1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 01:39:33.00 ID:2C0zQKA70
千秋「答えろ!なんでこんな・・・」
夏奈「お前が私のことを姉として接してくれないから・・・」
千秋「何を言って・・・」
夏奈「だったら私はお前の姉をやめてやろうと思ったんだ」
千秋「軽々しくしていい行為じゃない事ぐらいわかるだろバカ野郎!なんで・・・」
夏奈「私が今までどんな気持ちでお前と・・・千秋と接してきたかわかんないんだろーね・・・」
千秋「わかるわけないだろ!だったら私に言えばよかったんだ」
夏奈「言えばお前は変わってくれた?そうだよね・・・やっぱ届いてなかったんだ・・・」
夏奈「もうね、実行しちゃったのさ・・・後には引けないんだよ千秋」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 01:41:46.02 ID:OGKtuVfX0
| |
ノヽ.. | |
(: {:__: :)-‐-. . | |
/´フ / :`: ̄:`ヽ:\ | |
. / / ./ |.i .l . 、. :V:.ヽ | |
/: : /| l:|: : :ハ|}:ト: :} : :{: : ハ. | |
i :/ :l:AA{: :廴LAV: : :ハ : : | | |
|イ: {:l|rtォV 'tzヵ}: :/}`Vヽ{. | |
Ⅵ::{ , /ィ: :l| 小ー`-、| | 続けて
`ト、 n |: |! : l:l Ⅵ
| : >`--<イ : :|: : |:| }`ヽ
|: : : :{`>彡|: : :| : ハl j`7ハ、
|: . .:小、 | :| : |ノ /} : lト、
| : : :|| : ト、 j : :|.:! //|/ :l| ヽ
! : :: |l : |!ハ l : : :从{ -_.ノ/イハ:..:ハ ハ
ハ{: ::ト!Ⅵ从{|:l {:/ー<彡'´ ′ }/ ハ
\{ ヽ `从 {ハ ̄ / ∧
ヾ } l
| l
| |
l! |
|l i |
|l | |
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 01:50:26.63 ID:2C0zQKA70
千秋「春香姉さまに言いつけてやる・・・」ギロッ
夏奈「別に構いやしないよ?けどね、それは千秋・・・お前自ら春香に私とキスをしたって言う報告をするってことなんだよ」
夏奈「私はある意味それはそれで好都合なんだよ千秋?」クスクス
千秋「ふざけるな・・・お前は今まで私が気にくわなかったからその仕返しのつもりなんだろ?」
夏奈「別に私はお前の考察に答えるつもりなんてないよ」
千秋「そうか・・・わかったよ、お前の人間性がクズだってことが。お前の扱いは今まで変わらなくしといてあげるよ。それは春香姉さまのためだ」
夏奈「へぇ、千秋は優しいな」ニヤニヤ
千秋「・・・クズめ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 01:56:41.81 ID:53ioE5FE0
千秋「新おにぃ教官!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 01:58:27.11 ID:2C0zQKA70
春香「今日はなんだか2人とも静かだね?」
夏奈「そっかぁ?普通じゃないか?なぁ、千秋」ニコニコ
千秋「いつもどおりですよ春香姉さま」
春香「ケンカとかしてない千秋?夏奈は少し大人げなかったりするんだから」クスクス
夏奈「春香、私はいつも純粋であるからいつも一生懸命なんだよ。それをなにか?大人げないの一言で終わらすのはどうかと思うんだ。そーだろ千秋?」
千秋「春香姉さま、なにか家事で手伝えることとかありませんか?時間は有意義に使いたいのです」
春香「え?えぇ、そうね・・・じゃあこっちに来てくれるかな」
千秋「はい、春香姉さま」ニコッ
夏奈「・・・・・」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 02:06:51.14 ID:2C0zQKA70
夏奈(千秋の奴め・・・全然普通に出来てなかったじゃないか。これじゃ春香にバレるのも時間の問題じゃないか)
コンコン
夏奈「ん、千秋のわけないから春香か・・・なんだー?」
春香「ごめんね、遅くから。ちょっと気になったものだから」
夏奈「なんだ、春香が私に相談しにきたのか?」
春香「もう、違うよ。夏奈と千秋のこと・・・なにかあったんでしょ?」
夏奈「それは何ゆえそう思ったか聞かせてもらっていい?」
春香「私が夏奈と千秋のお姉さんだから・・・じゃダメかな?」
夏奈「要は勘ってことでしょうが!残念、ハズレだ。春香の第六感は宛にならないよ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 02:20:03.82 ID:2C0zQKA70
春香「これでもずっと夏奈と千秋を見てきたんだよ・・・」
夏奈「春香・・・?」
春香「うーん・・・話せないこととかもあるかもしれないから追求はしないけどね」
夏奈「・・・・・」
春香「話したい時に話してくれたらいいよ?もちろん私としては今、話してくれたら嬉しいんだけど」
夏奈「春香はいい奴だな・・・いい姉だ・・・」
春香「ちょっとなーに?誉めてもなにもあげないよ」
夏奈「私ね、今まで春香に嫉妬してたんだ・・・」
春香「そう・・・なんだ」シュン
夏奈「なんてな、今のはちょっとかわいい姉に対するジョーダンだよ。もう遅いから私は眠る、春香も早く寝ろよな」
春香「あ・・・おやすみ夏奈」
春香(夏奈・・・ジョーダンって言いながら笑ってなかった・・・どういうこと・・・?)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 02:30:47.32 ID:2C0zQKA70
千秋(自分から今までと同じように扱ってやるって言ったのに全然できなかった・・・)
千秋(春香姉さま、とても心配してくだされたのに・・・なんで私は夏奈の事を言えなかったのだろうか・・・)
千秋(確かに春香姉さまに私が夏奈とキスをしたことを報告するという形になったとしても春香姉さまはきっと今までの様に接してくれるはず・・・して下さい春香姉さま)
千秋(なんで言えなかったんだろう・・・)
千秋(夏奈はどうしてキスをしたんだ)
千秋(前にしたのとは違う・・・もっと力強く・・・それでいて優しかった)
千秋(夏奈はいったいどうしたかったんだ・・・さすがに時間も過ぎれば冷静になるな、明日は普通に接すこともできるな)
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 02:39:12.49 ID:2C0zQKA70
千秋「おはようございます春香姉さま」
春香「おはよー千秋」ニコッ
千秋「はい、春香姉さま。今日は生憎のくもり空です・・・」
春香「そうだね、ちょっとジメジメするけど雨じゃないだけよかったじゃない?」
千秋「そうですね・・・えっと、その・・・夏奈は・・・」
春香「どうしたの?」
千秋「か、夏奈はまだ寝てるのですか・・・?」
春香「あぁ、夏奈はもう学校に行ったよ」
千秋「なんだ、そうですか・・・ふぅ」
春香「・・・・・・」
千秋「あの・・・春香姉さま・・・?」オロオロ
春香「あっ、ごめんね千秋。すぐ朝ごはんに準備するからね」アセアセ
千秋「春香姉さま・・・」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 02:50:04.37 ID:2C0zQKA70
──小学校──
千秋「内田、ちょっと」
内田「なぁにぃ千秋ー?」トテトテ
千秋「お前はキスとかしたくなったりするのか」
内田「えっ!えっとぉ・・・相手がいたらしたくるなるのかなぁ・・・?」カァァ
千秋「違う、私が聞きたいのは相手が居る居ない関係なくキスをしたくなるかと聞いてるんだ」
内田「えっとぉ・・・気にはなるけどそんなの変態さんだよ!」
千秋「そうか、変態か・・・あながち間違ってないな」
吉野「どうしたのー?」ニコニコ
内田「あ、吉野ちゃん!千秋がね変な事聞いてくるの!」
吉野「変なこと?」ニコニコ
内田「キスとかしたくなるのかって、変でしょ千秋?」
千秋「おい!」グイッ
内田「ごめんなさいー!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 03:02:12.22 ID:2C0zQKA70
千秋「吉野、お前は急にキスとかしたくなる時ってあるのか?」
吉野「うーん・・・あんまりないかなぁ?」ニコニコ
千秋「そっか・・・」ショボーン
吉野「でも、そういう気分にさせる子がいたらそうなるかも」ニコニコ
千秋「吉野は難しい事を言うなぁ・・・」
マコト「なに話してるんだ、オレもいれてよ!」
千秋「なんだバカ野郎か・・・バカ野郎は席に戻れよ」
マコト「いつにも増して千秋が酷いっ!」
吉野「千秋、マコトなら私そういう気分になっちゃうかも・・・」クスクス
マコト「な・・・なに?」ゾクッ
千秋「吉野、こいつだけはやめとけ。そこらにいるバカな小学生だ」
吉野「そうでもないよ、いろいろ探ったら面白そうだよ?ねぇ、マコト君・・・?」クスクス
マコト「ちょっと気分悪いから保健室行ってくる!」アセアセ
内田(吉野ちゃんやっぱりマコちゃんのこと・・・!)
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 03:05:09.92 ID:2C0zQKA70
× 吉野「千秋、マコトなら私そういう気分になっちゃうかも・・・」クスクス
○ 吉野「千秋、マコト君なら私そういう気分になっちゃうかも・・・」クスクス
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 03:15:34.89 ID:2C0zQKA70
冬馬「オッス!さっきマコト泣いてたけどなにかあったか?」
吉野「そう・・・なんだぁ」ゾクゾク
冬馬「?」キョトン
千秋「冬馬、お前はキスとかしたくなる時ってあるか?」
冬馬「はぁ!?な、なにをいきなり・・・」アセアセ
内田「冬馬だって女の子だもん!そういう事の1つや2つあっておかしくないよ!大丈夫っ!!」
冬馬「いや・・・だってオレは・・・」カァァ
冬馬(藤岡とキスなんて・・・そんなの恥ずかし過ぎるだろ!確かに気になるけどなんか・・・あぁ!!)
千秋「冬馬、どうなんだ」
冬馬「オレは立派に男役に徹するって決めてるんだ!男とキスなんて興味ない!」
吉野「そうだよ、冬馬は男役なんだからキスするなら女の子じゃないとおかしいもんね」クスクス
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 03:29:39.34 ID:2C0zQKA70
内田「じゃあ冬馬は私たちの中なら誰とキスしたい・・・?」ドキドキ
冬馬「吉野、なんで事態をさらに複雑にさせる様な事を言ったんだ・・・」
吉野「だって冬馬は男の子なんだよね?男の子同士じゃおかしいよ?それとも男の子にいるのかな・・・キスしたい人・・・?」クスクス
冬馬「うぅ・・・」
内田「ねぇねぇ、冬馬は誰とならキスしてくれるの?ねぇねぇ!」キャッキャッ
冬馬「悪いけどちょっと宿題を思い出したから行く・・・」
千秋「おーい、冬馬。男なら逃げるんじゃないよ」
内田「そーだそーだ!」
冬馬「千秋、男にはあえて攻撃を受けきる覚悟も必要なんだ・・・それが今だ!じゃあな」
内田「あぁ!行っちゃったぁ・・・」ショボーン
千秋「まぁだいたいキスってのはむやみやたらにする事じゃないんだな、そんなの知ってるよ!」
内田「千秋がご乱心だ!」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 03:36:14.24 ID:W5+Zq2qs0
3巻のアツコは忘れたい。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 03:44:17.69 ID:2C0zQKA70
──高校──
春香「はぁ・・・」
アツコ「春香・・・今日はずっとため息ばかりだよ?」
春香「そうだね・・・」
マキ「当ててやろう、ズバリ男のことでしょ?」
春香「そうだね・・・」
マキ「あちゃー・・・これは重症だよ」
春香「え・・・あ、ごめんなんの話しだっけ?」アセアセ
マキ「見てられないなぁ・・・なんかあったんでしょ?」
春香「その・・・」シュン
アツコ「話したら力になれるかもしれないよ」ニコッ
春香「うん・・・妹たちのことなんだけど・・・」
マキ「あー、春香の子供たち?」
春香「うん・・・なにか隠し事してるみたいなの」
マキ「難しい年ごろなんでしょ?隠し事の1つや2つあるんじゃないのー?」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 03:58:47.68 ID:2C0zQKA70
春香「けどあの子たちとても素直な子たちなの。喧嘩してもすぐに仲直りする子たちなの・・・けど・・・」
アツコ「いつもどこか違ったの?」
春香「うん・・・どこかよそよそしいの。お互いが存在してないかのような・・・」
マキ「うっわぁ・・・それはまたなんとも・・・」
春香「急にこうなったからケンカしてから日はそんなに経ってないと思うんだけど・・・やっぱり心配になっちゃって・・・」
マキ「すっかり母親だねこれ。他に気づいたこととかは?」
春香(あの時の冗談を言った時の顔はすごく気になるけど・・・)
春香「ううん、今はこれぐらいかなぁ・・・」
マキ「なんじゃそりゃコラ」
アツコ「まだわかる事も少ないし日もあまり経ってないなら仕方ないよ」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 04:10:42.78 ID:2C0zQKA70
春香「そうだね、だといいんだけど・・・」
マキ「考えすぎ考えすぎ!みんなそうやって成長していくもんなんだよきっと」
春香「マキも学校やめるって言わなくなったものね」
アツコ「前にいきなり言ってきたもんね」
マキ「人は成長していくのです・・・」カァァ
春香「ふぅ・・・話したら喉乾いちゃった。飲み物買ってくるね」
マキ「いってらっしゃい、春香ママも大変だなぁ・・・」
アツコ「私のお母さんも大変だったのかなぁ?」
???「少しいいか?」
マキ「はい、どちらs・・・げっ!」
保坂「南春香は悩んでいたようだが・・・詳しく聞かせて貰おうか」
アツコ(こうやって気にかけてくれるのはとても素敵だと思う・・・)
アツコ「保坂先輩、脱ぐタイミングではないと思います」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 04:22:06.64 ID:2C0zQKA70
──中学校──
夏奈「なぁ藤岡、お前にちょっと聞きたいことがあるんだけど」
藤岡「うん、オレでよければだけど」
夏奈「お前は自分の思い通りにならない奴がいたらどうする」
藤岡「え?どういこと・・・」
夏奈「簡単に言ったら自分の言うことを聞かせられるようにするにはどうするかってこと。細かくは違うが・・・」
藤岡「えっと・・・」
夏奈「なんだよぅ、答えてくれるんじゃなかったのかよ」
藤岡「待って、答えるから・・・えっと、お願いするかな・・・?」
夏奈「はぁ?それで言うこと聞かせられると思っているのか藤岡?相手は狂暴なやつなんだぞ」
藤岡「え!?そうなんだ・・・じゃあエサとかあげでなつかせる?」
夏奈「あのね藤岡、相手のことバカにしすぎだよ?頼むよまったく・・・」
藤岡(正解がわからないよ南・・・)
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 04:32:28.46 ID:2C0zQKA70
夏奈「わかった、じゃあ私が条件を揃えてあげよう。お前はある奴に言うことを聞かせるためにキスをした・・・」
藤岡「き、キス!?」
夏奈「大声で言うなよ、私も恥ずかしくなってきただろ」カァァ
リコ「話しは聞かせてもらったわよ!で、誰とキスしたの藤岡君、私怒らないから!」
夏奈「なんでお前そんな必死なんだ!というかお前、話し全然聞けてないだろ!」
リコ「うるさいわよ夏奈!大事なところなのよ!?」
藤岡「いやしてないけど・・・」
リコ「ほんとに?今までも?」
藤岡「恥ずかしながら・・・」カァァ
夏奈「ということらしいぞリコ」
リコ「え・・・えぇ、そうね」
リコ(藤岡君はまだキスをしたことない藤岡君はまだキスをしたことない藤岡君はまだキスをしたことない藤岡君はまだキスをしたことない・・・・・)
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 04:44:57.75 ID:2C0zQKA70
夏奈「しかし以外だな・・・藤岡はもうキスぐらいしているものだと思ってたが・・・ふーん」ジロジロ
藤岡「ハハハ、酷いよ南・・・」
リコ「むしろそれでいいのよ藤岡君」
夏奈「私でもキスぐらいしたことあるっていうのに・・・あ」
藤岡「え・・・?南・・・え?」ガクガク
リコ「不潔・・・不潔よ夏奈!藤岡君はゆっくりいいんだからね」
夏奈(しまった・・・うっかり口が滑ってしまった言い訳しないと・・・)
藤岡「南・・・よかったら聞かせてくれないかな・・・相手のこと」
リコ「藤岡君・・・いいの、そんなムリしないで、涙目じゃない・・・」ウルウル
夏奈「あぁ、いいよ?あれは春香のブーメランフック喰らった時だよ、見事顎を射貫いてね・・・地面とキスするはめになったのさ・・・」
夏奈(どうだ・・・?)
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 04:57:37.48 ID:2C0zQKA70
藤岡(そういえば春香さんって確か番長だったって聞いたことが・・・)
藤岡「そっか・・・それは大変だったね南・・・」
リコ「はいはい、そんな嘘・・・え?藤岡君信じちゃったの!?あんたのお姉さんってどんな人なのよ!」
夏奈(ごめん春香、いつかお前のイメージがプラスになるように努力はする・・・だから今は我慢してくれ・・・!)
夏奈「そんなことより藤岡、さっきの私の質問にも答えろよ!」
藤岡「え!あ、ごめん・・・えと、無理矢理キスなんてしても言うことなんて聞かないと思うんだ」
夏奈「ほぅ、それはなんでだと思うんだ」
藤岡「南、もし仮にだよ・・・オレが南にキスしたら南は言うこと聞くと思う?」
リコ「」バタン
夏奈「あ、リコが倒れた」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 05:07:38.80 ID:2C0zQKA70
夏奈「そうだな・・・言うこと聞いちゃうかもな・・・」
藤岡「それって・・・」
夏奈「まぁそれは普通の女ならな!」
藤岡「・・・・・」
夏奈「私はそんなんで簡単に人の言うことをホイホイ聞いたりしないよ?私はいつだって私なんだ」
夏奈「だから、間違ってもキスしちゃダメだぞ?」
藤岡「もし・・・したら・・・?」ドキドキ
夏奈「そうだな、私のローキックをまたお見舞いしてやる」フフン
藤岡(あぁ・・・なんかすごく南がかわいい)
藤岡「あれは確かに痛かったからね、許可取ってからキスはするよ?」ニヤニヤ
夏奈「な!私はそんなに安くないぞ!」
リコ(夏奈・・・許さない・・・!)
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 05:21:24.07 ID:2C0zQKA70
──南家──
ガチャ バタンッ!
千秋「ふぅ・・・」
夏奈「ただいまも言えない子はお姉さんが躾ちゃおうかねぇ?」
千秋「・・・・・」ギロッ
夏奈「なんで家にもういるんだって言いたそうだね?短縮で5限だったのさ、そんなことはどうでもいいよ・・・早くお入り?」ニコッ
千秋「お前、よく平然と態度も変えられずに私に接することができるな」
夏奈「だって千秋だからね・・・昨日はあまり話せなかったから・・・」
千秋「話したかったら・・・話したかったらなんであんな事したんだよ!」
夏奈「・・・・・」
千秋「私だって・・・昨日の今日で混乱してるんだ!どうしていいかわかんないんだよそれなのにお前・・・・・んっ!うぅん・・・」チュッ
夏奈「はむ・・・・んっ・・・ちゅ・・・」
ぱんっ!
千秋「はぁ・・・はぁ・・・」ウルウル
夏奈「女の子にとって顔は大切だぞ千秋」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 05:27:19.96 ID:KnnmYveI0
ハァハァ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 05:36:40.12 ID:ZhDUI5ef0
はよはよはよはよ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 05:42:14.04 ID:2C0zQKA70
夏奈「千秋、私は時々思うんだ。なんて私は欠陥だらけなんだろうって・・・はは、そう考え始めた時からもう壊れてるんだってツッコムなよぅ・・・?」
夏奈「もうね、私もね、どうしたいかわからないんだよ・・・千秋・・・ねぇ、千秋・・・助けてよ千秋・・・お願いだよ・・・」
千秋「夏奈・・・大丈夫か・・・?」ガクガク
夏奈「なんで上手く立ち回れないのかなぁ・・・私はほんとダメだなぁ・・・」
千秋「大丈夫だ、夏奈きっと大丈夫・・・」ギュッ
夏奈「あははははは・・・千秋はこんな私でも抱き締めてくれるんだだね・・・」
千秋「ごめん、夏奈がこんなに辛かったなんて・・・」ギュッ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 05:53:43.20 ID:2C0zQKA70
夏奈「優しいね千秋・・・だからね、握りつぶしたくなっちゃうんだよ・・・その優しい顔とかぁ・・・」ギュッ
千秋「夏奈・・・?がっ!苦しっ・・・!・・・ひゅ・・・」
夏奈「こんなにこんなにこんなに好きなのに・・・愛してるのに・・・千秋はいつだって春香春香春香春香・・・・・私のことなんてわかってくれない・・・」
夏奈「こんなに好きで愛してるのに・・・私は千秋を手に掛けようとしてるんだ!悲劇のヒロインを演じて酔ってるのかな私、ねぇ千秋!」
千秋「バ・・・・・・・・カ・・・・・ヒュッ・・・野郎」
ぺち!
夏奈「!!!!」バッ
千秋「げほっ、げほ!ひゅ・・・・はぁはぁ・・・おぇ・・・・・・」
夏奈「あぁ・・・またこんなんじゃ千秋に嫌われるの知ってるのに殺せなかった・・・生きてたら嫌われるだけなのに・・・」ブツブツ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:11:46.98 ID:2C0zQKA70
千秋「はぁはぁ・・・おい、そこの大バカ野郎・・・」
ドゴッ!
夏奈「がっ!」
千秋「い、痛い・・・目ぇ覚めたかこのバカ野郎!」
夏奈「・・・・・・」
千秋「まぁ今のは正直かなりヤバかった、まぁ今のでわかった」
ぺちん!
夏奈「いた・・・」
千秋「お前、こんなになるまで我慢なんてするなよ・・・なんで話してくれなかったんだ」
千秋「私はこれでもお前のこと尊敬していたんだぞ?こんなボロボロなお前なんか見たくなんてなかったよ・・・」
千秋「いつものお前でいろよ!」ポロポロ
夏奈「ごめんよ千秋・・・頭真っ白でもうわけわかんなくて・・・どうしようもなかったんだよ」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:14:56.69 ID:W5+Zq2qs0
はるかお姉さまマジ怖い
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:21:37.35 ID:2C0zQKA70
千秋「そんな理由で殺されたら私は死にきれないよまったく・・・」
夏奈「私のこと憎くないの・・・?」
千秋「こんなのが私の姉という事が憎らしいよ。もう少し姉らしくしろよお前」
夏奈「努力するよぅ・・・」
千秋「なら私はそれでいい、これでおしまいだ」
夏奈「うん・・・」
春香「ただいまー」トテトテ
千秋「春香姉さまだ、いつものようにしろよ?お帰りなさい、春香姉さま!」ニコッ
春香「ただい・・・ちょっと千秋!その首どうしたの!?すごい痣じゃない・・・服もこんなにシワにして・・・夏奈なの・・・?そうなんでしょ!!」
千秋「ちょっと春香姉さま、これは・・・」
春香「夏奈、これはあなたがやったの?そうでしょ?」
夏奈「・・・・・・」
ぱぁん!
千秋「春香姉さま!夏奈を叩かないでください!!」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:30:32.59 ID:W5+Zq2qs0
ぺぇん
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:32:15.87 ID:2C0zQKA70
夏奈「はい・・・私がやりました・・・」
春香「そうどおりで・・・・・おかしいと思ったのよ、千秋が理由を話してくれないんだもの・・・ねぇ、これはさすがに度が過ぎると思うんだけど・・・ねぇ!」
ゴッ!
夏奈「がはっ!」
千秋「春香姉さま!そのことはもういいんです、もう終わったんです!」
春香「大丈夫なんかじゃないよ千秋、こういうのは最初が肝心なんだよ?大丈夫、私がちゃんと守ってあげるよ千秋」
千秋「違うんです春香姉さま!」
夏奈「うぐ・・・・うぅ・・・」
千秋「夏奈、苦しいのか!?」
春香「千秋、どきなさい危ないから・・・」
夏奈「がああああああああ!」
千秋「夏奈ぁ!お願いです春香姉さまやめてください・・・お願いですからぁ・・・ひぐっ・・・・夏奈ぁ」
その日から春香姉さまの夏奈の『躾』は始まった
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:33:06.09 ID:8o539DtD0
こえぇ…
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:45:18.51 ID:2C0zQKA70
春香「ちょっと夏奈、これはなに?」
夏奈「ごはんと味噌汁・・・です」ビクビク
春香「そうね、あなたが作ったものだけど・・・とても食べられないの・・・人の食べ物じゃないから」
千秋「あ・・・あの春香姉さま、私は夏奈にしては頑張ったと思います・・・別に食べられない程でもないですし・・・」
春香「千秋・・・私が夏奈を躾てるの。千秋に聞いてるんじゃない」んだよ?千秋は優しいから甘やかしちゃうんだから」ニコッ
千秋「でも・・・」
春香「夏奈、あなたのせいでまた朝の大切な時間が失っちゃったよ?どうするの」
夏奈「すみませんでした・・・私のために大切な時間を割いてくださってありがとうございます・・・」
春香「そうね、時間は有限ですもの・・・」
ぱんっ!
私たちの朝は春香姉さまの夏奈へのビンタではじまります
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 06:50:30.04 ID:SMBHV+JV0
どうしてこうなった
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 07:00:24.04 ID:2C0zQKA70
──小学校──
千秋「・・・・・・」
内田「千秋・・・」
千秋「内田か・・・どうした」
内田「夏奈ちゃん・・・今日は叩かれなかった?」ビクビク
千秋「お前、毎日聞いてくるなそれ・・・今日も叩かれたよ・・・泣いてたよ・・・!」
内田「ごめん・・・ごめんね千秋・・・えぐっ・・・ごめん」
千秋「いや、夏奈の心配してくれてありがと・・・」
吉野「春香ちゃん相変わらすなんだね・・・」
千秋「あぁ、お前たちに夏奈の躾を見られる前から今日までずっと・・・」
いつだったか内田と吉野と冬馬を家に招いた事があった・・・少しでも夏奈が元気になれるように、春香姉さまが昔のようになる切っ掛けなるように・・・・
結果はいつもと変わらず、騒ぐ夏奈をみんなの前で躾る春香姉さまの姿だった
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 07:53:43.31 ID:2C0zQKA70
千秋「私も悪かったんだ・・・素直じゃなくて・・・自分の気持ちを伝えることが下手で・・・夏奈を追い詰めて・・・」
内田「やめなよ千秋!こんなんじゃみんな壊れちゃうよ!千秋だけは・・・千秋だけはそんな風になっちゃいけないんだよ!!」
吉野「ユカちゃんは簡単に言うけど・・・もしユカちゃんならどうなっちゃうんだろうね?」ニコニコ
内田「私は・・・私はみんなを仲直りさせるようにがんばるもん!」
吉野「そうなんだぁ?あはっ、残念だけど無理なんじゃないかな?だって私すら静かにできなかったら今の春香ちゃんを止めるなんてユカちゃんには無理だよ」クスクス
内田「できるもん!できるったらできるもん!!そうじゃなきゃ・・・そうでないとこんなの辛すぎるだけだよっ!」
千秋「やめろぉ!」
千秋「もうわかったから・・・」
内田「千秋・・・」
千秋「吉野も内田を逆立てるような事は押さえて」
吉野「はーい」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 07:55:20.76 ID:2C0zQKA70
× 千秋「吉野も内田を逆立てるような事は押さえて」
○ 千秋「吉野も内田を逆撫でるような事は押さえて」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 08:05:37.44 ID:2C0zQKA70
内田「ねぇ、前から聞きたかったんだけど・・・夏奈ちゃん、学校はどうなの?」
千秋「どういうことだ・・・?」
内田「だって・・・あれだけ春香ちゃんに強く叩かれてたら体に痕とかついちゃうじゃない?」
千秋「あぁ、お前たちが見てた時は人に見えるとこも叩いてたけどある日を境に見えにくいところをやり始めたよ・・・」
内田「でもビンタするんでしょ?頬っぺたとか腫れちゃうんじゃ・・・」
千秋「内田は知らないのか?ビンタは頬っぺを叩くんじゃないんだ、衝撃を脳に届ける行為だって。綺麗に決まると気絶するんだ・・・糸の切れた操り人形みたいに・・・」
内田「怖いこと言うようになったね千秋・・・」
千秋「あぁ、何日かには見れる光景だからね・・・」
内田「・・・・・」
千秋「どうした内田?」
内田「千秋、重すぎるよ・・・」
千秋「そうだね・・・」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 08:17:44.82 ID:2C0zQKA70
──夏奈──
夏奈「・・・・・」
リコ「ねぇ、どうしてアンタはムカつく顔してるの?」
夏奈「ごめんなさい・・・」
リコ「謝れば私のこのイライラが止まると思ってるの?」
夏奈「ごめんなさい・・・」
リコ「そうやって・・・そうやって私のことバカにしてるんでしょ!?無抵抗なら私がなにもしないと思って!!」
夏奈「私は欠陥品だから謝ることしかできないんだ・・・ごめんなさい・・・」
リコ「なんなのよ・・・そうやっていつもアンタは私をバカにして!!死になさいよ・・・アンタが居たら不幸になる人間がいるのよ!アンタが不幸をばら蒔くから・・・」
夏奈「ごめんなさい・・・」
ドゴッ!
夏奈「うぐっ・・・!」
リコ「つまらない・・・今のアンタはトイレがお似合いよ」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 08:29:19.00 ID:2C0zQKA70
夏奈「ぐぅ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・ゲホッ・・・ふー、ふー・・・」
ケイコ「夏奈・・・大丈・・・夫・・・?」カタカタ
夏奈「はぁ、はぁ・・・ケイコか・・・悪いねトイレにまで迎えに来て貰って・・・」
ケイコ「バカ・・・こんな時に強がらないでよ・・・」ギュッ
夏奈「ははは・・・ケイコは大げさだなぁ・・・リコはこれでも手加減してくれてたよ・・・」ナデナデ
ケイコ「だからって・・・!」
夏奈「いいんだ・・・これはリコなりの激励なんだよ・・・あいつも不器用だからなぁ」
ケイコ「夏奈だってそうじゃない・・・ぐすっ・・・」
夏奈「泣くなって・・・そうだなぁ・・・私もこんな状況になって色々と視野が広くなったな・・・ある意味よかったのかもな・・・」
ケイコ「全然笑えない・・・もっと面白いこと言ってよ夏奈・・・」ギュッ
夏奈「ケイコは厳しいなぁ・・・」ナデナデ
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 08:46:10.82 ID:2C0zQKA70
ケイコ「ほら、教室着いたよ?」
夏奈「いや、慣れてると行ってもやっぱキツいよこれ・・・」
ケイコ「バカ・・・気分悪そうに見えたらすぐ保健室に連れていくんだからね、わかった?」
夏奈「うん、その時はよろしくなケイコ・・・」
ケイコ「うん、後でね」
夏奈「はぁ・・・」
藤岡「南・・・」
夏奈「藤岡・・・どうした?捨てられた犬みたいだぞ?撫でてやろうか?」
藤岡「・・・・・」
夏奈「リコのことは私に任せる約束だろ?」
藤岡「けど・・・」
夏奈「藤岡、リコのことを安く見るな。アイツはそんな奴じゃないよ」
藤岡「そんなのどうやって信じりゃいいのさ・・・南を傷つけてる奴をどうやったら信じられるのさ!」
夏奈「藤岡、さすがに教室では静かにな。あまり目立ちたくはないんだよ」
藤岡「・・・・・」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 09:02:42.13 ID:2C0zQKA70
夏奈「今や誰が春香姉さんと繋がってるかわかんないんだ・・・」
藤岡「ごめん・・・南のこと先生に相談したばかりに・・・」
夏奈「あー・・・そんなつもりで言ったわけじゃないんだ、まぁ傷とかの言い訳しなくてよくなったとこととかあるだろ?」アセアセ
藤岡「春香さんの暴力・・・無くなったわけじゃないんだよね?」
夏奈「おいおい、勘違いするなよ?暴力じゃなくて躾だ。春香姉さんだってやりたくてやってるわけじゃないんだ・・・」
藤岡「もう夏も近いのにまだ長袖着てる理由ってなに?躾って範疇越えてるよ・・・」
夏奈「春香姉さんはすごく優しい人だからね・・・私がバカだったばかりに責任感じちゃったんだよ・・・」
藤岡「でも・・・」
夏奈「前にも言ったろ、私は実の妹・・・千秋を殺しかけた奴だ。最低だ、とても醜くて醜悪だ・・・そんな奴を家に置いて貰ってるだけありがたいよ」ニコッ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 09:14:59.28 ID:2C0zQKA70
藤岡「なんで・・・笑えるんだよ・・・」
夏奈「だって春香姉さんも千秋も私は大好きなんだよ・・・だから私は大丈夫なんだよ藤岡・・・」
藤岡「おかしいよ・・・南、こんなの絶対・・・いつか南が壊れちゃうよ・・・」
夏奈「藤岡はバカだなぁ・・・」
藤岡「なっ!オレは南が・・・!」
夏奈「私はとっくに壊れてたんだよ・・・」
藤岡「・・・・・」
夏奈「今の状況も悪くないよ?今まで見れなかったもの、感じられなかったこともわかるようになれたんだから」
藤岡「オレが・・・絶対に南を助けるから・・・」
夏奈「私のことを思ってくれるなら放っておいてほしいんだけどな・・・人って思ったより無力だよ藤岡?」
藤岡「・・・・っ!」
夏奈「あ、授業始まるのに行っちゃった・・・はぁ、最低だな私・・・」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 09:26:39.38 ID:2C0zQKA70
──南家──
夏奈「ただいま帰りました」
千秋「!」トテトテ
ギュッ!
夏奈「わっ!千秋さん、もう・・・急に抱きついたらダメですよ?」ナデナデ
千秋「・・・・・」ギュッ
夏奈「はぁ・・・千秋さんも早くその甘えたを直さないとダメですよ」
千秋「その口調も長く聞けば慣れるものだな・・・」ギュッ
夏奈「そうですか・・・人間の適応力はすごいってことですね」
千秋「ほんとは前のようにバカ野郎っぽく話してほしいけど・・・」ギュッ
夏奈「ごめんなさい・・・春香姉さんが悲しむことはできないの・・・ごめんね千秋さん」ナデナデ
千秋「うん・・・」ギュッ
夏奈「さぁ、もう充分でしょうから離れましょう。春香姉さんも帰ってきますよ?」ニコッ
千秋「・・・・・」スッ・・・
夏奈「いい子です」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 09:37:37.85 ID:2C0zQKA70
春香「ただいま」
夏奈「おかえりなさい、春香姉さん」
千秋「おかえりなさい春香姉さま・・・」
パンッ!
夏奈「痛ぅ・・・!」
千秋「夏奈っ!」
春香「今日、教室でちょっとした騒ぎを起こしたらしいじゃない夏奈・・・」
夏奈「すみません・・・」
春香「どうして・・・私が側にいないと夏奈はいい子にしていられないの・・・?そんなことないよね夏奈・・・?」
夏奈「すみません春香姉さん・・・」ガタガタ
春香「来なさい・・・帰宅早々に躾させるなんて・・・ほんと夏奈はダメな子だね・・・」クスクス
千秋「春香姉さま!夏奈にも事情があったかもしれないです!だから・・・」ガクガク
夏奈「私は大丈夫ですよ千秋さん・・・」ニコッ
春香「来なさい・・・」
千秋「夏奈ぁ!」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 09:54:30.88 ID:2C0zQKA70
ドウシテイイコニシテイラレナイノ!
アナタハウマレカワッテイイコニナッタハズデショ!
ドウシテ・・・ドウシテ・・・ドウシテ・・・
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ツギハモットガンバリマス
イツモアナタハソウヤッテイイワケバカリ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
タタカナイデクダサイ・・・
千秋(みんな呪われてしまえ・・・)
千秋(私のことに同情する奴、楽しむ奴みんなみんな死んでしまえ・・・)
千秋(昔のように私はただ・・・笑いたかっただけなのに・・・なんでそんなこともできないんだ・・・)
千秋(私じゃ春香姉さまを止められない・・・夏奈を助けられない・・・)
千秋(このままじゃ夏奈が・・・夏奈が?夏奈が・・・死ぬ・・・?)
千秋「あ・・・あぁっ・・・・・」
千秋「あ゛がああああああああああああああああああああ」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 09:59:27.22 ID:6TQ3tmus0
内田かわいいよ内田
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 10:04:59.59 ID:2C0zQKA70
千秋「・・・・・・うぅ」
千秋(頭が痛い・・・ここは私のベッド?あの時そのまま・・・なにか手が温かい・・・)
千秋「あ・・・春香姉さま・・・寝てる?側にずっと居てくれたのですか・・・」
千秋(寝てるとこんなにも優しい顔をしているのにどうして・・・あ、涙の跡・・・)
千秋「泣くのなら少しだけでも夏奈に優しくしてあげてください・・・」
千秋(そうだ、夏奈!夏奈のとこに行かなきゃ!)
千秋「すみません、春香姉さま・・・少し行ってきます・・・」コソコソ
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 10:17:49.64 ID:2C0zQKA70
千秋「夏奈、いるか・・・?」コソコソ
夏奈「うぅ・・・千秋さん?丁度よかったです・・・お水を持ってきてもらっていいですか?少し動けそうもないもので・・・ゲホゲホ・・・」
千秋「待ってろ、すぐに用意する」トテトテ
夏奈「ごめんなさいこんな姉のために・・・ゴホゴホ・・・はぁはぁ」
千秋「ほら、持ってきた・・・ってなんだよこれ・・・」
夏奈「きょ、今日はだいぶ絞られました・・・明日はどうやって誤魔化したらいいか難しいですね・・・ゴホッ・・・水、頂いていいです?」
千秋「ごめん、ほら・・・」
夏奈「すみません・・・体が熱を持っちゃいまして・・・朝まで放っとかれたら危なかったですよ・・・あはは・・・うぐっ・・・」
千秋「ごめん・・・私に力がないばかりに・・・止められなくて・・・ごめん夏奈ぁ・・・」
夏奈「千秋は優しいですね・・・でも仕方ないです、私はバカだからこうすること以外わからないんです・・・」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 10:32:56.62 ID:2C0zQKA70
千秋「なんだよそれ・・・」
夏奈「私が春香姉さんを壊してしまったんです・・・」
千秋「だからお前は今の状況を甘んじて受け入れるって言うのか!?」
夏奈「春香姉さんが元に戻るまではそのつもりです・・・」
千秋「お前・・・こんな生活がどれほど続いているのかわかってるのか!?」
夏奈「・・・・・・」
千秋「こんなんじゃ夏奈が死んじゃう・・・私はそんなのイヤだよ夏奈・・・」ギュッ
夏奈「あはは・・・痛いのになんだが気持ちいいです・・・千秋は本当に甘えん坊です」ナデナデ
千秋(私は決めたよ夏奈、お前がやらないなら私が春香姉さまを止める・・・絶対に止める)
千秋「夏奈、私だってもう限界なんだ・・・近い内にお前を・・・」
夏奈「なんですか千秋さん?」ニコッ
千秋「なんでも・・・」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 10:55:29.99 ID:2C0zQKA70
翌日、夏奈の体は思ったより酷くて学校を休むことになった
春香姉さまはそんな夏奈に『日頃の行いが悪いからだ』と言っていた・・・
夏奈はただ笑って私たちを見送っていた
私は悔しくて・・・悲しくて・・・色んな感情がない交ぜになっていた
──小学校──
千秋「・・・・・」
内田「おはよう千秋」
千秋「おはよう」
内田「・・・・・」
千秋「今日は聞かないのか夏奈のこと」ニコッ
内田「え・・・?」
千秋「今日の夏奈はスゴくてな、全身が腫れててな、とても学校にいける状態じゃなかったよ」
千秋「体も熱くってね?人間ってこんなに熱を帯びるなんて知らなかったよ私。それでも生きてるんだよ」
千秋「なのに『朝まで放っとかれたら危なかったですよ』なんて笑いながら言うんだ・・・どれほど辛くて悲しいだろう・・・私にはわからない」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 11:12:04.42 ID:2C0zQKA70
千秋「教えてくれ内田・・・内田は夏奈のこといっぱい私から聞いただろ・・・」
内田「千秋・・・お、落ち着こうよ、ね・・・?」ガタガタ
千秋「ただ面白可笑しく人の不幸を聞くだけじゃ変わらないんだって言ってるんだよ内田・・・?なぁ教えてくれよ内田・・・」
吉野「はいストップ。千秋、今日はらしくないよ」ニコニコ
千秋「ふん・・・お前みたいに気取れるほど余裕がなくてね?」
吉野「へぇ、自分が不幸だって勘違いしちゃう人って誰かに八つ当たりしても許されちゃうんだ?いいなぁ・・・それにしても皮肉まで言える余裕もあるみたいだからまだまだ底に堕っこちることができるね、やったね千秋」ニコニコ
内田「吉野ちゃん!言い過ぎだよ!ごめんね千秋、そうだね・・・私、聞いてあげれば千秋も少しは楽になれるって思ってたから・・・」
千秋「いや・・・さすがに今朝のは私も堪えたから少し腹の虫が悪かった・・・吉野、ごめん・・・ありがとう」
吉野「どういたしまして」ニコニコ
内田「今のどこにお礼を言われるとこがあったの・・・?」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 11:29:28.52 ID:2C0zQKA70
千秋「私だってもう我慢しない・・・今まで私の発言が無視されてたのも私が驚異ではないからだ」
吉野「つまり春香ちゃんに千秋が驚異だって事をわからせるんだ?」
内田「ねぇ、危ないことするつもりないよね千秋・・・?」ビクビク
千秋「大丈夫、私はリスクの高いことはしない」
内田「イヤだよ・・・春香ちゃんや夏奈ちゃんみたいに・・・千秋も変になったら私・・・私イヤなんだからっ!」
千秋「大丈夫、私がみんなを戻す、みんなちょっとだけバカ野郎なだけだったんだ・・・私も含めて・・・」
吉野「相手は大人だよ?私も手伝う?」
内田「わ、私も手伝う!」フンス
千秋「いや、気持ちだけ受けとる。ありがとう・・・これは家族の問題だ、私たちが始めたことなら私たちがゲジメをつけなきゃいけないんだ」
吉野「そう、でも約束して、困ったら絶対に声掛けるって・・・その時はマコト君を動かすから」
千秋「わかった、ありがとう吉野!」
マコト「え?」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 11:42:03.69 ID:2C0zQKA70
──高校──
アツコ「春香、大丈夫・・・?」
春香「あは、アツコじゃない?私はいつでも大丈夫なんだよ」ニコッ
アツコ「そうじゃなくて・・・」オロオロ
春香「だって私がしっかりしないと千秋が死んじゃう・・・私がしっかり夏奈を育てないと・・・私は夏奈と千秋のお母さんだもの・・・」
マキ「アツコやめなさい、春香も特別教室に戻って・・・ここは今のあなたの来る教室じゃないの・・・」
アツコ「マキ!春香、私たちはいつでも待ってるから・・・苦しかったらいつでも相談に乗るから・・・」
マキ「アツコ、一人で春香に会っちゃダメってあれほど言ったよねっ!」
アツコ「ごめんねマキ・・・けど春香がいつもより不安定に見えて・・・」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 11:58:25.96 ID:2C0zQKA70
マキ「まぁほっとけないのはわかるからね・・・春香と話してみてどうだった?」
アツコ「うん、なんか記憶が混乱してるみたいだったの・・・」
マキ「混乱ねぇ・・・今の春香はいつも混乱してるようにしか思えないよ・・・」
アツコ「酷いよマキ・・・ちゃんと話してたらわかるよ?芯はいつもの春香なんだから・・・」
マキ「ごめん・・・今の春香を見てあげるにはあまりにも辛すぎるよ・・・」
アツコ「でも私たちが見てあげないと・・・春香はひとりぼっちになっちゃう・・・」
マキ「私たちだってギリギリだよ・・・アツコだって・・・」
アツコ「私は大丈夫・・・あのねマキ、今日は春香の家に行ってみようと思うの・・・」
マキ「な!?なんでわざわざ・・・いや、まぁダメとは言いたくないけど・・・なんで?」
アツコ「あのね、春香が夏奈ちゃんが動かなくなったって・・・」
マキ「なにそれ・・・ヤバイんじゃないの・・・?」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:08:12.41 ID:2C0zQKA70
アツコ「だから私たちが確かめに行くんだよ」
マキ「いやいや、こんなに事件の匂いがするのにただの女子高生が首突っ込むのはいかがかなと・・・」アセアセ
アツコ「マキ!マキにとって春香は親友じゃないの!?」
マキ「そりゃ今もそのつもりだよ?けど今の春香は・・・」
アツコ「今も昔も春香に違いなんてないよ!」
マキ「わかった!私も行くから・・・もう、アツコは変に頑固なんだから・・・」
アツコ「ありがとうマキ・・・ぐすっ・・・えへへ」ニコッ
マキ「もぅ・・・」カァァ
???「それなら男も連れていくといい、きっとなにかの役に立つはずだ・・・ははは、ははは、ははははは」
マキ・アツコ「!!」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:11:10.82 ID:SMBHV+JV0
!?
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:23:46.67 ID:2C0zQKA70
保坂「まさかこんな形で南春香の家に招かれるとは思わなかった」
マキ「別に招いたつもりはないですよ保坂先輩・・・」
アツコ「ちょっとマキ、保坂先輩に失礼だよ?」コソコソ
保坂「こんな事もあろうかと2年の教室を彷徨いていてよかった、感謝する」
マキ「きもちわるい・・・」
保坂「ではナツキ、バレー部には南春香のスカウトをしに行ったと伝えてくれ」
ナツキ「わかりました・・・あの、妹の冬馬から春香先輩によろしくと伝えてくれませんか?あいつも春香先輩のこと心配してまして・・・」
マキ「本当はその言葉ってあんたのじゃないのナツキ?」ニヤニヤ
ナツキ「違うっス、全然違うっスから!」グイッ
マキ「わかった、そういう事でいいから押すなっ!」
保坂「了解した、その言伝てこの保坂が責任をもって南春香に伝えようじゃないか!ははは、ははは、ははははは・・・」
マキ(きもちわるい・・・・)
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:43:42.87 ID:2C0zQKA70
──南家──
千秋「ただいま帰りました」
春香「千秋、お帰りなさい」ニコッ
千秋「はい、ただいま戻りました・・・あの、夏奈は・・・?」
春香「夏奈?あぁ、そこにいるよ?」
千秋「そうですか・・・夏奈、今帰ったぞ・・・おい、夏奈・・・?」
夏奈「ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・・」
千秋「か、夏奈・・・今朝より酷く・・・こんなに体も熱くなって・・・今、水と濡れタオル持ってくる」
夏奈「ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・」
春香「それより千秋、チーズレモンカスタードシフォンパイ食べない?上手に作れたんだよ」ニコニコ
千秋「今はそんなことしてる場合ではないです、夏奈を助けないと・・・ほら、水だ・・・大丈夫、飲んでもいいんだよ、ゆっくりな、ゆっくり・・・・」
千秋「なんでこんなに夏奈は弱ってるんですか・・・今朝はまだ元気だったはずです春香姉さま・・・」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:45:23.14 ID:bzWF3IDPO
夏奈ちゃん死ぬなばかやろう
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:51:39.31 ID:HKo0LDWOO
マキ「みなみけ…」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:56:07.37 ID:8oDVlPct0
これ役所から保護員きて保護座れるレベルじゃね
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 12:58:27.03 ID:2C0zQKA70
春香「そうだね、だからね・・・私ね?遅刻ギリギリまで躾てたの。宿題も残してあげたのに夏奈はクリアできなかったの・・・」ニコニコ
千秋「だからってこんな・・・」
春香「宿題はね、私が帰ってくるまで水を飲まないこと・・・なんで夏奈が水を飲んだってわかる?あのね、夏奈ったらトイレにいたの!私が水道とめちゃったし、冷蔵庫の飲み物も捨てちゃったからね」ニコニコ
千秋「春香ぁぁぁ!!」
春香「ダメだよ千秋・・・いつものように呼んでくれなきゃ?これでも夏奈が外に行かなかったのは評価してるよ?だから千秋が持ってきた水飲ませてあげてたんだから・・・?」ニコニコ
千秋「お、お前がいるからみんなわら、笑えないんだ・・・お前がいるからみん・・みんなに不幸が・・・」ブツブツ
春香「怖いよ千秋・・・?」クスクス
千秋「この悪魔め・・・お前は春香姉さまなんかじゃない・・・」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:09:19.13 ID:2C0zQKA70
千秋「だれだ・・・お前はだれた・・・?」ガタガタ
春香「やだなぁ・・・千秋のお姉さんの春香だよ。千秋、ちょっと疲れてるんだよ?ほら、一緒にお昼寝しようよ」ニコッ
千秋「春香姉さまに似せてもダメなんだよこの偽春香・・・お前は生きてちゃいけない奴なんだ・・・世の中には数人いる・・・その中の1人がお前だ・・・」ガタガタ
春香「お昼寝が終わったらオヤツにしようか・・・ねぇ千秋?」ニコニコ
千秋「その声で私を呼ぶなぁぁぁぁ!お前なん・・・なんか、死ねばいいんだぁぁぁぁぁぁぁ!」ダダダッ
春香「おいで千秋・・・ふふふ」
千秋「うわあああああぁぁぁ」
ドス・・・
春香「あははは・・・・」
千秋「はぁ・・・はぁ・・・やっと・・・やっとで・・・・・・っ!!!」
夏奈「あ゛っ・・・・・・がぁ・・・・」
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:21:50.98 ID:2C0zQKA70
千秋「こ、このバカ野郎・・・なんでお前・・・なんで・・・あぁ・・・あぁぁ・・・」
夏奈「い・・・いやだだだって・・・は、春香殺そうとち・・・千秋ししししてたから・・・うぁ・・・ぎぃ・・・」ガクガク
千秋「どうしよっ!夏奈がっ!!死んじゃうよっ!!どうしよう!?ねぇっ!!!どうしたらいいんだよクソ・・・止まれよこの野郎!!」ポロポロ
夏奈「む無理だろこれ・・・おお前これ・・・私ぐちゃぐちゃじゃ・・・おえっ・・・・フー・・・フー・・・」ガクガク
千秋「ごめんなさい・・・夏奈、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ポロポロ
夏奈「はっ・・・はっ・・・はっ・・・・・・こんなの・・・・・ヤダよな・・・・・・・・千秋・・・・春香・・・・・・・・」
千秋「夏奈、ごめんなさい・・・起きて夏奈・・・もう生意気言わないから・・・夏奈・・・夏奈・・・」
夏奈「」
春香「夏奈・・・止まっちゃった」
千秋「あ・・・あっ・・・・・・」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:25:10.37 ID:8oDVlPct0
Uwaaaaaaaaaaaaa
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:33:38.95 ID:2C0zQKA70
春香「あはは、これて千秋は死なないで済む・・・もう安心だね千秋」ニコニコ
千秋「・・・・・」トテトテ
春香「誰かが止まるのは悲しいよね・・・でもね慣れるよ?なにも感じなくなっちゃうけど・・・ふふふ・・・」
千秋「・・・・・う゛っ・・・・・ぐぅ・・・痛っ・・・がぁ・・・・」ザシュ・・・ザシュ・・・
春香「千秋・・・なにしてるの・・・?」
千秋「ぎぃっ・・・・はぁ・・・・おま・・・・え、私のこと好きみたい・・・・だから・・・・目の前で死んでやる・・・・ひひっ・・・・」ザシュ・・・ザシュ・・・
春香「やめて・・・やめなさい、千秋・・・やめろって言ってるの、聞こえないの!!??」
千秋「ひひっ・・・・痛ぇ・・・・へへ・・・・吉野・・・・・・ようやく私はあいつの脅威になれた・・・・・がぁ・・・・・ふぅ、ふぅ、内田ごめん・・・約束守れない・・・・」バタン
春香「いやぁぁぁぁぁぁぁ!千秋!まだ死ぬの!?イヤよ!!イヤイヤイヤイヤイヤイヤ・・・・・・なんで・・・・死ぬはず・・・」」
千秋「ざまぁ・・・・・・・み・・・・・・ろ」
春香「ふふふ・・・」
千秋「」
春香「あはははははは」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:35:10.98 ID:LtVnxd2z0
俺「」
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:38:53.75 ID:oIzAQnoz0
え、なにこれは
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:46:18.44 ID:2C0zQKA70
──南家玄関前──
保坂「呼び鈴を鳴らしても出ないでわないか?鍵も閉まっている・・・学校にいるのだろうか・・・しかしここが南春香の家か・・・記憶した、早く2人の娘にも会いたいものだ」
マキ「保坂先輩、さすがにそのきもちわるい発言はやめてください・・・それと夏奈ちゃんと千秋ちゃんにも会えますよ」
アツコ「マキ言い過ぎ!夏奈ちゃんと千秋ちゃんに挨拶してあげてください、きっと喜びます」
保坂「むぅ・・・娘たちの名前は夏奈と千秋か・・・覚えた、南春香の春香のようにそれぞれ季節の名が入ってるなでも冬がいない・・・これは春香と相談しないと・・・?」
マキ「きもちわるい」
アハハハハハハハハハ
保坂「む、やけに笑っている声が聞こえるな・・・」
アツコ「この声・・・春香だっ!」
マキ「ドアを開けるのよ保坂先輩!」
保坂「問題ないっ!やらねばぁ!」バゴン!
マキ「ほんとに開けたよこの人・・・」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:55:32.09 ID:nbpPgiZT0
スレタイからは想像できない…
支援
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 13:59:11.94 ID:2C0zQKA70
保坂「南春香、邪魔をする。玄関はこの保坂が責任をもって修理するから安心だ!」
アツコ「春香・・・!」ダダダッ
マキ「ちょっとアツコ、待ちなさいって!」ダダダッ
保坂「まったく、騒々しい後輩たちだ・・・俺も行ってみよう」テクテク
ガチャ
保坂「お前たち、人の家ではもう少し静かに・・・ん、この床に落ちているのはバラバラなのは・・・人形か・・・?」
春香「あはは・・・千秋・・・・・止まっちゃったよぉ・・・?」
アツコ「そう・・・止まっちゃったんだね・・・」
春香「夏奈が止まったらね、千秋も止まっちゃうの・・・」
保坂「南春香・・・彼女はどうした・・・いつもの彼女じゃないようだが・・・夏奈と千秋が止まるとはなんだ・・・?」
マキ「保坂先輩、ついてきてください・・・」
保坂「マキ・・・あぁ、わかった」
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 14:10:32.37 ID:2C0zQKA70
マキ「どうぞ、入ってください・・・」
保坂「これはまさか・・・」
マキ「夏奈ちゃんと・・・千秋ちゃんです・・・」
保坂「そうか・・・すまない、知らなかったとはいえ軽はずみに名前を出していた・・・」
マキ「いえ、私たちはもう大丈夫です・・・けど春香は・・・」
保坂「手をあわせても?」
マキ「はい、してあげてください・・・線香準備しますね・・・」
保坂「ありがとうマキ・・・」
マキ「いえ・・・」
保坂「初めましてだな、オレは保坂だ。この黒髪の子が夏奈か・・・南春香に似てさぞ元気そうだ・・・こっちの栗色の子が千秋か・・・南春香に似てさぞ利発だったろう・・・今更ながら叶うのならこの子たち直接話したかったということだ・・・」
マキ「はい・・・本当に・・・・いい子たち・・・・・・だったん・・・・・ですよ・・・・・・」
保坂「そうか・・・」
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 14:22:15.13 ID:2C0zQKA70
アツコ「マキ、春香落ち着いたみたい」
マキ「ぐすっ・・・そ、そっか・・・ご苦労様、アツコ」
アツコ「あー、マキ泣いちゃったんだ?」クスクス
マキ「ち、違うわよ!保坂先輩が真面目なことしちゃうから・・・」
アツコ「ふふふ・・・あ、保坂先輩は驚かれましたか?」
保坂「そうだな・・・娘がいると聞いていたものだからな・・・正直な」
アツコ「やっと会えたんですもの・・・とても可愛いですよね・・・」
保坂「とても愛らしい・・・後悔だけが募る」
アツコ「ほんの少し前は居たんですよ・・・ここに」
保坂「アツコ・・・すまん、なんで亡くなったかは聞いてるのか?」
アツコ「いえ・・・それはわかりません・・・ただ家に春香が帰ってくると夏奈ちゃんと千秋ちゃん・・・2人とも・・・」
マキ「それで春香・・・あぁなっちゃったんです・・・」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 14:34:27.55 ID:2C0zQKA70
保坂「無理もない・・・大切な人がいっぺんに居なくなったその苦しみ、オレたちなんかに想像できるはずもない・・・マキ、アツコ・・・今までよく南春香を支えてくれた・・・ありがとう・・・」
アツコ「や、やめてください保坂先輩!」
マキ「そうです!私・・・春香のこと・・・ちょぴり怖かったんです・・・私はお礼を言われる筋なんて・・・」
保坂「なにを言ってる、お前は今も南春香のために動いてるではないか・・・親友なんだろ」
マキ「はい・・・」
保坂「ならいいではないか、なぁアツコ」
アツコ「はい!」
マキ「なんか・・・今日はちょっとだけカッコいいですね、保坂先輩・・・」
保坂「さてリビングが汚れていたな・・・娘たちには挨拶をした、次は掃除だ!」
アツコ「聞こえてないみたいだねマキ?」
マキ「別に聞こえてほしかったわけじゃないわよ・・・」
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 14:46:26.47 ID:2C0zQKA70
春香「・・・・・」
保坂「ふむ・・・直接話すのは初めてだな南春香。オレは保坂だ。」
アツコ「どこに行っても保坂先輩は変わらないね?」
マキ「まぁこれが今は助かったりしちゃったりね?」
保坂「この人形はまたボロボロだな・・・」
アツコ「その子たち夏奈ちゃんと千秋ちゃんなんです・・・こっちの黒い方が夏奈ちゃん・・・栗色が千秋ちゃん。今の春香のクラスの先生がプレゼントしてくれたんです・・・」
保坂「今のクラス?まぁいい、ダメではないか南春香、物を大切する心を忘れたわけではあるまい・・・むぅん・・・直せそうだな、マキ、裁縫セットを頼む」
マキ「はい?」
保坂「裁縫セットだ、ないと直せないだろ?」
マキ「さ、探してきます!」
保坂「頼んだぞマキ!」
アツコ(保坂先輩・・・以外とスペック高いんだ・・・でも脱がないで欲しいなぁ)
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 14:58:47.01 ID:2C0zQKA70
保坂「ふっ・・・ぬはっ!ここを通してエクセレントにとってもケッパーだっ!」
保坂「できた・・・」ビチャビチャ
マキ「なんでそんなに汗かいてるんですか!春香、イヤだとは思うけど保坂先輩にタオル貸すね?」
保坂「3リットルはかくものだろ普通・・・ようし、では南春香に見せてこよう出はないか」
春香「・・・・・・」
保坂「南春香、待たせたな夏奈と千秋だ・・・」
春香「・・・・・」ジー
保坂「受けとれ、もう壊すんじゃないぞ?」ナデナデ
春香「・・・・・・」ギュッ
保坂「・・・人形を抱き締める南春香もまた可憐だ・・・」
マキ「もう・・・人形壊さないで欲しいですね・・・」
保坂「なに、また壊れてもオレが治す、問題ないっ!」
アツコ「なにかを思い出したかのように人形壊しちゃうもんね・・・」
保坂「む?今回が初めてじゃないのか・・・?」
マキ「えぇ・・・もう何回目だろ・・・わからないです・・・・」
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 15:11:37.74 ID:2C0zQKA70
保坂「なんと・・・さぞ辛かったんだろうな・・・」
春香「お・・・・・す・・・いた」
アツコ「どうしたの春香?」ニコッ
春香「お・・・なか・・・すい・・・・た」
保坂「なんとっ!ついにこの保坂の手料理を振るう時が来たのか!待ってる南春香、オレが究極の料理を!」
マキ「はーいストップ、保坂先輩はここで春香の話し相手してあげること!」
保坂「確かに名案だ・・・しかし料理も振るいたい!」
マキ「わかってないなぁ・・・2人っきりにさせてあげるって言ってるんです!もちろん料理を作ってる間です。この機会を逃せばもう絶対絶対に春香と2人っきりにさせません!」
保坂「むぅ・・・」
アツコ「保坂先輩、マキは保坂先輩は春香を任せても大丈夫な人って認めたんです、マキを立てるとおも引き受けてくれませんか?」
マキ「ちょっと!アツコ!!」
保坂「心得た!お前たち、感謝する・・・」
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 15:23:53.15 ID:2C0zQKA70
保坂「と言っても何を話せば・・・」
春香「・・・・・」ギュッ
保坂「人形・・・大切なのだな」
春香「・・・夏・・奈・・・・・・はワ・・・・ガマ・・・マ」
保坂「その黒い方・・・夏奈だな」
春香「け・・・・・・ど責任・・・・・感・・・が・・・・・・強く・・・・・て思いやり・・・・のある子・・・」
保坂「うむ、立派な子だ・・・」
春香「千秋・・・はクール・・・・に見え・・・・るけど・・・・臆病・・・」
保坂「可愛らしいではないか?」
春香「でもみんな・・・に目配せして・・・細かいところに・・・気づいてくれるやさしい子・・・」
保坂「そうか・・・」
春香「2人とも・・・居なくなりました。私だけ残って・・・どうしてなんですか保坂先輩・・・?」
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 15:39:12.74 ID:2C0zQKA70
保坂「それはわからない・・・もしそれをどこかに当てはめなければならないとしたらそれは運命だったのだろう・・・」
春香「悲しいです・・・」
保坂「ありきたりな言葉だが人は絶対に死ぬ、その時その時・・・オレたち生きている者たちは全力で生きなければならないんだ・・・死んでいったものたちはその日、自分が死ぬなんて思いなどしない」
保坂「きっと生きたいと・・・最後まで生きたいと願い死んでいくのだろう・・・どんなに死に際のためにやれることをしても後悔が浮かんでくるのだろう・・・」
保坂「それでもオレはきっとその心残りが1つでも減るように努力をしたい、若輩であるオレの生の思いだ・・・だから春香、お前も・・・先に逝ってしまった者たちのために生きるべきだとオレは思う」
春香「強いですね保坂先輩・・・あの、この人形、あげます・・・」
保坂「いや、これは大切な物なのだろう?」
春香「あなたに受け取って欲しいです」
保坂「ならば預かりだ、これなら南春香が寂しくなってもすぐに渡せる!」
春香「それでもいいです・・・あなたが持っていただけるなら・・・」
保坂「少し熱く語りすぎたようだ、飲み物を貰ってこよう。待っていろよ南春香?」
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 15:43:45.63 ID:0IWddrwI0
この保坂先輩ならハルカを任せてもいい
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 15:48:01.94 ID:2C0zQKA70
保坂「すまない、飲み物を2人分くれないか?」
マキ「ちょっ!作ってる最中に覗きなんてマナー違反ですよ保坂先輩!」
保坂「すまん、しかし熱く語りすぎて喉が乾いたのだ・・・」
アツコ「なにを話してたんですか?」
保坂「人形の夏奈と千秋だ・・・」
マキ「それ・・・たぶん夏奈ちゃんと千秋ちゃんのことを言ってますよ・・・」
アツコ「春香・・・人形の夏奈ちゃんと千秋ちゃんにまるで生きているかのように接してたんです・・・」
保坂「少しだけ・・・彼女たちのわかったような気がした」
マキ「さ、シンミリしてないで保坂先輩は速く春香のとこにいって話し相手の続き続き!麦茶もはいっ!」
保坂「あぁ・・・」
アツコ「料理ももうすぐできますからね」
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 16:00:47.07 ID:2C0zQKA70
保坂「またせたな南春香、実はこの麦茶なのだがこの家に上がる際にオレの特製の麦を調度よく煎った保坂ブレンド麦茶にすり替えて・・・・南春香がいない・・・?」
保坂「いない・・・」
保坂「このままでは・・・」
──回想in──
マキ『最低ですね保坂先輩、つーか保坂。なんで麦茶持っていってる間に春香がいないんですか?』
アツコ『保坂先輩、私じつは缶に入ってる飲み物のタブ開けられるんです。ここに調度よくフられてタブを開けたら凄い勢いで吹き出しそうな缶に入った炭酸ジュースがあるんですけど顔面に向けてあけてもいいですか?』ニコニコ
春香『保坂先輩・・・私より麦茶を選ぶんですね・・・どうせ私なんて・・・ハーブ茶プーアル以下なんですねっ!』
保坂『違うんだ!オレは・・・このあとスポーツで流す汗の素晴らしさを語るつもりだったんだ!待ってくれ春香ぁぁぁぁ!』
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 16:04:50.35 ID:bzWF3IDPO
保坂は保坂だ
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 16:13:45.42 ID:2C0zQKA70
──現実──
保坂「マズイのではないか・・・」ダラダラ
保坂「まだまだ話したいことはあるのだ・・・それにオレまだ・・・は南春香に汗を拭いてもらってないっ!」
保坂「よし、この部屋を・・・」
春香「なにしてるんですか?」
保坂「なっ!ふぅ、少し驚いたぞ南春香」
春香「そこ、夏奈の部屋なんです・・・入ってみます?」
保坂「いいのか?」
春香「はい・・・」
保坂「失礼する・・・むっ!結構なんというか・・・散らばってるな・・・」
春香「恥ずかしながらあの子はあまり整理整頓は苦手だったんです・・・よくは言ってたんですが・・・ふふふ」
保坂「オレも昔は苦手だったが南春香のおかげで得意になれたものだ」
春香「もう出ましょう・・・次の部屋に行きます・・・」
保坂「あぁ、わかった・・・」
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 16:21:21.03 ID:2C0zQKA70
保坂「ここは・・・」
春香「ここは千秋の部屋です」
保坂「夏奈と違って綺麗に片付いてるな・・・夏奈の部屋にはお菓子と漫画しかなかったが千秋の部屋は参考書に小説と・・・さぞ賢かったのだろうな」
春香「えぇ、とても賢い子でした・・・」
春香「千秋はリビングで小説を読むのが好きでした・・・ベランダから射す日がお気に入りだったんです・・・」
保坂「・・・・・」
春香「では・・・また着いてきてください・・・」
保坂「むぅ・・・」
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 16:31:32.07 ID:2C0zQKA70
春香「そこで保坂先輩は止まってください・・・」
保坂「リビングではないか・・・今度はオレになにを見せるつもりだ南春香?」
春香「そのまま、そこから動いちゃイヤですよ保坂先輩・・・?」
保坂「それは構わないが・・・ベランダで何をするつもりだ南春香?」
春香「えぇ、少し飛び降りしようかなって・・・・」
保坂「やめろ春香っ!」
春香「動かないでっ!動いたらこの包丁で自殺しますから・・・!」
マキ「ちょっと、なんの騒ぎなの!?」
アツコ「は、春香・・・包丁なんて危ないよ!降ろそうよ・・・ねぇ・・・?」
保坂「わかった、春香・・・オレたちは動かない・・・だから包丁は置こう・・・大丈夫だから・・・な?」
春香「私・・・あの子たちの母親代わりになれなかった・・・守れなかった・・・わかってあげられなかった・・・」
春香「あの子たちがいなくなるのを見届けるしかなった・・・」
春香「もうダメなんです・・・壊れてるんです私・・・」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 16:50:37.48 ID:2C0zQKA70
保坂「馬鹿者!壊れていたらなんだ、それが命を投げ捨てる理由になんてなるわけないんだ!」
マキ「や・・・やだよ・・・これ以上好きな人たちがいなくなるの・・・戻ってよ春香っ!!」
アツコ「春香、私たちじゃダメなの・・・?私、春香ともっと一緒に居たいよ・・・こんなの誰も喜ばないよ・・・」
春香「私・・・幸せだなぁ・・・こんなに思われて逝けるなんて、夏奈や千秋に申し訳ないよ・・・」ポロポロ
保坂「死に急ぐんじゃない、南春香っ!お前にはまだやれることがいっぱいあるはずなんだ・・・!!」
春香「保坂先輩、さっきのお話し・・・とっても良かったと思います。けど1つ私からも・・・あの話し、結局は心が生きてる人しか当てはまらないです・・・私は例外なんです・・・」
春香「心が壊れちゃった人はもうそんなの願ったりしませんよ、そこに存在してるだけ・・・何も思えません」
保坂「残されたものはどうなる!?お前は・・・そんな無責任な生き方を遂げようとしているんだぞっ!」
春香「夏奈と千秋も無責任な死・・・だったんでしょうか・・・保坂先輩は私に『それは運命だった』って言ってくれたじゃないですか?」
保坂「違う・・・違うっ!こんなのは違うんだっ!!」
春香「違わなくなんてないです、これも運命なんです保坂先輩」
保坂「違うっ!お前は生きろ!生きてオレの居ろ!それがお前の運命なんだっ!!」
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:02:24.95 ID:2C0zQKA70
春香「私は保坂先輩の隣にはいられません・・・」
保坂「春香ぁっ!」
春香「保坂先輩、あなたは私に言葉の責任をとってください・・・生きて、生き続けてその言葉の責任と、その言葉の証明をしてください」
保坂「ワガママなんだな・・・」
マキ「保坂先輩!止めてよっ!!春香がぁ!!」
春香「すみません・・・今まで我慢してきましたから・・・夏奈と千秋、大切にして下さい・・・」
アツコ「やめてよ・・・春香・・・春香ぁ!」
春香「さよなら・・・」
アツコ「あっ・・・・・あぁ・・・・春香・・・・・・・」ガクガク
保坂「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ」ダダダ
マキ「保坂先輩!?やめてよぉ!!」
保坂「春香あああぁぁぁぁぁぁ!」
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:08:43.98 ID:2C0zQKA70
保坂(もう少し・・・もう少し・・・捕まえたっ!)
春香「保坂先輩・・・あなたまで私に付き合わなくても・・・」
保坂「俺も相当なバカだったようだ」
春香「もうすぐ地面ですよ?」
保坂「構わん、やってしまったものは仕方ない。最後まで春香を見守るとしよう・・・」
春香「結局あなたも責任を取らずに死ぬんですね・・・」
保坂「そうだな・・・」
春香「うそつき・・・・」ギュッ
保坂「すまん・・・」ギュッ
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:22:49.93 ID:2C0zQKA70
保坂「・・・・・・」
速水「保坂、保坂ってば!起きなさいよ保坂っ!」
保坂「む・・・?ここは・・・」
速水「なに寝ぼけてるのよ・・・もうお昼って、保坂アンタ泣いてるの!?」
保坂「ぬっ!本当だ・・・」
速水「保坂って繊細なやつなんだな~」
保坂「オレを以外な言葉で表現するな!」
速水「なになに、どんな夢を見たの~?教えなさいよー保坂ぁ♪」
保坂「いやあまり覚えてはいない・・・だが切なくもあったが幸せでもあった・・・気がする・・・」
速水「なにそれ?」
保坂「さてな・・・よし、今日も2年の教室に行ってくる」
速水「また行くのー?どうせ渡せないくせに・・・ここでもう食べちゃえばいいのに」
保坂「いや、今日は渡せそうな気がするのでな・・・行ってくる」
おしまい
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:24:09.46 ID:isGR2ksB0
え?
え?
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:27:39.42 ID:2C0zQKA70
こんな話し書いてるこっちがもたないわ!
遅くてごめんなさい、誤字脱字すいませんでした
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:29:48.65 ID:oIzAQnoz0
おもしろかった
しかしどうしてこうなった
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:30:59.72 ID:W5+Zq2qs0
半日以上もおつかれさん
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:31:32.53 ID:2C0zQKA70
だれかアツコと冬馬で書いて
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:33:00.86 ID:0IWddrwI0
保坂の夢だと…
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:38:46.75 ID:btLb6Sgq0
綺麗にまとめたよ
前半保坂関係なかったのにwww
乙
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:39:44.11 ID:wh0uOtDsP
なんつー夢見てるんだよwww
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:44:34.67 ID:bzWF3IDPO
どこからが夢だったんだ…
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:55:40.56 ID:YDJid4eP0
おつおつ
良かった死人なんていなかったんだね
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/05/30(水) 17:58:43.79 ID:x7x0oxyT0
誰か解説を
- 関連記事
-
大事な事なので二回言いました( ><)
よくもまぁこんなクソみたいな文章書けるよな
名前が見にくい!
途中までは面白かったのにどうしてこうなった
まともな文章力無いんだからストーリーぐらい頑張れよ池沼