20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 20:40:55.17 ID:bAtYD8kF0
「……」ピンポーン
京子「……」ビクッ
結衣「……京子、いるんだろ…?」ピンポーン
京子(また、結衣だ……)
結衣「……京子ぉ…お金貸してくれよ…」ピンポーンピンポーン
京子(……結衣……)
結衣「なぁ……親友だっただろぉ……京子ぉ……」ピンポーンピンポーン
京子(……)
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:04:40.09 ID:NEF1GZVK0
結衣「なぁ、イラストレーターとかで儲けてるんだろ?京子……」
結衣「お金貸してくれよぉ……」ピンポーンピンポーン
京子(結衣……)
結衣「頼むってー。顔くらい見せてくれてもいいだろー」ピンポーンピンポーン
京子「……」
ガチャッ
京子「結衣…」
結衣「!!」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:10:30.37 ID:NEF1GZVK0
結衣「あ、その…京子…」
京子「……結衣……」ドキドキドキドキ
結衣「お、お金……」ヘヘ
京子「……!」
結衣「お金…貸してくれよ……」ヘヘ
京子「……」クルッ バタン
結衣「あ、きょ、京子ぉ……」オロオロ
結衣「ひ、ひどいぞ京子っ!中学の時から、私たち親友だったじゃないかぁ!!」ガンガン
結衣「し、宿題見せてやっただろぉ?」
結衣「いじめられてた時助けたじゃないかっ!」
結衣「京子ぉ……」ガンッガンッ
カチャッ
京子「…………」
結衣「京子!」ガバッ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:16:31.71 ID:NEF1GZVK0
京子「……」
バサッ
結衣「!!」
京子「……封筒、30万入ってる……」
結衣「きょ、京子……」ヘヘッ
京子「それで……二度と私の前に顔を出さないでくれ……」グスッ
結衣「…きょう…こ……?」
京子「……」ポロポロ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:16:54.50 ID:42XftqTF0
あかりはきっと普通に働いて普通に結婚して普通に主夫をしてるだろ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:22:14.10 ID:ouLmUMFK0
今までで一番欝になった
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:26:42.26 ID:NEF1GZVK0
京子「帰ってくれ……結衣……」ボロボロ
結衣「……だよ」
京子「……」ポロポロ
結衣「どういうことだよ、京子……!!」
結衣「手切れ金って奴かよ!!京子ぉ!」
京子「……」グスグス
結衣「なぁ、私達小さい時から一緒にやってきただろっ!?」
結衣「それがこんな、お前は私を見捨てるのかよっ!!」
京子「ごめん、結衣……帰ってくれ…」
結衣「なぁっ!京子お…!!」
京子「もう、話す事、ないから……」
ギイッ
結衣「京子ぉ!!」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:32:24.22 ID:NEF1GZVK0
ガシッ
結衣「な、なぁ、京子、いつも私達上手くやってきただろ?」ハァハァ
結衣「うちに泊めてやった事もあったし、アイス、ラムレーズン食べさせてやったじゃないか…!!」
京子「……」ブンブン
結衣「なぁっ!こんな所で、お別れなんてひどいじゃないかっ!京子ぉ!」
京子「……」ググッ
結衣「待ってくれよ!私の話を聞いてくれよ!」
結衣「なぁっ!京子!親友だろっ!?」ガンッガンッ
京子「……」ポロポロ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:38:51.91 ID:NEF1GZVK0
【3日後】
ピンポーン
「…………」
「…あの……」
「……きょ、京子ぉ…?いるんだろ?」ヘヘッ
「あの……話があるんだけど……顔、出してくれないかな……」ヘヘヘ
「待ってるからさァ……」ヘヘッ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:45:12.11 ID:NEF1GZVK0
京子(……もう、行ったかな……)
京子(出版社と打ち合わせ、行かなくちゃ…)
ガチャッ
「京子っ!!」
京子「!!」ビクッ
結衣「へへ…京子……久しぶり…」
結衣「って言っても、いつぶりだっけ…」ヘヘヘ
京子「……何の、用…」フイッ
結衣「そ、そんな、邪険にしなくたっていいじゃないか……」
京子「急いでるから。何の用なの…?」
結衣「!」
結衣「…そ、そーかい…売れっ子イラストレーター様は昔の知り合いになんて時間割いてる暇ないって…」ヘヘヘ
京子「……!!」
結衣「へへ…図星か、京子…」
京子「……」フイッ
結衣「あ、ま、待ってくれよ京子っ!冗談だよ、冗談!」ヘヘッ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:51:42.38 ID:NEF1GZVK0
京子「……」
結衣「お、お金……」貸して、くれないか……ヘヘッ
京子「…!」
結衣「いや、違うんだよ!この間の30万は、大事にしてたんだ!」
結衣「鉄板の台があってさぁ……一時は二倍になりそうだったんだ…」ヘヘヘ
結衣「んで、そのまま勢いで突っ込もうとしたらさ、ここ一番ってとこで、軍資金不足っていうか……」ヘヘヘ
京子「結衣のパチンコの話なら、私聞きたくない。仕事だから、行くね」
結衣「あ、ま、待って!もう10!!」アセアセ
京子「……」
結衣「いや、もう5でいいからさ!なぁ、頼むよ!」
結衣「次で絶対勝てるんだって!絶対!倍にして返すから!」
結衣「なぁっ!京子ぉ!」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:54:56.74 ID:MlbWyerH0
ざわ...
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 21:58:56.05 ID:NEF1GZVK0
京子「……」スタスタ
結衣「……なぁっ!京子ぉ、頼むよぉ……」
結衣「お前しか、頼れる奴いないんだ……」
結衣「ちなつちゃんは高校卒業してから進学で引っ越しちゃったし……」
結衣「あかりは結婚して引っ越しちゃって……」
結衣「なあっ!分かるだろ?お前しかいないんだよ!」
結衣「私にはお前しか、頼れる人いないんだ!!」
京子「……」
結衣「頼むよっ!京子ぉ……」グスッ
京子「……は」
結衣「……京、子…?」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:08:02.98 ID:KhRRrv5e0
俺らも一体どこで道を間違えたのか
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:08:19.21 ID:NEF1GZVK0
京子「私、は……中学の時……結衣に頼ってた……」ポロポロ
結衣「……京、子…?」
京子「中学の時だけじゃない、小学校でも、もっと昔でも、私は結衣に憧れてて、頼りにしてて……」
京子「カッコいい結衣が、好きだったんだよ!」ボロボロ
結衣「……京子……」
結衣「わ、私も京子、好きだったぞ!昔も、今も、京子の一番の親友は、私だろ…!?」
京子「……」
京子「違う……」
結衣「!?」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:13:20.90 ID:NEF1GZVK0
京子「中学の時とは、違うんだ……」
結衣「!?」
京子「私はもう、結衣に頼らない……」
京子「親友だって、他にできたし、仕事だって、してる……」
結衣「…京、子…?」
京子「ちなつちゃんも、大学卒業して、就職して、頑張って仕事してる」
京子「あかりも、お姉さんと結婚して、主婦として頑張ってる」
京子「みんな、変わったんだ……変わったんだよ…結衣……」グスッ
結衣「……」
京子「もう、昔と、違うんだ……」
結衣「……」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:15:28.10 ID:qb0ZZ4fX0
あかり波乱万丈すぎる
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:19:03.22 ID:NEF1GZVK0
結衣「……のか」ボソッ
京子「……?」
結衣「……だから、私の事、捨てるのかよ……」
京子「!?」
結衣「今の幸せに、邪魔だから、いらないから、私の事は捨てるのかっ!京子ぉ!!」ガバッ
京子「…っ!やめ、結衣……!!」
結衣「ひどいじゃないか……ひどいよ京子…自分だけ、幸せになろうとして…!」ギリギリ
結衣「私の事なんて、知ったこっちゃないってか…!薄情者っ…!!」ギリッ
京子「……やめ、ろっ!」バシッ
結衣「…っ!」フラフラ
京子「……」ハァハァ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:23:12.08 ID:NEF1GZVK0
京子「私に突き飛ばされてふらつくなんて、昔の結衣だったらありえなかったよ……」
結衣「……」フラフラ
京子「ご飯、ろくに食べてないんだろ…」
結衣「…うるさい……」ハァハァ
京子「ずいぶん痩せたし、生気もないよ……」
結衣「…うるさいっ!」
京子「……なぁ、今ならやり直せるよ、結衣……」
京子「頼むから、昔の結衣に、戻ってよ……」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:30:01.90 ID:NEF1GZVK0
結衣「……金……」
京子「…は?」
結衣「元に、戻るから、金、貸してくれよ……」
京子「……」
結衣「なぁ、頼むって!今度は本気なんだ!色々とお金必要じゃないか!」
結衣「私の社会復帰のためなんだ!」
結衣「お金かしてくれ!京子っ!!」
京子「……結衣……」
結衣「お、お前が言った事だぞっ!私はやり直すんだっ!だから……」
京子「……」
結衣「お金、貸してくれ……」ヘラヘラ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:36:25.95 ID:xHy+aKbC0
クズすぎてひくわ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:36:36.93 ID:NEF1GZVK0
京子「……」ゴソゴソ
結衣「…京子…?」
京子「……」サッ
結衣「…?」
京子「これ、あげるから……」
結衣「これ……って…1000円札じゃないかっ!」
結衣「ふざけんなよ!こんなのでどうやって……」
京子「履歴書。コンビニで買って」
京子「…どこかで、バイトして、お金貯めて、やり直してくれ……」
結衣「……」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:40:59.77 ID:NEF1GZVK0
結衣「……」
京子「……」スタスタ
結衣「京、子……」
京子「……………」スタスタスタスタ
結衣「あぁ……ああぁ……」
京子「……」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:48:08.21 ID:NEF1GZVK0
ダダダダダッ
結衣「なぁ、京子っ!待ってくれっ!」ガシッ
京子「……」スタスタ
結衣「置いてかないでくれよ、京子っ!」ハァハァ
結衣「なぁ、冗談だろっ?京子?この間は、30万くれたじゃないかっ!」
結衣「な、儲かってるんだろ?京子?」
結衣「それがお前……千円って……」
結衣「なぁ、これじゃ打てないよ、京子!勝てない!もう5はないと!」
結衣「いや、1でいい!絶対勝てるんだ!そしたら返すから!」
結衣「絶対勝てる台があるんだ!必勝なんだよ!」
結衣「な?な?頼むよ京子!儲かってるんだろっ?」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 22:54:28.12 ID:NEF1GZVK0
結衣「そ、そうだ!お前の所で雇ってくれよ!」
「な!いいアイディアだろ!?」
「アシスタントっていうのか?」
「お前の手伝いとか、雑用とか、なんでもするからさ!」
「な!な!頼むって!」
「中学の時を思い出すだろ!?」
「懐かしいよなぁー娯楽部のみんなで、お前のコムケの原稿仕上げてさ」
「覚えてるか?ちなつちゃんがぶきっちょでさ!」
「みんなで必死になって原稿触らせないようにしたよな!」
「あの時私お茶ごくごく飲んじゃってさー!結局何杯飲んだんだろうな!!」
「なっつかしいよなーあはははは」
「な、いいだろ?な?な?」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:08:34.79 ID:NEF1GZVK0
「あ、そーだ、ちなつちゃんといえば紙芝居も傑作だったよなー」
「ほらあのサイケなやつ」
「まさかあのちなつちゃんからあんなのが出て来るとは思わなくてさー」
「あかりとか完全に固まってたもんなー」
「ビックリしたよもう」
「全くちなつちゃんには笑わされたなー」
「あーでも一番楽しかったのはお前といた時なんだぞ?京子」
「いつもいつも変な事しでかすお前だったけどさー」
「いざこうしてみると、お前の事が懐かしいって言うかさー」
「いい思い出だよなー全く」
「お前とは子供の時から「結衣」
結衣「…ん?」
京子「……結衣……もう、行くから」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:15:11.31 ID:G2oeWx96O
嫌な未来だ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:21:55.74 ID:NEF1GZVK0
結衣「……京子……」
結衣「……行っちゃった、か……」
結衣「……私、京子に甘えすぎてたのかな……」
結衣「……そうだな。きっと」
結衣「パチで30万溶かしたり、普通じゃないよな」ハハハ
結衣「……ハァ」
結衣「……うん、やり直そう」
結衣「京子に貰った、1000円が、あるしな」
結衣「……」
結衣「……打てないよなぁ……これじゃ……」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:25:35.25 ID:NEF1GZVK0
結衣「……」
結衣「……スクラッチくじ……って……」
結衣「……300円……か……」
結衣「3枚買えるな……うん」
結衣「…なんか、当たる気がする」
結衣「……ていうか、当たる。うん。当たるよ!」
結衣「一等、100万円だったかな。京子に返して……」
結衣「…まぁ、返さなくていいや。ともかくその100万で打てば、絶対勝てる」
結衣「よし、売り場行こっと」
おしまい
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:26:09.39 ID:miYMKtozO
えっ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:26:32.96 ID:bQBczrmr0
おい
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:30:05.56 ID:NEF1GZVK0
【後日談 一時間後】
結衣「きょーこー?いやー、スクラッチくじが外れてさースッカラカンだわー」ハハハ
結衣「んでこれー、余った100円で買ったアイス。ガリガリ君。食べるかー?」
結衣「ホントはラムレーズン買いたかったんだけどさー」
結衣「ダッツ高くてさー。100円じゃ買えねーわ」ヘラヘラ
結衣「半分こしようぜー。なー。きょうこー」
おしまい
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:44:45.69 ID:dSsRyzi0i
スクラッチ外してこその結衣
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:49:31.25 ID:42XftqTF0
あかりにはよくあること
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/14(水) 23:59:27.15 ID:KhRRrv5e0
ハッピーエンドか
乙
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 00:41:44.07 ID:gQoROqpO0
胸くそ悪くなった
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:05:12.64 ID:HIJQ4zBB0
あかり「……」
結衣「な、いいだろー?金貸してくれよ。3万でいいんだ!すぐ返すからさ、な?」
あかり「ダメだよ結衣ちゃん。そう言って一昨日貸してあげた5万円返してもらってないよ」
結衣「いやーあれさ、どっかで落としちゃったんだよ!あははは、ドジだなー私は!」
あかり「……」ゴソゴソ
結衣「おお、ありがとうあかり!ホントすぐに返すから!待っててくれ!」
あかり「はい3万円。本当にすぐに返してね、一昨日の5万円はまた今度でいいから」
結衣「分かってるって!じゃ、またな!」ダダダ
あかり「…………結衣ちゃん」グス
結衣「へへへ、京子なんかよりずっと役に立つぞあかりは。たまたまあかりに逢って家の場所聞けてよかったなー。引っ越しちゃってるからお金貸してもらいにいけなかったんだよなー」ウヘヘヘ
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:06:38.08 ID:PvK887280
おい
おい
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:07:24.14 ID:/iRFsK8yO
さすが結衣豚、すげー嗅覚だぜw
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:12:13.53 ID:HIJQ4zBB0
結衣「いけ、そこだ!そうそう、そのまま!いっけええええええええええ!!!」
結衣「おい、なんでそこで抜かれるんだよ!本気で走れやぁぁぁぁ!!!」
結衣「おい!ふざけんな!このくそやろおおおおおおおおおお!!!」
ただいまのレース、3-5です
結衣「…………」
結衣「あーあ。すっからかんだ」ウヘヘヘ
結衣「またあかりにお金貸してもらうとするか」ウヘヘヘ
結衣「しかし8万借りっぱなしでまた貸してもらえるかな……ま、あかりだし大丈夫か」ウヘヘヘ
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:13:26.52 ID:IEIFRNIP0
なんで結衣ちゃんSSでクズになってしまうん?
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:21:44.71 ID:HIJQ4zBB0
結衣「いやー、まいっちゃうよなぁ。また落としちゃってさー(笑)あのお金を仕事探す資金にするつもりだったのになー!」
あかり「…………」
結衣「ホントにこれで最後だからさ!もう2万!これで借りてるお金も10万ピッタシ!キリがいいだろ!だから、な!」
あかり「…………結衣ちゃん」
結衣「いやー、しかしあかりも綺麗になったよなー!まさに理想の主婦って感じがするよ!」
あかり「…………」
結衣「中学の時はあんなに影が薄かったのになー!あの頃はこんなになるなんて夢にも思わなかったよ!」
あかり「……そうだね」グス
結衣「京子もすごいよなー!同人誌書いてて無駄に才能使ってるなんて思ってたけど、その経験が生きてイラストレーターなんてやってるんだもんなー!」
あかり「……結衣ちゃん」
結衣「なんだ?あかり」ウヘヘヘ
あかり「京子ちゃんから久しぶりに連絡があったの」グス
結衣「!」
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:34:35.44 ID:HIJQ4zBB0
あかり「結衣ちゃん、仕事を始めるためのお金を京子ちゃんからもらったのに、それを遊びに使っちゃったんだよね」
結衣「!い、いや違うぞあかり!あのお金はだな」
あかり「京子ちゃん信じてたんだよ……結衣ちゃんが昔の結衣ちゃんに戻るって……なのに……」グス
結衣「…………」
あかり「京子ちゃんが何を思って結衣ちゃんにお金を貸してあげてたか、あかりには分かるよ。でも結衣ちゃんは分かってくれなかったんだね」グス
結衣「…………」
あかり「結衣ちゃん。あかりも結衣ちゃんにお金あげる。これが本当に最後。前に貸してあげたお金はもういいから、もう来ないでね」
結衣「……!あ、あかり!」
あかり「はい、1000円。これで証明写真と履歴書買って、仕事始めて。結衣ちゃんでも働けそうな場所はあかりが探してあげたから」
結衣「……あかり」
あかり「今から行けばまだ間にあうよ。住み込みで働けるから、あとは結衣ちゃんしだい」
結衣「あかり!」
あかり「じゃあね、結衣ちゃん。お姉ちゃんそろそろ帰ってくるから、もう行って」バタン
結衣「…………」
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:43:58.87 ID:HIJQ4zBB0
結衣「…………あかり………」
結衣「ふざけんなよコラァァァァァ!!!」ドガドガ
結衣「1000円ぽっちで手切れってかぁぁぁ!!!」ドガドガ
結衣「お前も京子みたいに30万くらいよこせやぁぁぁ!!!」ドガドガ
結衣「中学の頃あれだけ世話してやった恩も忘れやがって!!この!!アッカリーンのくせに!!」ドガドガ
あかね「…………」トントン
結衣「あぁ?誰だてめ……………あ、」
あかね「…………あなた」ニコッ
結衣「……………」ガクガクガクガク
あかね「ここじゃうるさいから、ちょっとそこの誰も通らない通りにいきましょ?」ニコォ
結衣「あ、あかり…たすけ」
グシャァ
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:54:50.93 ID:HIJQ4zBB0
あかね「これくらいにしておいてあげるわ、結衣ちゃん。一応あかりの知りあいだもの、命まではとらないわ」ニコォ
結衣「げ………げふぅ」ガクガク
あかね「もう家に来ないでね、あなたガラが悪いから、ご近所さんに変な噂されるとあかりが困るの。もしまた来たら…」
結衣「は…はいぃ……」ガクガク
あかね「じゃ、さよなら、結衣ちゃん。お仕事頑張ってね」スタスタ ニコォ
結衣「バ……バケモノ……」ガクガク
パサッ
結衣「ん……あかりから貰った1000円……メモが付いてる……」
あかり『結衣ちゃんが昔の結衣ちゃんに戻ったら、またごらく部の皆で……』
あかり『あかりも京子ちゃんもちなつちゃんも待ってるからね、結衣ちゃん』
結衣「………………………行って、みようかな」
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 01:58:43.94 ID:taZEgAG10
結衣が更正してくれることを祈って・・・・
寝るわ
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 02:09:56.68 ID:HIJQ4zBB0
結衣「いてて……やばい、体中の骨が折れてそうなキツさだ……」ガクガク
結衣「メモの裏に地図が……ここか」ガクガク
結衣「まずはコンビニ行かなきゃな……」ヨロヨロ
結衣「ふぅ…着いた。少ししか歩いてないのに体が限界に近い…」ガーッ テテテテテテン テテテテテン
店員「いらっしゃいまs……!?」ビクッ
結衣「履歴書おおお!」ヨロヨロ
店員「は、はい!あちらにございます!」ビクビク
結衣「写真んんんんんん!!」クワッ
店員「はい!おもてにございます!!」ビクビク
結衣「会計!!!」ダンッ
店員「はいいいいいいいいいいい!」ビクビク
結衣「よし、ペン寄こせ!」ギロッ
店員「かしこまりました!!」ビクビク
結衣「よし、写真とってさっさと行くか!」ヨロヨロ ガーッ テテテテテテン テテテテテン
店員「ありがとうございましたああああああ!!」ビクビク
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 02:18:08.91 ID:HIJQ4zBB0
結衣「写真が700円!?高すぎないか!?」
結衣「これだけあればスクラッチが3枚買えてお釣りで100円のくじが1枚買えるぞ!!」
結衣「…………」
結衣「このまま働くよりは宝くじで1000万手に入れるのに賭けるほうが楽なんじゃないか?」
結衣「…………」
結衣「そうだよな」
結衣「人間、夢に生きるべきだよな!!」
結衣「そうと決まれば善は急げ!駅前のくじ売り場へ行こう!!」ヨロヨロ
店員「あれ、あの人写真とらずにいっちゃったよ……なんだったんだ…」
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 02:19:07.52 ID:NoWFifZS0
やっぱりクズだったー
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 02:23:43.19 ID:HIJQ4zBB0
結衣「………金、なくなっちまった」
結衣「残ったのはスクラッチで当たった100円のみ、か。どうしようか」
結衣「またあかりにお金を……」
結衣「…………」ガクガクガクガク
結衣「今度こそ死ぬな。さすがに金より命のが大事だ」ヨロヨロ
結衣「………まてよ…」
結衣「写真は8枚セットだったか」
結衣「そして値段は700円」
結衣「つまり………」ニヤァ
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 02:33:23.09 ID:HIJQ4zBB0
店員「ふぅ…つかれたぁ。かえったら勉強しないとなぁ」
店員「それにしてもさっきのあの人、怖かったなぁ。服もボロボロで頭から血出しながら睨み付けて来るんだもん、昼間なのにお化けかと思ったよ」
結衣「てーんいーん、バイト終わったのかぁ」ニヤァ
店員「そうそうあんなお化け……」
店員「」ビクビク
結衣「店員、バイト終わってすぐで疲れてるとこすまないがちょっとお願い聞いてくれるかなぁ?」
店員(タスケテー)
結衣「いやぁすぐすむからさぁ。それ聞いてくれたらもう何もしないから!な!大丈夫だから!」
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 02:40:25.82 ID:HIJQ4zBB0
店員「」ビクビク
結衣「いやぁありがとう!君のおかげで助かったよ!またな!」スタスタ
店員(モウコナイデー)
結衣「ふっ……8枚入りで700円。つまり、1枚当たり100円以下ということ!」ドーン
結衣「履歴書に必要な写真は1枚。ならば、この100円でも目標を達成することは可能!」ドドーン
結衣「店員に残りの600円を払ってもらって残り7枚の写真を渡せば万事解決!むしろあっちが得してる計算になる!」ドドドーン
結衣「やばい…私天才じゃないか……!今の私なら中学の頃の京子に勉強で勝てる気がする…!」ウヘヘヘ
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 02:53:26.17 ID:HIJQ4zBB0
結衣「……ここか」ヨロヨロ
結衣「杉浦銀行……どっかで聞いたような」
結衣「…って銀行!?本当にここであってるのか!?」
結衣「バイトじゃないんだぞ……まさか、あかりは私を騙して…」ワナワナ
結衣「…………」グスッ
結衣「……わかったよあかり」ゴシゴシ
結衣「一暴れしてムショにでもどこにでもいってやろうじゃねえか!!」ヨロヨロ ウィーン
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 03:03:37.63 ID:HIJQ4zBB0
結衣「オラオラてめえら全員有り金置いて私のためにちりやが「船見さん」!?」
綾乃「待ってたわ……あなたが来るのを」
結衣「綾乃……なんでお前がこんなところに……」ヨロヨロ
綾乃「ひどい姿ね……こんなにボロボロになって……」
結衣「…………」ヨロヨロ
綾乃「ここは父の銀行よ。私もここで働いてるの。まだまだ新人だけどね」
結衣「…………うっ」ガクッ
綾乃「! 救急車お願いします!船見さんしっかり!」
結衣「ううぅ……腹減った……」グゥ
綾乃「……やっぱり救急車はいいです」ハァ
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 03:22:45.05 ID:HIJQ4zBB0
1時間後
結衣「……で、どういうことなんだ」
綾乃「礼も無し、か。本当に変わったわねあなた」
結衣「…………」
綾乃「歳納京子と赤座さんにお願いされたのよ。あなたに仕事を与えてくれってね」
結衣「!?」
綾乃「最初は断ったわ。なんで10年も前の友人のためにそこまでしなくちゃいけないのって思ったから」
綾乃「でもあなたの近況を聞いて見過ごせないと思った。あなた、大室さんのところにもお金をせびりにいったそうね」
結衣「………」
綾乃「大室さんと古谷さん…今は二人とも大室さんね。そこまで親しい関係じゃなかったこの二人のところにも行くという事は…」
綾乃「千歳のところにもそのうち行くという事」
綾乃「千歳は親友よ。親友を守るために、あなたを身近において監視することに決めたわ。そしてあなたがお金のために悪さをしないように、仕事を与えるの」
綾乃「そういうことを歳納京子と赤座さんに伝えて、お金をせびりに来たあなたをここまで誘導するようお願いした」
綾乃「わかってくれたかしら?船見さん」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 03:28:05.33 ID:dQc30ydA0
ひまさく結婚してんのかよ!
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 03:44:17.18 ID:HIJQ4zBB0
結衣「…………ああ」
綾乃「でもこれだけは言っておくわね」
綾乃「私は今のあなたは信じられないけど、昔の七森中にいた頃のあなたは信じているわ」
綾乃「これでもごらく部のこと気に入ってたんだから。昔のごらく部の頃のようなあなたに戻れるなら、協力するわ」
結衣「……さっきと言ってることが違うぞ。ツンデレか?」
綾乃「ツンデレじゃないわよ!!!歳納京子みたいなこと言って…!」キシャー
結衣「………ぷっ、…あっはははははははは!」ゲラゲラ
綾乃「………?」キョトン
結衣「…くくっ、いや、久しぶりに笑ったなぁ……本当に……」ポロポロ
結衣「……戻りたいなぁ……あの頃に……」ポロポロ
綾乃「戻れないわよ。でも、人は変われると思うの。あなたは悪いほうに変わってしまったけど、今度は良いほうに変われば」
綾乃「あの頃のような関係に戻れるんじゃないかしら?ま、努力しないと無理だけどね?」
結衣「…………うん」ポロポロ
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 03:52:59.03 ID:HIJQ4zBB0
綾乃「吉川さんは旦那さんの海外赴任について行って海外にいるらしいからあなたの変わり様は知らないわ」
綾乃「吉川さん夫婦が海外赴任から帰って来るまでにあなたが頑張って歳納京子と赤座さんと仲直りして」
結衣「うん」
綾乃「頑張って仕事をして、健全な生活をして、本当のあなたに戻れたら」
結衣「うん」ポロポロ
綾乃「またあの頃みたいに…」
結衣「………うわぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ
綾乃「…………」グスッ
京子『綾乃…お願い、結衣を助けてあげて……。あたしじゃ結衣に気持ちを伝えられなかった…』
京子『あかりのところにもお金を貰いに行ったみたい…。あたしたちじゃダメだよ。結衣はあたしのせいで甘えるのに慣れちゃった』
京子『お願い……綾乃……結衣を助けられるのは、もう綾乃だけなんだ…』
綾乃(歳納京子……まだ、船見さんのこと……)
綾乃(歳納京子の気持ち……また裏切ったら、許さないんだから…)
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:02:52.32 ID:HIJQ4zBB0
~半年後~
綾乃「仕事終わり~。お疲れ様でしたー!」
「「「お疲れ様でしたー!」」」
結衣「つ……つかれたぁ」ゲッソリ
綾乃「お疲れ、船見さん」つコーヒー
結衣「ありがとう、綾乃」
綾乃「さすがにやるわね、銀行員になって半年で業績も新人とは思えない出来よ」
結衣「指導してくれた人が優秀だからな。綾乃先生」
綾乃「い、いやいや…覚えがいいから指導しやすかったのよ…」
結衣「……ツンデレ?いや、デレデレ?」
綾乃「デレデレ違うわっ!……まぁ、始めて数ヶ月は寝る間も惜しんで勉強地獄だったしね」
結衣「今もすごい勉強量なんだけど…」
綾乃「普通は銀行員になる前に勉強するものなのに、なってから勉強なんだもの。数年は勉強地獄が続くわよ」
結衣「うええええ」
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:17:40.62 ID:HIJQ4zBB0
綾乃「……赤座さんたちとは?」
結衣「……いや、勇気が……」
綾乃「……以前のあなたなら悪びれも無くお金をせびりに行ったのにね」
結衣「ううぅ……あの頃は気がどうかしてたんだ……」
綾乃「そう思えるなら今のあなたは正常よ。……でも、赤座さんと歳納京子は待ってるわ。あなたのことを」
結衣「……わかってる」
綾乃「電話だけでも、してみたら?」
結衣「……………………うん」
綾乃「じゃ、また明日ね。……大丈夫。今のあなたなら、ね」スタスタ
結衣「……気軽に言ってくれるな……」フゥ
結衣「そうだな、勇気出さなきゃな……」
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:18:12.21 ID:9tJjV60e0
半年で更正するわけがない
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:22:56.51 ID:r64oDOCMO
リアルに俺やん、この京子
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:25:53.87 ID:HIJQ4zBB0
プルルル、プルルル、プルルル、ガチャッ
あかね『はい、赤座ですが』ニコッォ
結衣(ひぃぃっ!)ビクビク
あかね『あら?あなた、結衣ちゃんかしら?』ニコッ
結衣(なぜわかった!)「は、はい。船見ですけど……」ビクビク
あかね『…何の用かしら?』ニコッ
結衣「あ、ああああのあかりさんはご在宅でしょうか…」ビクビク
あかね『あかりなら』ニコォ
結衣「……?」ビクビク
あかね『その前に聞かせてくれるかしら?』ニコ
結衣「…はい」ビクビク
あかね『あかりに何の用かしら?』
結衣「……あかりに、謝りたいんです。今までのことを」
あかね『…………』
結衣「…………」
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:31:30.82 ID:HIJQ4zBB0
あかね『……結衣ちゃん』ニコォ
結衣「は、はい」ビクビク
あかね『一つだけ言っておくわ。またあかりを泣かせたら、許さないわよ』ニッコォ
結衣「…はい。もう泣かしたりしません」
あかね『………いいわ。あかりに代わるからちょっと待っててね』ニコッ
結衣「………」
あかね「あかり、電話よ」ニコニコ
あかり「? 誰からだろ」
あかね「結衣ちゃんから」ニコニコ
あかり「!! ………うん、受話器貸して」
あかね「はい。……じゃあ私はお風呂に入ってくるわね」ニコニコ
あかり「うん。……ありがとう、お姉ちゃん」ニコ
あかね「ええ」ニコニコ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:42:00.69 ID:HIJQ4zBB0
結衣「……あかり?」
あかり『……うん。結衣ちゃん』
結衣「……久しぶりだね」
あかり『……うん。あの日からすっごく長く感じるよ……』
結衣「…仕事場のこと、ありがとう。京子と一緒に綾乃に頼んでくれたんだってね…」
あかり『……うん』
結衣「この半年間、勉強して、仕事して、健全な生活が出来てるのは、全部あかり達のおかげだ。本当にありがとう」
あかり『……結衣ちゃん』
結衣「あかり……謝って許してもらえるようなことじゃないってわかってる。でも、謝りたいんだ」
あかり『………』
結衣「今、あかりの家の近くの公園にいる。…私と会ってくれるなら、来てくれないか?」
あかり『………』
結衣「ずっと待ってるから……じゃあ」ブツッ
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:52:24.40 ID:HIJQ4zBB0
結衣「…………」フゥ
結衣「今日は寒いなぁ…」ブルブル
あかり「…………結衣ちゃん」
あかね「行かないの?」ニコニコ
あかり「! お姉ちゃん!」
あかね「結衣ちゃん、待ってるんでしょ?」ニコニコ
あかり「………でも」
あかね「ふふ、あかり。悪いことをした人がそれを謝るっていうのは、とても勇気の要ることなの」ニコニコ
あかり「…………」
あかね「結衣ちゃんは謝ろうとしてる。すごく大変な過ちを償おうとしてるの」
あかり「……うん」
あかね「あかり、今の結衣ちゃんなら、あなたの気持ちがきっと伝わるわ。あの時伝えられなかったあなたの気持ち、結衣ちゃんに伝えてあげなさい」ニコニコ
あかり「……お姉ちゃん、ありがとう。…あかり行ってくる!」ダッ
あかね「うふふ。やっぱりあかりは明るくなきゃね」ニコニコ
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 04:53:50.50 ID:QXIS+des0
イイオネエサンダナー
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:10:10.26 ID:HIJQ4zBB0
結衣「うぅ…寒い……」ブルブル
結衣「まだ9月なのにこんなに冷え込むとは…」ブルブル
結衣「……あかり……」ブルブル
あかり「結衣ちゃん…」ハァハァ
結衣「あ、あかり!」
あかり「結衣ちゃん…元気そうだね。かっこよくて綺麗な結衣ちゃん。…ふふっ、あかりの知ってる結衣ちゃんだ」
結衣「…あかり」
結衣「私は、ずっと子供だった。なにか都合の悪いことがあるとすべて他の誰かのせいにして、責任からずっと逃げてたんだ」
結衣「皆が大人になっていく中、1人子供だった私はずっと焦りを感じてた。就職に失敗して自暴自棄になって、親からも呆れられて見捨てられて、誰かに甘えることですべての責任を放棄した」
結衣「努力もせずに。ただただ逃げていただけだったんだ」
あかり「………」
結衣「でも、あかり達がくれた最後のチャンスで、私はそのすべてを理解できたんだ。そして、私が何をするべきなのかも」
結衣「本当にありがとう、あかり。そして、今まで迷惑かけて、ごめんなさい……!」ザッ
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:16:57.38 ID:HIJQ4zBB0
あかり「結衣ちゃん……わかってくれてたんだね。あかりと京子ちゃん、他のみんなの気持ちも」グスッ
あかり「いいよ。結衣ちゃん、あかりは、結衣ちゃんが犯した罪を、許すよ」グスッ
あかり「お帰りなさい、結衣ちゃん………う、うわぁぁぁっぁぁぁぁん!!」ビェェ
結衣「あかり!!!」ダキッ
あかり「結衣ちゃあああああん!!」ダキッ
結衣「あかりぃ、あかりいいいい!!!!」
結衣(あかりに許してもらえた。あんな酷いことをしたのに、凄く優しいのはずっと変わらないんだな、あかりは)
結衣(私が酷いことをしてしまった人はたくさんいるけど、一番謝りたい人はあかりと、あとはアイツだ)
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:27:40.31 ID:HIJQ4zBB0
あかり「結衣ちゃん……えへへ、すごく懐かしい気分だよ」ニコ
結衣「ああ、そうだな。でもあかりは本当に綺麗になったな」
あかり「あはは、やだなぁ結衣ちゃん!まぁ、恋する主婦ですから!」ドーン
結衣「あ、あははは」
あかり「……京子ちゃんに、謝った?」
結衣「これから、さ」
あかり「そっか……。……頑張ってね!」ニコ
結衣「ああ!……もし京子が許してくれたらさ、ちなつちゃんとあかりと京子と私で、どこか旅行しないか?」
あかり「うん!楽しみにしてるね!」ニコ
結衣「じゃあ、また今度」
あかり「うん、またね結衣ちゃん!」バイバイ
結衣(またね、か。ありがとう、あかり)
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:32:01.97 ID:4gXtVV4C0
金は返さないのか
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:34:35.31 ID:HIJQ4zBB0
あかり「ただいまー!」
あかね「おかえりなさい、あかり」ニコニコ
あかり「お姉ちゃん!結衣ちゃんと仲直り出来たよ!」ニコ
あかね「よかったわね、あかり。さぁ冷えたでしょ?ホットミルク作ってあげたから飲みなさい」ニコニコ
あかり「わーい!おいしー!」ゴクゴク
あかね「うふふ」ニコニコ
あかね(あかりの目元に涙の痕が……)ニコォ
あかね(あかりを泣かせた罪……今回だけは許してあげましょうか)ニコッ
あかり「あったかーい」ゴクゴクニコニコ
あかね(ハッピーエンド、かしらね?)ニコニコ
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:47:14.34 ID:HIJQ4zBB0
>>320 後日ちゃんと返す設定
結衣「うわ、もう11時か。さすがにこんな時間に電話するのは迷惑だな」
結衣「…あかりと仲直りできた。すごく、嬉しい」
結衣「明日は、仕事を終えたらすぐに京子に電話しよう」
結衣「う、また寒くなってきた。ちょいとコーヒーでも買ってくかな」ガーッ テテテテテテン テテテテテン
店員「いらっしゃいま…っ!!」ビクッ
結衣「?…あ、あの時の」
店員(マタキター)
結衣(この人にもすごい迷惑かけてしまったな)
結衣「あ、あの」
店員「な、なんでございましゅるか!!」ビクビク
結衣「あの時は、本当にすみませんでした!」サッ
店員「……え?」ビクビク
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:48:22.29 ID:HIJQ4zBB0
結衣「あの時は酷いことしてしまって本当にごめんなさい。これ、あの時のお金。今更だけど…」
店員「………いや、もういいっすよ。困ってたみたいだし、もう気にしてませんから」
結衣「…ありがとう、後君のおかげで助かったよ。本当にありがとう」ニコッ
店員「!!!」
結衣「あと、これください」つ缶コーヒー
店員「!!ひゃ、120円になりましゅ!」オドオド
結衣「はい、ありがとう」ニコッ
店員「………惚れた」
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 05:54:00.04 ID:HIJQ4zBB0
結衣「ふぅ。明日も早いし帰って寝ようかな」ガーッ テテテテテテーン テテテテテーン
店員「ありやとござあしたぁっ!!!」
結衣「!?」ビクッ
ドンッ
結衣「うわっ」ヨロッ
京子「わっ」ドサッ
結衣「いてて…す、すいません。大丈夫ですか?」つ
京子「い、いえ、大丈夫ですよ…………あ」
結衣「き…京子…」
京子「わ、わあああああああああああ」ピュー
結衣「ちょ、京子!!」スタタタ
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 06:17:00.54 ID:7Ab9YbUc0
今度は京子が金なしになってるパターンか・・・
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 06:34:07.94 ID:HIJQ4zBB0
結衣「なんで逃げるんだよ!」スタタタ
京子「結衣が追いかけるからだろぉ!」ピュー
結衣「お前が逃げるから追いかけてるんじゃないか!」スタタタ
京子「だってええええ!」ピュー
結衣「ああ、もう!」スタタタ
結衣(こうなったら我慢比べだ!止まるまで追いかけてやるぞ、京子!)
京子(なんで結衣がこんなところにぃぃぃぃ)ゼーハー
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 06:51:22.15 ID:HIJQ4zBB0
30分後
京子「し……しぬぅ……」ゼーハー
結衣「…………うぅ」ゼーハー
京子「……なんだよ、何か用かよぅ!」ゼーハー
結衣「………いや、その」ゼーハー
京子「………」ゼーハー
結衣「……ごめんなさい。ありがとう」ゼーハー
京子「……なんのことさ」ゼーハー
結衣「……全部のこと」ゼーハー
京子「…………」ゼーハー
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 06:56:41.90 ID:HIJQ4zBB0
結衣「昔のことを恩に着せてずっと甘えてた。ごめん」ゼーハー
京子「………」ゼーハー
結衣「酷いことも言いまくったな。ごめん」ゼーハー
京子「…………」ゼーハー
結衣「綾乃に仕事のことを頼んでくれたな。ありがとう」
京子「……バーカ」ゼーハー
結衣「ああ、バカだったよ、私は。凄く反省してる。だから、京子」
京子「もう気にしてないよバーカ!親友を助けるのは当然のことだろ!」
京子「……遅いよ、結衣ぃ…」グスッ
結衣「京子……」
京子「結衣が頑張ってるの、知ってたよ。綾乃が時々電話してくれるんだ」
京子「その度に、いつあたしに会いに来るかなーなんてドキドキしてたんだ」
京子「なのに半年経っても来ないんだもん。バーカ」グスッ
結衣「……ごめん、遅くなって」
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 06:58:37.43 ID:U+S3BpSC0
えんだああああああああああああああ
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:07:30.13 ID:HIJQ4zBB0
京子「……結衣、かっこよくなったね……」
結衣「お前は一段と可愛くなったな」
京子「! う、うるせー!最近ずっとカンヅメだったのに可愛くなるわけないじゃん!おせじなんかいらねーよーだ!」テレテレ
結衣「いや、可愛いよ。この世の誰よりもな」キリッ
京子「!!!」プシュー
結衣「でも中学の頃と変わんないな、京子は」
京子「結衣のほうこそ、中学の頃のままだよ!」
結衣「……戻れたかな、本当の私」
京子「………戻ったんじゃなくて、成れたんじゃないかな。本当の結衣にさ」
結衣「……ああ」
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:12:14.01 ID:KmGfL4hj0
>結衣「いや、可愛いよ。この世の誰よりもな」キリッ
キザすぎワロタ
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:15:14.06 ID:HIJQ4zBB0
京子「さて、家に帰ろうかな!」ヨッコラセ
結衣「ん、もう12時をまわってる…明日早いのにな…」ヨイショ
京子「いやー、今の仕事、〆切明日っつか今日なのにまだ終わってないんだよなー大変だなー」
結衣「そうか、頑張れよ!」
京子「………いやー、でも1人じゃ終わりそうにないなー2人ならできそうなのになー」
結衣「………いや、私も明日7時に出勤しなきゃ…」
京子「うがーっ!いいからウチに来いよ!10年分おしゃべりするんだ!」
結衣「……やれやれ、しょうがないなぁ京子は」
京子「へへへ」
結衣「ふふ」
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:33:19.25 ID:HIJQ4zBB0
半年後
ちなつ「結衣せんぱーい!!このカニまだ生きてますよ!新鮮ですよ!」
結衣「おお、本当だ。綾乃へのおみやげはここで買おうかな」
京子「おお、ウニだウニだ!……お腹減った」
あかり「あかりもお腹すいてきちゃった!どこかで海鮮丼食べようよ!」
ちなつ「ならあそこの○○食堂にしましょうよ!ネットで調べたらすごく評判よかったですよ!」
結衣「さすがちなつちゃんだね、抜かりない」
京子「むっ……そこより××定食屋のがいいと思うけどなー。ネットで調べれば評判いい気がする」
ちなつ「いいえ?そこは質より量を優先した庶民御用達の店らしいですよ?せっかく北海道まで来たんですから美味しいもののほうがいいに決まってるでしょう?」
結衣「さ、さすがちなつちゃん。抜かりないね、本当に」
ちなつ(ざまぁないですね京子先輩?)ニヤニヤ
京子「ううううううううううううううう!!」
あかり「あれ?あかり空気になってるような…」
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:38:57.01 ID:6v5aGOFK0
結衣が頑張ったんだから俺たちもがんばんないとだな
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:45:06.19 ID:HIJQ4zBB0
京子「あーもー!あたしは定食屋に行くぞー!」ピュー
ちなつ「ああ!勝手に決めないでください!」
結衣「全く京子の奴……さ、行こうか」
ちなつ「え、××定食屋に行くんですか!?」
結衣「京子のことだから無理して海鮮丼6杯とか食べそうだからね。ちゃんと近くに居てブレーキかけてあげないと」スタスタ
ちなつ「……(京子先輩と結衣先輩の間に夫婦関係っぽい絆が見える…)仕方ないですねぇ京子先輩は」トテテテ
あかり「あれ、皆待って~!あかりを置いてかないでよぉぉぉ!」アッカリーン
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:49:30.47 ID:HIJQ4zBB0
これで終わっていいはず
あと
>>144を書いてた人とは別人です
あれをGOODENDに持っていくためだけに続きを書きました
結衣は好きです でも京綾派です
結衣は個人的に 結衣×あかり派です
お疲れ様でした
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:51:28.78 ID:bOKovAkr0
乙
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:51:59.68 ID:rUMpBY+aO
\オツカリーン/
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:52:52.15 ID:KmGfL4hj0
乙
欲を言えばもう少し結衣に辛い目に会ってもらいたかったけど
また鬱ssになりそうだな
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:59:27.96 ID:U+S3BpSC0
乙!
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/15(木) 07:59:59.55 ID:tWYQ/y/o0
乙、まったくゆるくなかったがな
七森中☆ごらく部
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