いと思うが?」
カルタ「ううん、おやつだから大丈夫」
凛々蝶「そうか...なら私も同席しても構わないか?」
カルタ「うん、いいよ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:32:29.46 ID:zjlZWCGX0
双熾「では、軽めな物を作っていただくよう、手配してきます」
凛々蝶「あ、ああ...頼んだ」
双熾「はい、それでは少々お待ちしておいてください、凛々蝶様」
カルタ「あむ...」
凛々蝶「...髏々宮さん......一つ、貴女に問いたいことがあるのだが...」
カルタ「?...なあに?」
凛々蝶「自分の気持ちをだな...その...相手にうまく伝わるようにするにはどうすれば......よいのだろうか?」
カルタ「......ちよちゃん、素直になりたいの?」
凛々蝶「なっ!?ち、違う!私はただ...」
カルタ「うーん...そうだなぁ~」
カルタ「あ、思いついた」
凛々蝶「!お、教えてくれ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:41:20.29 ID:zjlZWCGX0
双熾「凛々蝶様、パンケーキが......どうしたのですか?」
凛々蝶「し、仕方ない...仕方ないんだ!君がそんなこと言うからだぁ!」
双熾「?ぼ、僕ですか?」
凛々蝶「ああ君だ!君があんなことを言ったからこの僕が......くっ」
双熾「...まさか今さっきの出来事を...」
カルタ「で、するの...しないの...?」
凛々蝶「!...髏々宮さん!今回は仕方がないから貴女の考えに乗ってやるが...」
カルタ「うん、がんばってねちよちゃん」
凛々蝶「~~~!!!......ま、まだやるとは言ってない!」
双熾「はぁ...やはりあの時あんなこと言わなければ...」
カルタ「終わったら、報告してね?」
凛々蝶「ああああ!どうしてこうなったんだぁ!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:48:48.22 ID:zjlZWCGX0
凛々蝶「君はここいろ!」
双熾「で、ですが僕は凛々蝶様を...」
凛々蝶「いいからそのパンケーキでも貪っていろ!貴様の主人のパンケーキをな!」
カルタ「私も食べていい?」
凛々蝶「ああ構わん、だからSSたち仲良くパンケーキをつついておけ、分かったな?」
双熾「......承知致しました...何か御座いましたらご連絡を」
カルタ「いってらっしゃーい」
凛々蝶「屋上庭園に行くだけなのだが......じゃあ、おとなしくいているんだな、御狐神くん」
双熾「...分かりました、凛々蝶様」
タッタッタ...
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 02:56:49.28 ID:zjlZWCGX0
双熾「やはり僕はもう凛々蝶様には...」
カルタ「あむ...大丈夫だよ御狐神くん」
双熾「......何がです?あの凛々蝶様の態度...この僕を避けているようにしか...」
カルタ「ううん...避けてなんかないよ...ちよちゃん」
双熾「真でしょうか...?髏々宮様?」
カルタ「うん、ちよちゃんは頑張ってるんだよ、君のために」
双熾「......僕のために?」
カルタ「うん、だから安心してちよちゃんと接してあげて」
双熾「......承知致しました、ありがとうございます、髏々宮様」
カルタ「気にしないで...お礼なんていいから......パンケーキ食べちゃったし」
双熾「え」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 03:02:46.18 ID:zjlZWCGX0
双熾「凛々蝶様から頂いた...パンケーキが...」
カルタ「ごめん、残すつもりだったんだけど」
双熾「......」
カルタ「ホントに...ごめん」
双熾「いえ...大丈夫ですから...」
カルタ「......でもこんなのより...」
双熾「こんなの!?今こんなのと仰いましたね髏々宮様!凛々蝶様がお恵みなさったパンケーキにぃ!」
カルタ「本気で怒るなんて...」
双熾「髏々宮様、今ならまだ間に合います...撤回を...」
反ノ塚「それぐらいにしとけって」
カルタ「あ、反ノ塚」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 03:10:53.69 ID:zjlZWCGX0
双熾「お、お兄様」
反ノ塚「ミケ、やっぱお前重度な凛々蝶病だな」
カルタ「反ノ塚......怖かった」
反ノ塚「大丈夫だ安心しろ、お前より恐い奴はこの世にはそう居ないからな」
双熾「......申し訳ありませんでした髏々宮様、つい頭に血が上ってしまい...」
カルタ「ううん...私もごめんね」
反ノ塚「謝ったのは感心だけどなミケ、お前のそういう態度、これから直していけよ」
双熾「?......いったいどのような態度を?」
反ノ塚「何故そこで疑問系になるんだよ?...だからな、お前はその異常なまでのご主人への忠実をこれから直していったほうがいい」
双熾「!?」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 03:23:35.49 ID:zjlZWCGX0
双熾「何故ですお兄様、僕はSSです、主人の凛々蝶様に絶対の服従の態度を示して何が問題なのです!?」
反ノ塚「だからそういうところだよそういうとこ、そういうのが凛々蝶に負担になってるんだよ」
双熾「ふ、負担...?」
反ノ塚「ああ、そうだ...お前がそういう態度を取ってるせいでアイツもあのコンプレックスを抑えずにお前に接してしまうんだよ...」
双熾「......」
反ノ塚「お前はどんなにアイツの罵倒を受けても苦にならんだろうが、アイツにとってはそれが一番の苦痛だ...それはお前だって知ってるだろ?」
双熾「...はい」
反ノ塚「アイツは自分の発言で態度で、自己嫌悪に陥ってしまう...けどお前はどんなに罵っても笑顔を返してくれる...それはアイツにとって安心と共に自分への嫌悪...そして不安となって帰ってくるんだよ」
双熾「......」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 03:35:42.11 ID:zjlZWCGX0
反ノ塚「だから今朝もあんなこと聞いたんだよ」
双熾「......僕のせいで凛々蝶様にご負担を...」
反ノ塚「ま、そういうことだからこれからは改めろよミケ」
双熾「...ありがとうございました...お二方のおかげで自分の失敗に気づけました...本当にありがとうございました」
カルタ「で、でも私は...」
反ノ塚「おう、気にすんな、貸し一だからな」
双熾「はい、承知致しました、それでは」
カルタ「...行っちゃった」
反ノ塚「さて、そんじゃどうなるか見届けるかな......おーい、俺にもパンケーキぃー」
カルタ「......でもちよちゃん待っとけって言ってたのに...大丈夫かな」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 03:42:16.52 ID:zjlZWCGX0
屋上庭園
双熾「凛々蝶様!」
凛々蝶「な!?どうして君がここに!?待っていろと言ったはずだ!」
双熾「...申し訳ありません......凛々蝶様が今までこの僕のせいで気を悪くしていただなんて...この命を絶ったとしても許されない行為です...」
凛々蝶「な、何を泣いているんだ...とにかく落ち着け...な?」
双熾「こんな僕に慈悲を...やはり凛々蝶様にお仕えして僕は幸せでした......それでは凛々蝶様...お元気で...」
凛々蝶「ちょっと待てー!死ぬなー!」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 03:55:56.07 ID:zjlZWCGX0
凛々蝶「全く、君は突然何をするかと思えば...」
双熾「申し訳ありません...ご迷惑ばかりおかけして...SS失格です」
凛々蝶「......」
双熾「はぁ...」
凛々蝶「え、えっとだな...」
凛々蝶「き、気にするな...そのくらいの失敗だれにでもあるから...あ、えっと...だから気にするな......後これはほ、本心だからな」
双熾「......凛々蝶様」
凛々蝶「......こ、これでいいか?」
双熾「まさか今朝のことを...」
凛々蝶「ふ、ふんっ...気が向いただ......き、君が素直になってくれと言ったからだ...ぼ、僕になりに頑張ってるんだ...」
双熾「......凛々蝶様ぁ!」
凛々蝶「うわぁ!?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 04:06:18.86 ID:zjlZWCGX0
双熾「凛々蝶様はご自分の力のみで変わろうとしているのに...僕は...」
凛々蝶「い、いきなり抱きつくな!びっくりしたじゃないか!」
双熾「申し訳ありません...やはり迷惑でしたか...?」
凛々蝶「あ、ああ暑苦しくて......に、人間時には人に抱きつきたい時もある...し、仕方ない!」
双熾「凛々蝶様はこんなに......うぅ...凛々蝶様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
凛々蝶「お、おい号泣まで......な、泣きたいのなら僕がいつだって、む、胸を貸してやるぞ!」
雪小路「胸なんてないくせにぃ~」
凛々蝶「なっ!?」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 04:20:08.11 ID:zjlZWCGX0
凛々蝶「はぁ...その胸ではないのに...」
双熾「僕は慎ましく、お綺麗だと思いますが...」
凛々蝶「誰もそんなこと聞いて......あ、ありがとう」
双熾「!...いえ、もったいないお言葉」
凛々蝶「そ、そうか...じゃあ部屋に来い、今日はラウンジではなく私が料理を作る」
双熾「料理なら僕が...」
凛々蝶「いいから、今日はそういう気分なんだ」
双熾「...承知致しました」
凛々蝶「あ、ああ.........期待しておくんだな」
双熾「!こ、この僕も食して良いのですか!?」
凛々蝶「ああ......本当は君に食べさせるために作るんだからな...」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 04:30:48.76 ID:zjlZWCGX0
双熾「そ、それは真ですか...!?」
凛々蝶「うぅ...あ、あぁ」
双熾「......」
凛々蝶「うわぁ!泣くな!泣くならせめて宣言してから泣いてくれぇ!」
双熾「申し訳ありません...嬉しくて...僕のためにだなんて...本当に嬉しくて...」
凛々蝶「......じゃあ早く部屋に行くぞ、準備ぐらいは手伝ってくれ」
双熾「はい、全身全霊でお手伝いさせていただきます!」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 04:43:22.00 ID:zjlZWCGX0
凛々蝶「ど、どうだ...」
双熾「オムライス...ですか」
凛々蝶「ああ...何か文句でもあるのか?」
双熾「そんなことありません!まさか凛々蝶様のオムライスを食せるなんて......万感の思いでいただきます...」
凛々蝶「ああ!ま、待ってくれ!」
双熾「え?」
凛々蝶「こ、これをこうして......よ、読めるか...?」
双熾「...いいえ」
だいすき いつも守ってくれてありがとう りりちよ
双熾「目が霞んで......見えません...」
凛々蝶「はっきり見えてるじゃないか...馬鹿者」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 04:48:50.71 ID:zjlZWCGX0
双熾「凛々蝶様...一言...いいですか?」
凛々蝶「何だ?言ってみろ?」
双熾「いつまでも...未来永劫、この身が果てたとしても...貴女の...凛々蝶様のSSでいさせてください」
凛々蝶「あ、ああ...いつまでも私の犬でいるんだな、この駄犬」
双熾「はい、いつか立派な忠犬になれるよう、精進致します!」
凛々蝶「ああ、今度は私が期待しておくからな」
双熾「はい!」
やはり貴女を好きになって......僕は幸福です...
END
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 04:56:12.31 ID:zjlZWCGX0
アニメしか見てないのに何で書いたのか不思議でならんわ
凛々蝶ちゃんかあいいよぉ!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 05:17:05.43 ID:5KFc21Au0
(^ω^)ペロペロ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/01/14(土) 05:24:02.36 ID:ans5Wmwx0
乙
これは今期で一番可愛い子決定だな
転載元
凛々蝶「君も素直な娘が好きなのか...?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326473005/
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